TRICK OR TREAT/CHEAP TRICK | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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TRICK OR TREAT/CHEAP TRICK
●Side-A
1.Hello There
2.Come On, Come On
3.Elo Kiddies
4.Taxman
5.Oh Candy
6.Please Go Away From Me
7.Southern Girls
●Side-B
1.Downed
2.You're A Loser
3.Ain't That A Shame
4.Please Mrs.Henry
5.I Want You To Want Me
このCHEAP TRICKのアルバムは、77年10月31日にイリノイで
行われたライブを収めたブート盤です。
メンツはRobin Zander、Rick Nielsen、Tom Petersson、Bun E. Carlos の
オリジナルメンバーです。
77年ですからこの時点で発表されているアルバムは1stと『In Color』の2枚。
・・・という事はまだ日本来日前のライブという事です。
ただこの段階で日本でかなり『In Color』は話題になっていましたし、
「I Want You to Want Me」「Clock Strikes Ten」はラジオでもガンガン
流れていましたから、人気は爆発状態傾向にはあったと思います。
さてこのライブなんですけど収録曲は当然発表されている2枚のアルバムから
演奏をされています。
録音の音がやや弱いのでボリュームを上げないといけないのが難点ですけど、
耳が慣れてくると全体に良く演奏を捉えた内容となっています。
ライブの進行としては『武道館』の基本ベースがここで出来上がっていて、
あとはこれに3rdアルバム『Heaven Tonight』の楽曲が入ってくれば
定番の流れが完成する感じです。
彼らのサウンドは基本がロックンロールですから、ライブでも押せ押せの演奏で
まくし立てて行く感じなんです。
もちろんそういう部分でも聴きやすいフックのあるメロディを入れて来る所が
日本のファンに受けた理由の一つだと思いますけど、やはり何といっても
「I Want You to Want Me」の様なキャッチーな楽曲が日本でドハマり
しているわけですから、多分実際に日本でライブをやった時は
意外にハードなバンドなんだという事を感じさせたんじゃないかと思います。
まっ、彼らの楽曲を聴いていると、どこかで聴いたようなフレーズが
織り込まれてきたりします。このへんはそういったバンドへのオマージュ
何だろうと思って聴いています。
彼らがBEATLES好きなのは有名なわけですけど、STONESとかも結構
好きなことがこのライブを聴いていてもわかる部分があります。
そのへんがある意味彼らの特徴とも言えるんですけど、
日本のファンは間違いなくポップ・ロックなところに惹かれていて、
そこに引っ張られてハードな曲に熱狂したと言えるでしょうね。
例えば「You're A Loser」なんてかなり重いと思いますし、
個人的にはCHEAP TRICKのイメージはない曲なんですよね。
そういう意味では「You're A Loser」から続いて流れて行く
「Ain't That A Shame」は最高にノリまくりですね。
ここでの演奏はそのまま『武道館』と同じ演奏となっていてかっこいんですよ。
このへんの山の作り方はさすがCHEAP TRICKですね。
このカバー曲を聴くとアレンジは違うものの、John Lennonがカバーした
同曲を参考にしているんだろうなと思います。
この勢いで「Please Mrs.Henry」へ突入するんですけど、
こういうハードな感じの曲も演奏曲順でかなり映えて来て良いんです。
特にこの曲が目立って凄いとは思いませんけど、
「Ain't That A Shame」と「I Want You To Want Me」に挟まれているので、
なんだかとてもアクセントになっているんです。
でも最後に流れてくる「I Want You To Want Me」は目立ちますよね。
残念ながらこの時の音源が無かったのでお聴かせできませんけど、
初期のライブの良さが楽しめる内容だと思います。
このライブを聴いて思ったのは、Tom Peterssonのベースがバンドの核と
わかりました。やはり彼が一回抜けてからのバンドの体勢は揺らぎましたからね。
機会があった聴いてもらいたいライブだと思いますよ。(^^