LONG TALL SALLY/THE BEATLES | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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LONG TALL SALLY/THE BEATLES
●Side One
1. Long Tall Sally
2. I Call Your Name
●Side Two
1. Slow Down
2. Matchbox
今回アップしたのはU.K.で64年に発売され、日本では何故か70年に発表された
コンパクト盤『LONG TALL SALLY』をご紹介します。
このコンパクト盤はアルバムからのダイジェストやベスト的なコンパクト盤ではなく
当時としては珍しいカバー曲を3曲収録していて、さらに自作の「I Call Your Name」も
63年にビリー・クレイマー&ダコタスに提供していた楽曲ですから純粋な新曲が
全く含まれていないという珍しい盤なんです。それに当時4曲とも未発表曲で
構成されていたんですから面白いですよね。
このコンパクト盤は近年アナログ盤復興を目指して行われているRECORD STORE DAYで
復刻された限定盤なんです。実はこの復刻盤がRECORD STORE DAYで出ているの
知らなくて、後になって知り合いの方に頼んで手に入れてもらったんです。
最近になってこのオリジナル盤を持っていない事に気付いて、手に入れてもらって
よかったな~なんて思っているんですよ。(^^;
「LONG TALL SALLY」はリトル・リチャード、ロバート・ブラックウェル、
エノトリス・ジョンスンの共作で、本当に数多くのミュージシャン愛されている
ロックンロールのスタンダードナンバーです。
その素晴しい「LONG TALL SALLY」に感銘した(もちろんリトル・リチャードのオリジナル)
PAULはカバーをしています。これがまた声が張り裂けんばかりのシャウトで

この曲の魅力を最大限に表に押し出しています。

ここまでやってくれたらリトル・リチャードも嬉しかったでしょうね。

実際にBEATLESのメンバーはリトル・リチャードと会ってますから。
とにかくPAULはリトル・リチャードを尊敬していますから、

本当にカバーもド迫力に仕上がっています。

これだけインパクトがある曲ですから、BEATLESとしてもライブのラストに持って来て

観衆をおおいにわかせるわけです。(^^
BEATLESのカバーのギターソロは、最初がJOHNで次がGEORGEがとっています。
ソロのノリも聴いているとゾクゾクしちゃうんですよね~。本当にかっこいいです。
BEATLESの「LONG TALL SALLY」はモノラルしか彼らの活動中はなかったんですが、
U.S.で発売された『SECOND ALBUM』はステレオ・ヴァージョンが収録されていました。
また’76年に発表された編集盤『ROCK’N’ROLL MUSIC』でもステレオ・ヴァージョンが
聴けましたけど、この時のU.S.盤はミックスが異なっていました。(^^;
今ではCDでステレオ・ヴァージョンが聴けますけど、やっぱりこの曲はアナログで聴く方が
圧倒的に迫力があってステキだと思います。(^^なんだかその当時の勢いとかが
アナログの方がすごく感じとれそうですから~。
「I CALL YOUR NAME」って、私は地味な曲だなぁ~なんて昔思っていたんです。
地味というか当時は印象が薄かったんですよ。
その印象が薄かった理由としては、EP『ロング・トール・サリー』と
LP『セカンド・アルバム』に収録されていたんですが、どちらもガキンチョの頃の
私は知らなくて、まして後追いですからU.K.オリジナル(国内)の方を
集めるので精一杯でしたので、『ROCK'N'ROLL MUSIC』が発売されるまで
ちゃんと聴いていなかったんです。(^^;
最初にこの曲を聴いた時は、なんだか幼いというか・・・なにか辿々しさを感じたんです。
なんていうか・・・初期のなり振り構わない勢いみたいのが、弱く感じたんです。
それってどうしてなのかな~って思ったら、この曲はJOHNが10代半ばに作った曲で、
その後BEATLESデビュー後の63年に、曲の中間部を加えて完成させたそうです。
JOHN10代の曲とはいえ、ヴォーカルはダブル・トラックですし、バックの演奏も
ちょっとリズムが印象的な作りになって、印象的なフックはしっかりと作っています。
JOHNのヴォ-カルは、作った当時のイメージがあるのか、少し甘い雰囲気に
感じるのは私だけでしょうか?(^^;
この「I CALL YOUR NAME」に限らないんですけど、特に初期の曲はいろいろと
ミキシングの違いとかあって、それを揃えようと思ったら大変な事になるんですよね。
この曲もステレオとモノとでイントロが違っていたり、『セカンド・アルバム』、
『ROCK'N'ROLL MUSIC』、モノラルとで一部演奏の入りが異なったりもしています。
そこをつっ突いて行きだしたらドロ沼状態で、抜けだせなくなっちゃいます・・・
まっ、普通にLPかCDを聴いて楽しむくらいがちょうどいいです。(^^
今この曲を聴くと、なんとなく彼らが肩の力を抜いて、原寸大のBEATLESとして
演奏を楽しんでいる気がするんですよね。
きっと彼らもこういう演奏を続けていきたかったんじゃないのかな~って
思ったりもします。
「SLOW DOWN」はやはり出足のギターのリフが特徴的で、リフの途中で伸びる部分が
入っているのでそれまでのロックンロールとは一味違う雰囲気を持っています。
ノリの良さを十分に表に出したサウンドは、開放的で聴いてて楽しくなるんですけど、
これはJOHNのヴォーカルの張りと押しの強さがあっての事だと思います。
この曲をコピーした方ならわかると思いますけど、この意味バックの演奏は
なんとか形になっていたとしても、どうにもこうにもサラッと流れてしまうんです。
一本調子といえばよいのでしょうか、それとも単調といえばよいのでしょうか・・・
とにかくそんな感じになりやすいんです。
これは本当にBEATLESのうねりの出し方とノリと勢いの強さが、

