BURN/DEEP PURPLE | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

Beatles大好きっ!猫大好きっ!

BEATLESを中心とした洋楽とニャンコの日々の生活をアップ。

BURN/DEEP PURPLE
All tracks are written by Ritchie Blackmore, David Coverdale,
Glenn Hughes, Jon Lord and Ian Paice, except as indicated.
●Side one
1.Burn
2.Might Just Take Your Life
3.Lay Down, Stay Down
4.Sail Away(Blackmore, Coverdale)
●Side two
1.You Fool No One
2.What's Goin' On Here
3.Mistreated(Blackmore, Coverdale)
4.'A' 200(Blackmore, Lord, Paice)
DEEP PURPLEというとメンバーの移り変わりが激しいために
第何期が良いとかという話になっちゃいますが、
今となっては一体第何期なのかもわからないくらいになっています。
今回アップした『BURN』はIan GillanとRoger Gloverが脱退した後に
David CoverdaleとGlenn Hughesを迎えて作られた第三期の
1stアルバムとなります。
Ritchie Blackmoreに言わせるとPURPLEのアルバムでも好きな
アルバムだそうで、特に「Mistreated」が気に入っている様です。
個人的にはこのアルバムでJon Lordがシンセを多用していて
以前の様な土臭いハモンドの音が幾分抑えらて感じがします。
実際はハモンドの音はちゃんと聴くことが出来るんですが、
ベースとキーボードが絡んで図太いリズム音になっている為に
シンプルに突き抜けていく以前の感じが薄くなった感じがします。
良くも悪くもGlenn Hughesの存在が永曲している感じがしますね。
さてこのアルバムなんでが、やはり何といってもタイトル曲の
「Burn(紫の炎)」に尽きるでしょうね。
名曲「Highway Star」に匹敵するカッコいいロック・ナンバーだと
私は思っています。
とにかくRitchie Blackmoreのギターが炎上するくらいの
熱い演奏を聴かせてくれているのがファンとしては嬉しいです。
これほどカッコいいリフはないくらい熱く聴かせてくれる演奏は
ないくらいの演奏なんです。
このリフが流れ出したら間違いなく鳥肌が立っちゃいますね。
この曲を聴くと目立つのがRitchie Blackmoreのギターなんですけど、
この曲の主導権を握っているのはIan Paiceです。
Ian Paiceの正確かつパワーテクのあるドラミングがあるので
他のメンバーが自由に演奏できると思います。
普通だったらこんなに派手な曲だとここまでのドラミングで
暴れながら他のメンツをしっかりと誘導するなんて
出来たものではないですよ。
本当にこんなものすごい叩きをやっていても曲から
はみ出る事もなく進行するんですからさすがです。
この曲ではRitchie BlackmoreとJon Lordのソロが
聴きどころの一つになっているわけですけど、その両方のソロが
洗練された美しく、且つハードなメロディでむかってくるんですから、
聴く側はもう圧倒されっぱなしです。
もちろんDavid CoverdaleとGlenn Hughesのダブル・ヴォーカルも
聴きものです。二人の個性が全面にでたヴォーカルは
この曲の見せ場の一つとも言えるでしょうね。
文句なしにこのアルバムの一押しナンバーです。
2曲目の「Might Just Take Your Life」ですが、実はこの曲が
アルバムからのシングル・カット曲なんです。
日本では「紫の炎」がシングルになっていたので、
世界的にも私はそうだと思っていたら、何とこの曲がシングルに
なっていてめちゃ驚いてしまいました。
曲はJon Lordのキーボードがメインで押してくる曲なんですけど、
どこかソウルフルな雰囲気が出ている曲で、今までにないような
感じの曲となっています。
リフがあるんですけど、キーボードが主体でリフを引っ張っていて
何となくロックっぽさが弱く感じるんですよね。
Ritchie Blackmoreのギターがサポートで入っていつ様な
感じもイマイチさを感じます。
どう考えてもシングル向けではないと思いますが・・・
この曲はBillboardで91位まで上がっています。
3曲目の「Lay Down, Stay Down」は出足からRitchieのギターが
