THE MORNING AFTER/J.GILES BAND | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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THE MORNING AFTER/J.GILES BAND
1.I Don't Need You No More(Peter Wolf, Seth Justman)2:36
2.Whammer Jammer(Juke Joint Jimmy)2:37
3.So Sharp(Arlester Christian)3:10
4.The Usual Place(Don Covay, Leroy Randolph)2:45
5.Gotta Have Your Love(Wolf, Justman)4:32
6.Looking for a Love(J. W. Alexander, Zelda Samuels)3:47
7.Gonna Find Me a New Love(Wolf, Justman)3:24
8.Cry One More Time(Wolf, Justman)3:23
9.Floyd's Hotel(Wolf, Justman)3:11
10.It Ain't What You Do (It's How You Do It!)(Juke Joint Jimmy)5:12
J.GILES BANDというと80年代に大ブレイクして一気にワールドワイドの

知名度を得た後、あっけなく急下降してしまったんですけど、

やはり彼らがすきな方々は初期のどうにもチンピラっぽいラフなサウンドの頃が

最高と思われる方が多いと思います。
私はレコード会社を移籍してから売れた頃に彼らを知ったので、

どうしてもビッグ・ヒットの80年代を思い出しますが、

聴くとなるとやっぱり初期のサウンド方が好きです。
ビッグヒットを出した後に『Monky Island』を購入して聴いたんですけど、
全く派手でヒットしそうな曲が入っていなかったもでガッカリして奉公に出しましたけど、
今考えるとめちゃ後悔しています・・・・
さて今回アップした『THE MORNING AFTER』は71年に発表されたアルバムで
もう~完全にラフなロックンロールをメインにやっているカッコいい作品なんです。
プロデュースは後にEAGLESのプロデュースをやったBill Szymczykなんですよね~。
なんだかJ.GILES BANDとBill Szymczykがつながらないんですけど・・・(^^
この『THE MORNING AFTER』の一曲目を飾るのが、

めちゃラフなロックンロールなリフで入って来る「I Don't Need You No More」です。
如何にも飾りっ気なんていらないんだよという感じで乗りまくって演奏している曲で、
この曲を聴くとねばっこくなかったSTONESの初期の雰囲気に近くていいんです。
きっとJ.GILES BANDもそういう所を意識していると思うんですけど、
こういう軽くすかしながらノリをつけてくるロックンロールな曲で

