TWILIGHT b/w ANOTHER HEART BREAKS/ELO | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

Beatles大好きっ!猫大好きっ!

BEATLESを中心とした洋楽とニャンコの日々の生活をアップ。

TWILIGHT b/w ANOTHER HEART BREAKS/ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA
ELOは79年に発表したアルバム『Discovery』からストリングス・メンバー3人を外し、
4人体制で作られたものですが、その体制での第三弾として作られたアルバム『Time』から
第二弾シングルとなったのが、この『TWILIGHT b/w ANOTHER HEART BREAKS』です。
このシングルは日本ではかなり話題を集めたので覚えている方も多いと思いますが、
TVドラマの『電車男』の主題歌として「TWILIGHT」が使われてヒットしました。
この曲を聴くとやはりJeff Lynneの曲作りのこだわりというものの凄さが伝わるようで
曲の盛り上がりやフックの付け方、アレンジなどよく一人で出来るなって思います。
なんといっても曲の出足が印象的で、まるでファンファーレのように注目させる
サウンドの後に、あのBev Bevanの特徴あるドタバタな音のドラムスが入ってくると
一気に目の前の視界が広がるような感じになってきます。
もちろん歌メロの良さもあるんですけど、その歌メロでもたたみかけるように
歌っているかと思えば、ゆったりと流れるように歌ったりして強弱の付け方が
素晴らしいと思うんです。
全体のアレンジもELECTRIC LIGHT ORCHESTRAらしく纏め上げられていて
ダイナミックさも十分に受け取れることができます。
相変わらずジェットコースターでも乗っているような展開は聴いてて楽しいですし、
期待を裏切らない作りを出してくるのも「らしさ」なんでしょうね。(^^
ただこの曲がシングルで発売された時はさほど話題になっていなかったと
思うんですよね・・・アルバム『Time』が以前の作品ほど売れなかったという
状況でもあったし、幾分ELECTRIC LIGHT ORCHESTRAの人気も陰りが
見えてきた頃でしたからヒットも厳しかったんだと思います。
ですが、それから20数年後にまさか「オタク」で「2チャンネル」の「キタ---」で
ヒットしたTVドラマ『電車男』の主題歌として使われてヒットするとは
誰も想像すらしていなかったでしょうね〜。当然Jeff Lynneも。(^^
伊東美咲さんと伊藤淳史さんとのアンバランスな恋物語に、速水もこみちさんや
秋吉久美子、白石美帆さん、佐藤二朗さん、劇団ひとりさん、岸部シローさんたちが
絡んでいたんですから笑います。それに堀北真希さんも出演ししていたんですから
ある意味レアですね。
このドラマのおかげで「TWILIGHT」も国内でヒットして、『電車男』のサントラは
一時期品薄状態でヤフオクとかで高値になっていたくらいでした。
ちなみにその後ちょくちょくELOのベストが発売されましたけど、
国内では絶対に「TWILIGHT」は収録されていました。驚きですよ・・・・
さてそんな「TWILIGHT」のB面が「ANOTHER HEART BREAKS」なんですけど、
海外ではアルバム未収録(と言ってもの『Time』に納められる予定だった曲)
「Julie Don't Live Here」がカップリングされていましたが、
日本ではアルバム収録曲の「ANOTHER HEART BREAKS」が選ばれています。
出足とかを聴くとなんだか後期のQUEENみたいな雰囲気を持った曲です。
淡々としたリズムにシンセとかが絡んでいるのを聴くとプログレ感もあって
シンプルなインストながらすごく惹き込まれるんです。
このシンセの音とメロディを聴いていると一番似ているのはVangelisのような
気がしますね・・・じっと聴いているとELOというよりVangelis感がすごく
強いかもしれません。聴いてて落ち着きますしね。(^^
「TWILIGHT」がかなり映えた曲ですから、この雰囲気の差はなかなか良いと
思うんですよ。私なんかは「ANOTHER HEART BREAKS」を20分くらい
長編にしてもらってもプログレ感覚で楽しめるんですけどね・・・
最後にこのシングルは81年にBillboardで38位まで上昇していますけど、
「Hold On Tight」よりも「TWILIGHT」を第一弾シングルにした方が
よりヒットしたんじゃないのかって思うのですが・・・?