炸裂する曲で、そのバックをIan Paiceのドラムスが駆け巡るのが
圧巻なんです。
この曲ではDavid CoverdaleとGlenn Hughesの二人が
めちゃ歌いまくっているんですけど、二人のヴォーカルがいると
曲にアクセントが出て面白いと思いますけど、
やたらとGlenn Hughesが出てくると個人的には気になるんですよ。
ここではRitchie Blackmoreのソロが聴きどころのひとつで
ヴォーカル部分の引っ掛かりを忘れさせてくれます。(^^
4曲目の「Sail Away」はスローなリフで進行していく曲で
なかなか押しのあるナンバーです。
David Coverdaleの持ち味が出たソウルフルなロックなのが
フックになっていて良い曲なんですが、
ここでもGlenn Hughesの高音ヴォーカルが出てくるので
幾分引っかかりはしますが、これはこれでアクセントになって
良いのかもしれませんね。
ちょっとJon Lordのシンセが引っかかるんですよね・・・
やっぱるハモンドで押してほしかったです。
いろいろ味を付けたかったんでしょうけど、
どうもこのバンドにシンセはいらないような気がします。
ここでのRitchie Blackmoreのギターソロは、次作のアルバムの
イメージがすでに出てきているのが面白いです。
さてサイドが代わって1曲目の「You Fool No One」です。
出足からカウベルの連打で始まるのが以前はどうも気になった
曲なんですよね~。ライブでもよく演奏されていた曲なので
メンバーも気に入っていたんでしょうけど、私は初めて聴いた時
どうも馴染めなくて好きではなかったんです。
多分リフが気になったのかも・・・それともリズムなのか・・・
あんまりPURPLEでは聴かない感じのリズムが嫌だったのかも。
でも時間がたつと演奏のメリハリも効いていて
聴きどころの多い曲なんだとわかりました。
それにして相変わらずIan Paiceの叩きはものすごいですよね。
2曲目の「What's Goin' On Here」は幾分軽くいなして来た
感じがする曲で、弾み具合も今までにないような感じです。
Ritchieのギターはいつもの通りですけど、曲の雰囲気からしたら
David CoverdaleとGlenn Hughesの趣味が出た感じが
強いような気がします。
アルバムの中では幾分埋もれ気味な曲なのは
何となくジャムっぽさが出ているからなのかもしれませんね。
この曲なんかはDavid Coverdale一人に歌わせた方が
私は良かったのではと思うのですが・・・
そして3曲目がこのアルバムの中でも有名な「Mistreated」です。
超スローなリフが素晴らしいナンバーで、PURPLEの楽曲でも
群を抜いて上位に入って来る曲だと思います。
ここではRitchie BlackmoreのギターとDavid Coverdaleの歌が
これ以上ないくらい上手く絡んで来る曲なんです。
ギターのリフに渋いDavid Coverdaleの歌が本当にピタッと
ハマっていて、これまでにない完成度の曲にしあがています。
この曲ではあくまでもドラム、ベース、キーボードはバックに
まわっていますけど、それが非常にこの曲にうねりをつけて
名曲という箔をまとわせていると思います。
後にRitchie Blackmoreは自らのバンドRAINBOWで演奏を
していますけど、やはり相当気に入っていたことがわかります。
David CoverdaleもRonnieもどちらの素晴らしんですけど
やはりこの曲はDavid Coverdaleのヴォーカルが私は好きですね。
そしてこのアルバムの最後を締めくくるのが「'A' 200」です。
彼らには珍しいインスト曲で、なんだかサントラの曲みたいな
曲になっていて、これを聴いてPURPLEとは思わないような
仕上がりになっています。
曲を聴く限りJon Lord主体で作られたのではと思うくらい
キーボードがメインになっている曲です。
別に悪い曲ではないんですけど、こういうインストでアルバムを
締めくくるというのは少し私は違和感を感じます・・・
かと言ってオープニングでもないですしね。
出来れば普通にロックナンバーで押さえてもらった方が
このアルバムには合っていたと思います。
アルバム全体を通して聴くとかなりクオリティの高い作品に
なっていて、聴く側を満足させてくれる内容になっています。
Ritchie Blackmoreがお気に入りというのもわかりますね。
最後にこのアルバムは74年にBillboardで9位まで上昇して、
RIAA公認ゴールドディスクを獲得しています。
https://www.youtube.com/watch?v=LCnebZnysmI
https://www.youtube.com/watch?v=JyAZ4oEQkTs