ISOLATION/TOTO | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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ISOLATION/TOTO

●Side one

1.Carmen

2.Lion

3.Stranger in Town(Billboard 30位)

4.Angel Don't Cry

5.How Does It Feel

●Side two

1.Endless

2.Isolation

3.Mr. Friendly

4.Change of Heart

5.Holyanna(Billboard 71位)

TOTOというと私はどうしても1stアルバムを思い出してしまうんです。
4作目も良いんですけど、作品の面白さからすると断然1stなんですよ。
ほどよいロックさに心地よいサウンドが絡む感じが良いんだと思います。
そういう意味では『Turn Back』はSteve Lukatherのロックっぽさが前に出て
少々苦手だったんです。多分Steve Lukatherというギタリストのタイプが
苦手なので『Turn Back』も苦手なのかもしれません・・・
そういう意味で4作目の展開は馴染みやすくなって良かったんですけど、
あんまり仕上がりがかっちりしていて聴き込んでいないんです。
そんなTOTOが5作目として発表した『ISOLATION』を今回はご紹介します。
実はこのアルバムが出た時にジャケットを見て購買意欲がなくなってしまい
実際に購入するまでのかなり年数がかかってしまいました。
ジャケットと中身は関係ないんですけど、どうもジャケットがダサダサだと
私の場合はその印象が音にも影響するようです・・・・
さてアルバムの方ですけど、この作品からヴォーカルがBobby Kimballから
Fergie Frederiksenに代わっています。
このFergie Frederiksenのヴォーカルを聴いて、ロックよりのヴォーカリストを
引っ張って来たなって思っちゃったんですよね。
Steve Lukatherにはフィットしたタイプのヴォーカリストだと思いましたが、

