GOT A HOLD ON ME b/w WHO'S DREAMING THIS DREAM／CHRISTINA McVIE
CHRISTINA McVIEといえばもちろんFleetwood Macの中心人物の一人なわけで、
数々の素晴らしい曲を作ってきたことでも、彼女の凄さがわかると思います。
グループの屋台骨はJohn McVieとMick Fleetwoodなんでしょうけど、
曲作りの中心はLindsey Buckingham、Stevie NicksそしてCHRISTINA McVIEです。
その中でも一番グループのイメージを安定して作っているのはCHRISTINA McVIEでしょうね。
Lindsey BuckinghamとStevie Nicksの楽曲は個性が強いので
グループのアクセントを担当している感じですからね。（＾＾
グループは傑作『ファンタステック・マック』『噂』で一気に頂点に登り詰めたのですが、
80年代に入ってからグループ内がどうもギクシャクしだして、それが表面化してきます。
82年に発表された『Mirage』は成功を収めましたけど、作品内容はイマイチぬけが
悪くて個人的にはこのアルバムは引っかかっていました・・・・
ちょうどその後にメンバーのLindsey Buckingham、Stevie Nicksがソロを
発表し出したところにCHRISTINA McVIEも84年にアルバム『CHRISTINA McVIE』を
発表したので、これでFleetwood Macはアウトだなって思ったんですよね・・・
そのアルバム『CHRISTINA McVIE』からの第一弾シングルとしてカットされたのが
「GOT A HOLD ON ME」なんです。
曲を聴いてもらったらすぐにFleetwood Macだっと思えるいつものメロディが
流れてきて、本当に間違えようのないMacサウンドに浸れると思います。
この曲はいつものようにCHRISTINA McVIEの落ち着いたヴォーカルが楽しめ、
聴きやすいメロディが本当に聴いてて心地よいんです。
Mac時代でいうと「Everywhere」「Little Lies」「Hold Me」のような
雰囲気を持った曲ではないでしょうか。
やはりこの曲を聴いていると彼女の曲作りの安定感の良さが伝わりますし、
Fleetwood Macの黄金期はCHRISTINA McVIEがいたからこそ
Lindsey Buckingham、Stevie Nicksの曲が生きたんじゃないのかなって
思いますね。それにCHRISTINA McVIEの曲って「GOT A HOLD ON ME」も
そうなんですけど、シングルになったら確実にある一定のラインを超えて
チャートを賑わせてくれますからすごいんですよ。
「GOT A HOLD ON ME」は時期的に言えばFleetwood Macが停止状態に
発表されたわけですけど、個人的にはこの曲を聴いた時はFleetwood Macの
新曲のような感じで聴かせてもらっていました。
まっ、次にMacが活動するのは87年の『Tango in the Night』でしたから、
本当に「GOT A HOLD ON ME」はブリッジになってくれたと思います。
さてB面の「WHO'S DREAMING THIS DREAM」は落ち着いた感じの曲なんですけど、
曲はやはりすごく安心して聴けるんです。
すごく印象的なギターをバックにCHRISTINA McVIEが歌っているんですけど、
このギターはLindsey Buckinghamなんです。
「GOT A HOLD ON ME」のギターも彼なんですけど、こうやって聴いていると
Lindsey BuckinghamのギターってFleetwood Macだなってあらためて思いますね。
CHRISTINA McVIEが作る曲にLindsey Buckinghamのギターは一体感が
あるんでしょうね、きっと。
この曲が落ち着いた感じなので、よりLindsey Buckinghamのギターが引き立って
良いアクセントになっているようです。
「WHO'S DREAMING THIS DREAM」はシングルA面にはちょっと穏やかすぎるとは
思うのですが、クオリティはすごく高いことには間違いありません。
こういう曲がアルバムに収まっているんですから、アルバムの仕上がりも間違いないです。
このシングルは84年にカットされ、Billboardで10位まで上昇しています。
https://www.youtube.com/watch?v=bpv0Hhn9Vt8
https://www.youtube.com/watch?v=ZYXOpJvROps