女性上位ばんざい/YOKO ONO | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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女性上位ばんざい(Part1)b/w 女性上位ばんざい(Part2)/YOKO ONO
このシングル「女性上位ばんざい」はオノ・ヨーコさんが73年に発表した

女性解放運動を訴えた内容となっていて、活動家としてのオノ・ヨーコさん

本領発揮といった作品です。
曲の方はなかなか出足からファンクな感じで入って来て

押しが効いているサウンドはインパクトがあると思います。

ただ歌うのがヨーコさんですから一筋縄ではいかないというか、
奇声を上げていないと以外にもフワフワとした感じの歌になるので素人さが

全面にでしまいます。
でもヨーコさんの場合はそう言うのを含めてオノ・ヨーコなので・・・・
個人的にはヨーコさんが作る曲というのは良いメロディを持っていると

思っているのでさほど抵抗なく受け入れて聴くんです。
勿論曲によってはメッセージ性の強弱があるのですが、

基本ストレートに歌って来るものが多いので、この「女性上位ばんざい」の様に

全編日本語で歌われると耳に飛び込んで来るパワーが格段とあがって来ます。
曲の内容は世界的に60年代後半から70年代前半に広がった女性解放運動を

歌ったもので男性社会を打ち破ろうというものなんです。
更にこの歌詞は日本社会に対して歌っているので、

異常な程まで歌詞が入って来るんです。

ただこの曲が73年に発表された頃は、だんだんと女性解放運動や

ウーマンリブといった動きが以前よりは控え目になりつつある時期ですから、

そう言う意味ではこの「女性上位ばんざい」は最後の狼煙をあげた曲とも言えます。
ちなみにこの曲はパート1とパート2に分かれていますけど、

パート1は歌がしっかり入っていますが、パート2の方はヨーコさんの前衛的な

雄叫びが入っているので全くの別物です。
ただパート2でも奇声を上げている後でヨーコさんがメッセージをずっと放っていて、
その言葉はパート1に通じるものがあると思います。
この頃といえばJohnと共演している『Some Time in New York City』や
ヨーコさん単独で制作した大作『Approximately Infinite Universe』を発表して勢いが

あがっている頃なので、タイミングとしては一番いい時期に発表したシングルだと思います。
この曲はJohnも曲作りに参加しているわけですけど、発表年の73年と言ったら二人は

別居中で俗に言う「失われた週末」の時期だったわけですから、

それ以前には出来上がっていたという事ですね。

多分72年に発表した『Some Time in New York City』と同じ頃に作ったのでは

ないでしょうか。
当時はこういう攻撃的な内容をやる事によって世界を動かす向きがありましたから、
ヨーコさんの様に注目を浴びる方がこういう「女性上位ばんざい」を歌う事によって
世界に訴えかけるパワーは計り知れないものですが、

何故かこの曲は日本のみの発売となっています。
まっ、歌詞の内容は日本社会に向けているので日本のみ発売になったんでしょうね。
そういう意味ではこのシングルは世界的には珍しい一枚で、ヨーコさんのシングルは

基本的に市場にでてくるのが少ないので、海外ではかなりレアとして高額取引き

されているようですよ。
私が持っているのは見本盤(白レーベル)で、東京の中野にあるレコード店で

偶然見つけたです。
このようにサンプルのヨーコさんのシングルを手にいれた事はホントに嬉しかったですよ。
ファン?だから持っていると言っても良いのですが、

私でもこのシングルを聴くのは滅多にないです。
今回この記事を書くにあたって久々に聴いて凄いなぁ〜って思いました。(^^;

ちなみにこの曲は小泉今日子さんがカバーしているんですよね~
https://www.youtube.com/watch?v=MkIIJ_H-3PU
https://www.youtube.com/watch?v=aNMQDsFadMk