Bobby Kimballの歌声が好きな私としてはかなりへこんでしまいまいました。
ですが、アルバム1曲目の「Carmen」を聴いたときはなかなかフックのある
曲だなって思って聴き込んでしまいまいました。
この曲でのリード・ヴォーカルはFergie FrederiksenとDavid Paichがとっていて
なかなか交互に歌われる感じは違和感なく流れていきますし、
曲全体のアレンジはとても躍動的で素晴らしいんです。
Jeff Porcaroのドラミングはさすがとしか言いようがない叩きですね。
こういう曲だとSteve Lukatherもイキイキと演奏で来て心地よい感じが
伝わってきますね。さすがにオープニングを飾るだけあってフックの強い
好ナンバーだと思います。何でこの曲をシングルにしなったのか・・・?
2曲目の「Lion」はBobby KimballとDavid Paichが共作した曲で、
元々Bobby Kimball在籍時に作られていて、Bobby Kimballがヴォーカルを
とっていたんですが・・・脱退後にヴォーカルをFergie Frederiksenがとって
録音し直しています。曲の雰囲気からしたら完全にBobby Kimballに
あった感じの曲なので、やはりFergie Frederiksenの歌声では
少々繊細過ぎて綺麗に纏まりすぎている感じを受けてしまいます。
3曲目の「Stranger in Town」はこのアルバムからの第一弾シングルとして
カットされた曲です。私はこの曲は新曲という事で当時聴いた瞬間、
あぁ~これはヒットしないだろうなって思いました。
この曲を聴いて以前のTOTOのカラーは感じませんし、何かロックっぽさが
前に出て来たのが気になったんです。
曲の雰囲気がTOTOというバンドから80年代のバンドみたいに
感じてしまったのも引っかかる部分なのかも・・・
ヴォーカルはDavid Paichなんですけどね・・・どうもフィットしてこないんです。
TOTOから離れちゃえば普通に80年代のヒット曲かなっては思いますが、
やはりTOTOっぽさはあんまり感じられませんでした。
この曲は84年にBillboardで30位まで上昇しています。
4曲目の「Angel Don't Cry」はサビがTOTOらしくていいんですよ。
そこへ行くまではちょっと違和感を感じてしまいますし、
あんまりらしさが伝わってこないんです。できればサビ部分を広げて
曲をつくってもらったら良かったのではと思います。
ここではSteve PorcaroとDavid Paichのキーボードが曲を盛り上げていって
非常に映えた雰囲気を作っていますし、Steve Lukatherのギターも
曲にうまい具合に絡んでていて凄く良いんです。
5曲目の「How Does It Feel」はSteve Lukatherがリードヴォーカルを
とっている曲で、バラードロックな曲になっています。
Steve Lukatherの得意とする感じの曲と言っていいのかもしれません。
彼の場合、楽曲がこういうバラード系かグイグイ系のロックが多いので
そういう意味ではお約束の1曲と言っても良いかもしれませんね。
この曲はアルバム4作目の事を考えると、十分にシングルにしても
良かったと思うのですが・・・実際シングルにならなかったことが
意外でしたね・・・
さてサイド代わって1曲目の「Endless」はこのアルバムでも大好きな曲で、
Fergie Frederiksenのヴォーカルが非常に合っていて、とても伸びのある
素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれています。
曲としては以前のTOTOがとても感じられる曲で、B面サイドのトップに
持ってきたことは大正解だと思います。
全体のアレンジといい、演奏の栄え具合、メロディの良さ・・・どれをとっても
シングル向けの曲だったと思います。何故にシングルにしなかったのかが
わかりませんね・・・・?????
その「Endless」に続くのがタイトル曲の「Isolation」です。
出足から軽快なキーボードの音とギターが入って来る曲で
流れた瞬間に映えた雰囲気が広がる曲なんです。
ただ曲全体の仕上がりからしたらタイトル曲なんだから、
もう少しフックが強くないといけないんじゃないかって思いますけど・・・
3曲目の「Mr. Friendly」は個人的には出足を聴いた瞬間に
この曲はこのままの流れで行っちゃうんだろうなと思った曲です。
どうも私の耳に入って来るサウンドの振れ方が弱いんですよ。
TOTOですから演奏や全体のまとめ方は良いんですけど、
肝心のメロディが面白くないんです。
ロックしていてかっこいいんですけどね・・・私の好みではないです。
4曲目の「Change of Heart」はイントロからSteve Lukatherが
ハードロックしてくる曲で、これはかなりSteve Lukather好みの
曲なんだろうと思います。歌メロは従来のTOTOらしさが出ていて
なかなかいい感じになっているんです。
元々この曲もBobby Kimballがリード・ヴォーカルをとっていたので
その空気感が残っているんだと思います。
でもFergie Frederiksenのヴォーカルも凄く良くて、曲の雰囲気にピタッと
合っているという点ではポイントの高い曲に押し上げていると思います。
そしてこのアルバム最後を飾るのが「Holyanna」です。
もう~これは出足から聴いたらわかる奴ですね~。
リードヴォーカルはDavid Paichですし、バックではBobby Kimballも
入っていますから、本当にこのアルバムで一番私がTOTOだと思う
曲になっていると思います。これぞTOTOと言ったところでしょうね~。
全体のノリも凄く良いですから、聴いていても心地良いロックが
飛び込んでくるんですから最高なんです。
この曲はこのアルバムからの2ndシングルとなってBillboardで71位まで
上がっていますけど、なんでこの曲がこんなに低いのかわかりません。
まっ、私が良い曲だからと言って大ヒットしないといけないわけでは
ありませんけどね。できればこの「Holyanna」アルバムにのような曲が
あと2曲くらい入っていたらアルバムの評価も変わったと思うんですが・・・
このアルバムは全体的にはかなり苦戦した数字しか残せていませんが、
それでも作品自体のクオリティが低いわけではないので
私としてはおススメしたいアルバムではあるんです。
まだ聴いた事のないお方はぜひ聴いてもらいたいかなって思います。
最後にこのアルバムは84年に発表されてBillboardで42位まで上昇し、
RIAA公認ゴールドディスクを獲得しています。
https://www.youtube.com/watch?v=V_k6hcCkt84

https://www.youtube.com/watch?v=PkfJVRgaL-Y