CLIMBING!/MOUNTAIN | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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CLIMBING!/MOUNTAIN
1. Mississippi Queen 
2. Theme From an Imaginary Western
3. Never in My Life 
4. Silver Paper 
5. For Yasgur's Farm
6. To My Friend 
7. Laird 
8. Sittin' on a Rainbow 
9. The Boys in the Band
10. For Yasgur's Farm (Live) (2003 reissue bonus track)
ロック・バンドをいろいろ聴いていると様々なバンドがいて楽しいのですが、
中でもアメリカン・バンドにはあらゆるパターンが楽しめるような気がします。
私が好きなアメリカン・バンドはやはりおおぴろげなロックを演奏してくれる

バンドなんです。
土埃をたててガタガタ走って行くボロボロの4WDみたいなのです。(^^
そんな雰囲気にあってそうなのが、今回アップしたMOUNTAIN!
とにかく全体のサウンドのゴリゴリ感がいい感じで、私にはすごく親しみやすい

サウンドでした。親しみやすいという表現は適切ではないんですけど

違和感なく聴けるんです。
他のバンドで言えばグランド・ファンクみたいなバンドが近いかもしれませんね。
バンドのメンバーは、巨漢のギタリストLeslie West、CREAMのプロデューサーで

有名なFelix Pappalardi、Corky Laing、Steve Knight の4人です。

曲の制作にはFelix Pappalardiの奥さんGail Collins Pappalardiが参加しています。

このGail Collins Pappalardiは、MOUNTAINの一連のジャケイラストも描いてます。

才能豊かな人だったわけですね。
今回取り上げた作品は、MOUNTAINの傑作の一つと言われている『CLIMBIG!』ですが、
これが彼等の1stアルバムなんです。実際はこの前にLeslie West名義でバックに
Felix Pappalardiたちが参加したソロ・アルバムを発表していますから、
『CLIMBIG!』は2ndとも言えますね。
アルバムはLeslie Westが弾くギターで決まり!の「Mississippi Queen」でスタート!
とにかくなかなか勢いと厚みがあるギターに乗せて歌われる「Mississippi Queen」は、
彼等の代表曲ですね。Leslie WestのギターとFelix Pappalardi のベースが一体となって
突き進んでくるのですから、迫力は自ずと出て来ますよね。Leslie Westの見た目も
迫力ありますけど・・・
以外に細かなギターフレーズも聴かせてくれるギタリストです。
この曲はシングルカットされ、Billboardで21位まで上昇しました。
続く「Theme From an Imaginary Western」は、ジャック・ブルースが曲を

作っていて、「Mississippi Queen」とは正反対なような曲となっています。
このアルバムの雰囲気にあっているのかな~とは考える部分はあるんですけど、
曲自体はしみじみとしたキーボードを主体とした曲で、ギターのソロもなかなか

聴かせてくれる一曲なんです。
何となく日本のロック・バンドとかが演奏しそうな曲に感じるのは私だけでしょうか?
スローな曲が終了すると、ここぞとばかり傾れ込んでくるのが「Never in My Life」。
やっぱりこういう曲の方が彼等らしさを出し切っていて好きですね。
ギターのリフもいいですし、Corky Laing のドラムスも頑張っています。
聴いていると土埃がたち出しそうな雰囲気で、聴いている側が圧倒されるサウンドですけど、
出来ればフェィド・アウトで終らない方が良かった気がします。
そのフェィド・アウトからけたたましくスネアの連打で始まるのが「Silver Paper」です。
なかなか印象的なメロディに引き付けられます。いかにもアメリカンみたいな雰囲気がする
曲で、日射しの強い中ビールでも飲みながら聴きたいサウンドではないでしょうか。(^^
汗かきそうな曲の後にはヴォーカル主体のスローなナンバー「For Yasgur's Farm」は
いかがでしょうか。

最初は「らしく」ないんですけど、途中やや激しくなる部分とかも織りまぜられた曲なので

結構聴きこんでしまう一曲かもしれません。

この曲も「Theme From an Imaginary Western」と同じで、日本のロック・バンドが

演奏しそうな曲で、エンディングなんかはモロ!日本のロック・バンドみたいですから。
続く「To My Friend」はアコギ(?)のインストなんですけど

もう~ラガーしちゃっています。
1970年と言うとやはりインドなサウンドが流行っていたのでしょうね、
ZEPの「BLACK MOUNTAIN SIDE」を思い出してしまいました。

こういうのを聴くと一体どこの国のバンドなのって言いたくなりますね・・・

でも個人的にはラガー好きなのでいいですけど。

そのラガーの流れを引き継ぐような「Laird」が始まると、前曲が長いイントロだったのかと
思ってしまうような曲です。

音楽性の広さはわかりますけど、あっけらかんとした天晴れなサウンドを私は

聴きたくなるんですけど・・・

そんな私の要望に応えてくれたような「Sittin' on a Rainbow」が始まると、

それはもう~ノリノリなわけです。とにかくリフがいいんですよね。

ぜひレニー・クラヴィッツにカバーしてもらいたい曲ですよ。

Leslie Westのおおらかなヴォーカルと天晴れなギターリフが最高なんです。

なんだか失礼ですけどバカっぽさがあって親近感が倍増しちゃうんですよね。
そんなあっけらかんとしたロックの後には、思わずバドカン?って思いたくなる

ようなピアノで始まる「The Boys in the Band」で締めくくります。

曲の流れは何となく未消化の部分もあるんですけど、ここでもなかなかのギターを

聴かせてくれているがいいんです。
ちょっと泣きっぽさもあって聴けますよ。バックで流れるキーボードも素朴ですが、
それがかえって趣がでている感じですよ。
エンディングということもあってか、最後ふっと終ってしまうのが「らしく」

ないんですけど、
CDボーナスとして追加されている「For Yasgur's Farm (Live)」が

閉めてくれているので許したいと思います。

この曲はスタジオ・テイクよりライブの方が聴きごたえがあって好きです。
特にギターとベースの音は絶対にライブの方がいいと思います。
こういうライブを聴くと実際にライブを体験したかったと思いますけど、
1983年4月、Felix Pappalardiは奥さんであるGail Collins Pappalardiに

撃たれて亡くなっています。

本当に残念な事ですが、こうやって彼のサウンドが今も聴かれているのが

幸いと思いたいですね。
最後にこのアルバムは、1970年にBillboardで17位まで上昇し、
RIAA公認ゴールドディスクを獲得しています。