YOU LIGHT UP MY LIFE /DEBBY BOONE | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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YOU LIGHT UP MY LIFE b/w HASTA MANANA /DEBBY BOONE

1977年は私がようやく洋楽をいろいろ聴き出した時で、

当時はラジオがその情報源なので本当に勉強もしないでかじりついていました。
そんな年に突然美しいバラードでヒットチャートに現れたのが、
今回アップしたDEBBY BOONEの「YOU LIGHT UP MY LIFE」なんです。
DEBBY BOONEといえばPat Booneのお嬢さんなんですけど、
まさか親子揃ってヒットチャートを賑わすなんて凄いことですよね。
この「YOU LIGHT UP MY LIFE」は、映画「マイ・ソング」のテーマ曲として
紹介されていましたし、シングル・ジャケットにも「コロンビア映画配給『マイ・ソング』
主題歌」と印刷されています。
私はこの映画を観たわけではなかったので、てっきりDEBBY BOONEの歌った

この曲が映画の中で流れているのだと思っていたら、

映画で歌っているのはKasey Cisykという方なんです。

映画でも出演しているそうなんですけど、なぜかDEBBY BOONEの方が
大ヒットしてしまっているのが不思議なんです。
オリジナルのバージョンが全くヒットしていなくって、DEBBY BOONEのバージョンが
大ヒットって・・・何かあると思いますよね。
実際Kasey Cisykの歌声も素晴らしいですし、DEBBY BOONEよりも劣っているとは
全く思えないのですが、Kasey Cisykのバージョンは傍に追いやられています。
実際オリジナル・バージョンのシングルはKasey Cisykが当然収録されていますが、
なんとシングルのB面収録で、A面は「YOU LIGHT UP MY LIFE」のインストバージョンが
収録されています。普通だったら逆になっているわけですけど何かがおかしいんです・・・
さらにクレジットでは歌っているKasey Cisykの名前はなく、ただOriginal Castと
なっているだけなんですから、意図的にKasey Cisykを追いやっている感じがします。
この名曲を作ったのはJoseph Brooksなんですが、実はどうもこのJoseph Brooksが
Kasey Cisykと何かでトラブルになったために、こういう事をしたみたいなんです。
でも映画も成功させたいですし、これだけの名曲ですからヒットさせたい・・・
でもKasey Cisykは出したくない・・・結局はKasey Cisykの代わりに誰かに
この曲を歌ってもらって主題歌扱いにしようとしたのが、今回アップしている
DEBBY BOONEバージョンなんです。
Joseph Brooksは映画で流れるKasey Cisykのバージョンは気に入っていたのでしょうね、
DEBBY BOONEの歌い方をKasey Cisykバージョンに寄せ、尚且つKasey Cisykで使った
オケをつかって歌わせているんです。
ですからパッと聴いたらこの二つのバージョンはよく似ているんですよ。
かなり本編に入る前に裏話が長くなってしまいましたけど、この曲が持っている美しい
メロディは本当に感動させられます。

ピアノから静かに入ってきて徐々に盛り上がるのって流れとしてはお約束みたいな

ところはありますけど、やはり素晴らしいメロディと歌詞があってこそのアレンジですからね。

もちろんDEBBY BOONEの歌声も素晴らしいですから。
そういう意味では「YOU LIGHT UP MY LIFE」は完璧と言えるバラードだと思います。
77年はBee Geesの「How Deep Is Your Love」やPlayerの「Baby Come Back」が
ヒットしていて、本当に「YOU LIGHT UP MY LIFE」を含めて極上のバラードが
たくさん聴けた年だったので思い出深いんですよ。
私にとっては忘れられない名曲の一つとして、今でもシングル盤を取り出して聴いています。
名曲は時が過ぎても変わらない光を放っていますからね・・・
さてこのシングルのB面は「HASTA MANANA」なんですけど、

この曲はあのABBAのメンバーBenny Andersson、Björn UlvaeusがABBA結成前に作って

デュオでヒットさせた曲です。
日本では結構ヒットしたようで、邦題は「落葉のメロディ」でした。
この邦題を見ればご存知の方も多いのではないでしょうか。
曲はすごく爽やかでカントリーフレーバーな雰囲気を纏った聴きやすい曲で、
いかにもBenny Andersson、Björn Ulvaeusが作った良いメロディだなって思います。
オリジナルの方は本当に草原の風を感じるような爽やかさに浸れるようで
聴いてて心地よい感じなんですが、DEBBY BOONEのカバーの方は雰囲気的には
爽やかという感じよりは幾分重さが入ってきています。
思いと言っても堅苦しい重さではなく、あくまでもDEBBY BOONEの歌唱による
歌いあげる感じが出ているので、オリジナルとは印象が異なってくるんでしょうね。
でもDEBBY BOONEらしさを十分に味わえますし、

とても落ち着く感じはオリジナルでは味わえない感触を持っていると思います。
私の場合はBenny Andersson、Björn Ulvaeusのオリジナルの方を先に聴いているので、
どうしてもDEBBY BOONEのバージョンを聴くと「あれっ?」って思っちゃうのが
ダメなんでしょうね・・・ぱっと切り返しが利かないのが私の悪いところです。(^^;
最後にこのシングルは77年に発表されてBillboardで10週1位になり、
RIAA公認プラチナディスクを書くとしています。
更にDEBBY BOONEはこの曲でGrammy AwardのBest New Artistを受賞しています。
ちなみに国内盤のジャケットは2種類あって、タイトルの「恋するデビー」の下に
「マイソングのテーマ」と入っているものと、入っていないものがあります。