なだれ込んでくるあたりロックファンに対して確信犯的な曲だと思いますよ。
J. Geilsのギターの何とも粗雑なロックンロールなリフを聴いた瞬間に、

こりゃ~私の負けだわぁ~って思ったくらい、近所のあんちゃんがむさくるしい

部屋から流していそうな音ですからね~

これを真似ようったってそうは出来ないでしょう~
基本的に貧乏生活してるけど、このギターだけは売らずに弾いています~的な
貧困さを売りにしながらも、売れ線サウンドなって似合わねぇ~って感じが
ほとばしっていますからぁ~さらにMagic Dickのハーモニカがそれに輪をかけて
ブイブイ言わせて煽っちゃってますから、もう~この路線から外れるわけには
いかないって感じですよ、ホントに。
続く「Whammer Jammer」もMagic Dickのめちゃかっこいいハーモニカが炸裂して、
本当にこのバンドにMagic Dickがいるというのは強みだなと思いますよね~
この曲はインストですけど、もう~完全に自分たちの曲にしちゃってますから凄い!
この曲はライブでも演奏されていますけど、こんなノリの良い曲をやられたら
聴く側はのらないわけにはいかないでしょう~っていうくらいのブイブイさせられる曲です。
これは実際に生で聴いてみたかったですね~~~今はそれは叶えられませんけど、
J. Geilsのギターとの絡みもよくて最高の演奏を聴かせてくれています。
3曲目の「So Sharp」はもう~悪そうな感じがめちゃ出てくる曲で、きっとこういう曲を
自慢気にやるバンドなんて絶対に言いがかり付けてきそうな感じがします。
その半端なチンピラ感がなんともたまらないですから、やっぱりJ.GILES BANDは
最高にこういう曲が似合っているというわけです。
飾りっ気なんて全く考えていないですから、当然ありのままのスタイルで
ぶつけてくる感じが「らしい」んですよ。こういう曲は少々悪態付きながら演奏する様な
雰囲気の方がカッコいいくらいですから、バッチリ彼らに合っているというわけです。
4曲目の「The Usual Place」はブラック・ミュージックがプンプンする曲で、
曲を作ったのはDon CovayとLeroy Randolphです。
もう~こういうR&Bな雰囲気の曲を聴くとやっぱりSTONESの初期を思い出しますよね。
まっ、STOENSほどべたついていない分、私はすごく聴きやすくて好きなんですよ。
そのへんはPeter Wolfの不器用な感じがぴったりとストレートに表現されて
凄く聴きやすいのではと思うんです。私ゃぁ~不器用なくらいのミュージシャンの方が
ロック聴いていなぁ~感じがして好きですけどね~~~(^^
5曲目の「Gotta Have Your Love」は粋なピアノがちょろっと流れてからそのまま
チンピラっぽい雰囲気をまき散らしながらカッコよく
Peter Wolfが歌ってくれます。
全体に曲はカッティングをアクセントにして進んでいますけど、
とにかく弾み具合が良くて楽しんですよね~こういう曲をやらせるとめちゃハマるのが
J.GILES BANDです!ちょっとコケティッシュさを絡めながらも自分たちが最高の
演奏を決めてくるあたりJ.GILES BANDの凄さなんでしょうね~(^^
6曲目の「Looking for a Love」はシングル・カットされてBillboardで39位まで上がる
ヒットになった曲です。
この曲は皆さんご存知だと思いますが、J. W. AlexanderとZelda Samuelsによって
作られた曲で、オリジナルは The Valentinosなんです。
The ValentinosといえばBobby Womack!めちゃノリの良いR&Bな曲をカバーして
ヒットさせるんですからJ.GILES BANDも偉いっ!何といってもJ.GILES BANDと
言ったらやっぱり「Looking for a Love」というくらい自分たちの曲にしちゃってますから。
もちろんライブでも存分に演奏していてライブ・アルバム『Full House』でも
凄いノリの演奏を聴くことが出来ます。私なんかは「堕ちた天使」よりはやっぱり
「Looking for a Love」ですね~~~(^^
7曲目の「Gonna Find Me a New Love」はちょっと50年代さを出しながら
70年代風にやっています~みたいな曲をあえてやっている感じがします。
とは言ってもMagic Dickのハーモニカが入ってきたら一気に空気が変わりますが、
そのハーモニカのソロが終わるとまたもロックンロールな良い感じのヨレてる
最高のサウンドを聴かせてくれます。こうなると普通にスタジを入ってジャムりながら
曲を作っている感じがめちゃしますね~~~とにかくカッコつけなくちゃって
思いが各所に出てくるところがダサくてかっこいいんです~。(^^
8曲目の「Cry One More Time」は出足からSTONESの曲じゃないのって
思ってしまうくらい、なんだかSTONESが小じゃれた感じを出した時の曲っぽくて
驚かされてしまうんです。でもJ.GILES BANDはそんなに振り幅が良くも悪くも
広くないので、聴いてる側にはいい感じでサラッと聴ける曲なんです。
いろいろ考えなくて良いですし、単に「好きっ」ってことだけが頭に浮かぶのが
「らしく」て良いんですよね~~~アルバムの中では力を抜いた感じで聴けますが、
もしかしたらこの曲が一番J.GILES BANDの持ち味を出している曲かもしれません。
さてもう~最後の曲です。最後は「It Ain't What You Do (It's How You Do It!)」。
もう~なんだか今からスタートしそうな勢いでうねって来る曲なんです。
多分ライブだったらオープニングにぴったりのノリの良い曲ですが、
アルバムの最後にこういう曲を持ってくるとなると、その勢いでまた最初から
聴かなくてはいけない状況になりそうな感じですね~~~(^^;
もう~完全にジャムりながらどんどん盛り上がっていく曲です。
各自の演奏がスポットライトを浴びているかの如く演奏しまくっていますから
これっていつ終わるの?って感じになります。もう~最後にこんな沸き上がる曲を
やられたら聴く側は本当に一緒に騒ぐしかないでしょうって感じで飛び跳ねますよ。
本当に熱い曲を最後に持ってきたものですね~~~~やっぱりJ.GILES BANDは
ただものではないですよ。アメリカン・ロックはやっぱりこうでなくっちゃ~~~
J.GILES BANDは最高のアメリカン・チンピラ・バンドです~~~~(^^/
最後になりましたが、このアルバムは71年に発表されて、Billboardで64位まで
上昇しました。ランクは少々ひくいですけど、内容はTOP10圏内の傑作です~。
https://www.youtube.com/watch?v=XbSFF4x5bDQ
https://www.youtube.com/watch?v=2gdvgjLvi6c