この曲をスピーディーに感じさせ迫力を出させているのだと思います。
そしてその演奏に絡んでくるのがJOHNのヴォーカルです!
もうJOHNのヴォ-カルは、本当にロックンロールを歌う為に作られた天性の声だと
思いますよ。JOHN独特の声の質も魅力的ですし、何より吹っ切った勢いが
もう~JOHNにしか表現出来ない歌い方なんですよね。
一旦JOHNが歌い出したら、もう止められないって感じで突き進んじゃうんで
こういうロックンロール・ナンバーって切れ味が良いのだと思うんです。
もちろんRINGOのあのドラムスがあってのロックンロールですが
RINGOのドラムスの音ってどんな曲にも合わせてくるので、
聴いててすごくメリハリが効いていると思います。
これはやっぱりセンスの良さでしょうね。(^^
それにPAULのブンブンと唸るベースに、GEORGEの独特の音色のギターも
絶対に外せない要素です。これがすべて一気に放出されると、とてつもないノリで
弾けてしまうんです。これは誰にも真似は出来ませんよ。(^^;
MARTINプロデュースもそういった雰囲気をしっかりと押さえていますし、
アレンジもこの曲にあわせて弾みのついたピアノをいれてきています。
この時期は、もうメンバー、プロデュサーは感覚で演奏と録音をしちゃっていたのでは
ないでしょうか。新鮮さをギュッと瞬間パックって感じで録音しいたと思います。
「MATCHBOX」は1957年にカール・パーキンスが作った曲で、
BEATLESは64年にカバーとして発表しています。
この64年くらいまでのBEATLESは非常に勢いを前面にだしていたので
オリジナルもインパクトの強い曲が多かったのですが、

カバー曲も印象的な曲を選んでいます。
この「MATCHBOX」はRINGO STARRがヴォーカルをとっていて

これが結構ハマるんですよ。
それにこの手のロックンロール・ナンバーって、RINGOの声があっていて
聴きごたえも最高なんです。ちなみにRINGOは「Honey don’t」も歌っていますし、
ソロになってからもカール・パーキンスの曲を披露しています。
まっ、結局BETALESのメンバーは、カール・パーキンスが大好きだという事ですね。
それにしても「MATCHBOX」のリフは、いかにものロックンロールですよね。
あえてそのへんを強調するかのようにBEATLESは演奏していますけど、
そこがまたかっこいい~~~んです。
カール・パーキンスの曲って、どこかカントリーフレーバーのロックンロールなので
なんとなくやんわりとした雰囲気を持っているのが、RINGOにフィットしていると
思うんです。ちなみにこの曲のレコーディングの時にカール・パーキンスが

立ち会ってRINGOにアドバイスしたそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=c31X4muVRms
https://www.youtube.com/watch?v=biw4IJ5pSUU
https://www.youtube.com/watch?v=EI-H_RxY_5o
https://www.youtube.com/watch?v=20NEQUZ4DCw