KANSAS CITY b/w I’LL FOLLOW THE SUN/BEATLES | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

Beatles大好きっ!猫大好きっ!

BEATLESを中心とした洋楽とニャンコの日々の生活をアップ。

KANSAS CITY b/w I’LL FOLLOW THE SUN/THE BEATLES
このシングル「KANSAS CITY/I’LL FOLLOW THE SUN」は65年に日本独自に
発表されたものです。カバーの「KANSAS CITY」をA面に持って来たのは
多分同じくカバー曲「ROCK AND ROLL MUSIC」が日本独自シングルが
大ヒットをしたので、その流れで再度企画されたのだと思います。
さて今回このシングルをアップ出来たのは、いつもお世話になっている方から
このシングルを入手することが出来たわけですけど、

こういう初期日本独自のシングルは高額取引なので私の様な者には

手がとどかないんですが、こうやって手に入って本当に大感激です。

このシングルはオデオン盤で最初発売されていて
再発でアップル盤で発売されました。私のはアップル盤なんですが、

値段表示部分はシールで上貼りされていて、お値段は500になっているんです。
こういう訂正シールもファンとしては嬉しいんですよ。(^^
● KANSAS CITY~HEY HEY HEY HEY
「KANSAS CITY~HEY HEY HEY HEY」は、1964年に発売された『FOR SALE』に
収録されていたロックロール・ナンバーで、ヴォーカルはPAULがとっています。
私はこの曲はずっとLittle Richardの曲だと思っていたのですが、
オリジナルはLittle Willie Littlefieldでタイトルは「K.C Loving」でした。
でもヒットはせず、Wilbert Harrisonが59年に「KANSAS CITY」としてカバーし
大ヒットしたんです。その時はBillboardの1位に輝いています。
後にLittle Richardがカバーする際に、自分の「HEY HEY HEY HEY」をつなげ
演奏しだしたんです。それに食いついたのがLittle RichardファンのPAULで
早速Little Richardのバージョンでカバーしたわけです。
とは言っても、BEATLES以外のヴァージョンを聴いた事がないので
比較出来ませんが、とにかくPAULが歌うこの曲はかっこ良くて、大好きな曲でした。
ロックンロールとは言えゆっくりな感じで、音も非常に聞き取りやすかったので
私としても気にいっちゃったのかも知れません。
メロディもすごくわかりやすいですし、親しみやすさも感じましたから
カバーながらも大好きな曲に浮上したんですよ。
それにとにかくPAULのヴォーカルがかっこいいですし、迫力のある通りのいい声に
魅了されてしまったんです。しっかりメロディを押し出しながらも、自分の個性を
十分に引き立てて聴かせるんですから素晴しいです。
PAULはソロになってからも、この曲を再演していますけど・・・そちらはどうも
好きにはなれないんです。とにかく歌いまわしというか、メロディが滑らかじゃなくて
よりロックンロールな雰囲気になっているからでしょうね。
多分後者がLittle Richardのヴァージョンに似ているのではないでしょうか。
BEATLES時代の「KANSAS CITY~HEY HEY HEY HEY」は、本当にメロディの
流れにつっかかりがなくて、自然に聴きやすい感じになっているんですよね。
ですからあまりロックンロールって感じでは、私は聴いていないんです。
ヴォーカル部分ばかり言っていますけど、この曲の魅力のひとつとして
イントロもあげられます。あのギターのイントロは、かなりフックがあって
すごく虜になってしまうような感じなんです。それにかっこよさと、聴く人を引きつける
イントロとしては、自分たちでもやってみたいなんて思わせるんですよ・・・
そういうわけでこの曲、昔バンドでやっていました。(^^;
ベースの子がやりたいというので曲目にいれてましたけど、当時私はギターやっていて
「KANSAS CITY」が終って「HEY HEY HEY HEY」に流れる前のギターソロやりました。
ですがかなりヘナチョコで自分でも情けないペコポコギターを弾いていました。
それにしてもこの曲を今聴いても本当にかっこ良くて、PAULの♪One Two Three Four~
Five Six・・・なんて歌う所は、今でも鳥肌たっちゃいますよ。
最後になっちゃいましたけど、この曲を作ったのはJerry LeiberとMike Stollerで
Elvis Presleyで有名な「Hound Dog」を作っています。
● I'LL FOLLOW THE SUN・・・・・
BEATLESは幅広い音楽性を持っている事は、皆さんご存知なわけですが、
その幅広いサウンド作りの中で初期の頃から秀でていたのがアコーステックな曲でしょうね。
PAUL、JOHN、GEORGEと各々にアコーステックな名曲を作っていますけど、
なかでもPAULが作アコーステック・ナンバーは、本当にわかりやすくて親しみやすさが漂う
曲が多いような気がするんです。そんな作品群の中でも、とても優しくほんわかした曲が
今回アップした「I'LL FOLLOW THE SUN」です。
この曲は1964年に発表された『BEATLES FOR SALE』に収録されていた
アコーステックなバラード曲なんです。
イントロのアコギの響きがとても心地よく、それこそこの時点でうっとりしちゃうんですよ。
基本はアコギですけど、ちょっと控えめなベースが曲にあっていますし、
間奏で短いギターソロもとてもフックになっていて、曲に彩りを添えてくれているんです。
このギターソロは個人的にとても効果的だと絶賛したくなりますよ。(^^
この曲ではドラムスは入っていませんが、バックでパタパタという音が入っています。
これはRINGOが膝を叩いてリズムをとっているそうで、これがまたこの曲のほのぼのさを
上手く引き立てていると思うんですよね~。
この曲のメロディは先に述べているように、親しみやすいPAULらしい雰囲気を
醸し出していて、「いい曲だな~」と思わせるに十分なのですが、
この後のサビ部分に入るとJOHNのコーラスが入ってきて、ただ聴きやすくて穏やかな
曲に留めていないのがさすがBEATLESなんです。
こうやって聴いていると、あらためてPAULとJOHNの声って、お互いの声に引き合っていて
とても良いバランスになるのだな~と思いますよ・・・もちろんソロも素晴しいですが。
普通こういうサビの展開って、ややトーンダウンしそうですけど、BEATLESに関しては
より素晴しい曲展開で大人な感じを添える所に感激させられますよね。
この曲ですが、PAULが10代半ばで作っていた曲だそうです・・・
10代でこんな素晴しい曲を作っていたなんて、すでに桁違いの才能を発揮していますね。
ただビッグ・ヒットのシングルや派手なロックンロールを歌ったりするだけではなく、
こういう一味違う自分達を表現出来る所に、その後のより大きな広がりを作る事が
BEATLESには出来たのではないでしょうか。
「I'LL FOLLOW THE SUN」みたいな素朴さを持ちながらも、

しっかりと強調出来るメロディを持っていて、目立たなくてもそのメロディを

引き立てるようなアレンジが施されている曲は
そうそうお目にかかれないのではないでしょうか。(^^
最後にこの曲ですけど、私が持っている楽譜には「太陽を追って」とかという邦題が
ついていました。確かにその通りの邦題ですけど、なんか変!(^^;