THE VENTURES KNOCK ME OUT!/VENTURES | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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THE VENTURES KNOCK ME OUT!/VENTURES
●Side-A
1.I Feel Fine
2.Love Potion Number Nine
3.Tomorrow's Love
4.Oh, Pretty Woman
5.Mariner No. 4
6.When You Walk In The Room
●Side-B
1.Gone, Gone, Gone
2.Slaughter On Tenth Avenue
3.She's Not There
4.Lonely Girl
5.Bird Rockers
6.Sha La La
私はVENTURESはシングルでは結構持っているんですけど、
アルバムは皆無でして・・・ですが、ここに来て65年に発表されたアルバム
『THE VENTURES KNOCK ME OUT!』を手にしました。
この時のメンバーは当然Don Wilson、Nokie Edwards、Bob Bogle、
Mel Taylorです。
曲目はご覧通り全12曲で、カバーが7曲、オリジナルが5曲という構成に
なっています。
カバー曲は以下の通りで「I Feel Fine」はもちろんBeatlesの曲ですね。
「Love Potion Number Nine」はSearchersがヒットさせていますけど、
オリジナルはCloversです。
「Oh, Pretty Woman」はRoy Orbisonが自作してヒットした名曲です。
映画の主題歌に使われたり、Van Halenがカバーしてヒットさせています。
「When You Walk In The Room」はJackie DeShannonの曲ですが
私は知りませんでした。(^^;
「Gone, Gone, Gone」はEverly Brothers、そしてブロードウェイの
ミュージカル「オン・ユア・トウズ」で使われていた「Slaughter On Tenth Avenue」、
SANTANAのカバーヒットでも有名なZombiesの「She's Not There」。
以上7曲がカバーなんですけど、「Slaughter On Tenth Avenue」とかは
VENTURESの演奏でで有名なので、オリジナルがVENTURESみたいな感じになっています。
演奏の方ですけど、どの曲もさすがVENTURESといった感じで聴かせてくれています。
「I Feel Fine」はオリジナルに忠実に演奏していてBEATLESファンも納得って
感じではないでしょうか。オリジナルはエンディングはフェイドアウトなんですが、
VENTURESの方はジャ〜ンで終了なのにはちょっと驚きました。
「Love Potion Number Nine」は出足から激しいギターの音がカッコ良くて
聴きごたえがあります。ギターの割れた感じの音がすごくアクセントになって
いいのではないでしょうか。この曲は遠くでキーボードが入っているんですよね・・・
「Tomorrow's Love」は彼らのオリジナルで、明るい感じの雰囲気が聴いてて
心地よいんです。ギターとキーボードの絡みがすごくあっていて
なんだかドラマのワンシーンにでも流れてきそうな感じですよ。(^^
「Oh, Pretty Woman」もオリジナル忠実な感じで演奏させれています。
結構チョーキング多めに使っていて演奏をうねらせているのがいいですね〜。
Mel Taylorのドラミングは曲にメリハリつけてくれていて最高なんです。
やっぱりVENTURESのドラマーはMel Taylorですね。(^^
「Mariner No. 4」は勢いに乗ったMel Taylorのドラムが楽しめる曲で、
それを追うかのようにギターとキーボードがちょっとポップで跳ねたサウンドを
聴かせてくれます。こうやって聴いていると彼らのオリジナルって意外に
明るめなんだなって思いますね〜。
「When You Walk In The Room」はオリジナルを聴いたことがないもで
比較のしようがないんですけど、多分このカバーを聴く限りポップな楽曲
なのでしょうね。キャンディポップとまでは行かないんでしょうけど
すごく聴いてて跳ねた感じがいいです。(^^
サイド代わって1曲目の「Gone, Gone, Gone」は出足からノリノリの演奏が
楽しめます。特にギターとドラムス、キーボードが前に前にと出てくるような
感じでグイグイくるところが最高です。こういうロックな演奏をされると
引き込まれてしまいますね。
次の「Slaughter On Tenth Avenue」はこのアルバムからシングルとして
カットされ、Billboardで35位まで上昇しています。
ここでは各楽器の音が前に出てきてかっこいいんですよね〜。
特にリズム隊の音が響いていいんです。Bob Bogleのベースはいつになく
響き渡っている感じがするんですよね〜。
曲の感じからしたら「Slaughter」タイトルが全く似つかわしくない
インスト・サウンドじゃないかって思いますよ。
「She's Not There」はギターを歪ませて迫力を出しているところは
かなりインパクトがあっていいですし、押しの強さが楽しめると思います。
この曲はすごくVENTURESにぴったりの曲に感じますし、ロックな雰囲気が
味わえてすごく好きなカバーです。
続いてはオリジナルの「Lonely Girl」ですが、オリジナルですから
いろいろとギターの演奏を幅広く聴かせてくれています。
こういうオリジナル曲だと元々歌がないので、ストレートに演奏が聴けますが、
カバー曲だと特に知っている曲を演奏されると、その曲の歌が頭の中を
よぎるんですよね〜。
ここでの演奏はすごく映えていいので演奏時間はもっと長くて良かったと
思うんですが・・・
「Bird Rockers」もオリジナル曲で、これはグイグイタイプの曲で
ギターとドラムスがしっかりアクセントをつけてくれています。
なかなかロックな感じだと思うのですけど、キーボードの音がなんだか
ちょっとポップな軽さで流れてくるので、その差が少々気になるかな〜。
キーボードが入っていることでサーフな印象を私は受けるんですよね〜。
そして最後の「Sha La La」ですが、おぉ〜〜♪Sha La La〜でしっかり?
歌っていますね〜〜〜コーラスみたいなものですけど、これは面白いです。
演奏もなかなか映えていますし、特にMel Taylorのドラムスが
惚れ惚れするような叩きです。
いい曲をクロージングナンバーに持ってきたと思いますよ。
私なんかVENTURESといったら「Pipeline」「Diamond Head」ばかりが
出てくるんですけど、こういうアルバムを聴いてみると彼らの幅広い演奏が
聴けて面白いなと思いますね。気づくのが遅すぎますけど・・・(^^;
今回アップした『THE VENTURES KNOCK ME OUT!』はいつもお世話に
なっている方から譲り受けたものなので、これからも大切に聴いていくつもりです。
最後にこのアルバムは65年にBillboardで31位まで上昇しています。