Xotic Effects の AH boosterを買ってみました。
AC Compというペダルがと元になっているようですが、ACの名を冠する通りAC boosterのレビューを調べても当てはまる内容が多いと思いました。
商品紹介を読みコンプ&クリーンブースターと思って買ってみましたが、クリーンブースターからミディアムゲインのオーバードライブといった感じで、そこに3つのコンプ感を選ぶことができます。
ゲインを上げるとややファジーになるところやカラーリングからフェンダーアンプを意識しているのかな?と思いました。
初めは凡庸性は高くないように思いましたが内部dipスイッチで調整するとかなり好みの音が作れ、凡庸性は高いと思います。
左から
Bogner Harlow V2
Xotic AH Booster
Xotic RC Booster V2
●Bogner Harlow V2
コンプ&クリーンブースターと思っていたのでBogner Harlow V2も比較してみました。
バイパス音は同程度に質が良く、Harlowは一音一音が明瞭にクッキリと際立つ印象です。
音は適切な言葉が思い付きませんが、微かに感じられる程度ですが高域にSRV系のペダルに感じられる味付けがあるような気がします。
カッティングやアルペジオ、クリーンでもブリッジミュートした音が際立つのでめちゃくちゃ気持ち良いです。
トーンツマミはハイを上げるとハイが持ち上がりつつ少しローがカットされ、ローも然りで、センターでもローが気持ち持ち上がるのでその点だけが私にはネックですが、ブースターと考えるとむしろ使いやすいかと思われます。
アンサンブルではコシの出る帯域なので目的にマッチすればこれに勝るペダルは他に無いと言えるほど優れた特徴を持っています。
●Xotic AH Booster
ゲイン8時程でトーンを調整すればRCと同じようにクリーンブースターとして使えます。
不思議なことに倍音感にイナタさを感じますが単音自体は素朴ながら艶やかさを併せ持っている感じがします。
ゲインを上げると最大でBB Preampより気持ち控えめな程度までゲインを稼ぐことが出来ます。
個人的には8前後か歪ませても10時くらい迄がこのペダルの個性となる味を感じられるように思います。
RC boosterとBB Preampとコンプを足して割ったような独特なペダルです。
9〜18Vで電圧を変えたり内部dipスイッチで好みの音が作れないということは無いように思います。
RC boosterのバッファーが苦手な方が稀にいるようですので、True bypassのAH boosterでも代用出来ると思います。
●RC booster V2
RC boosterはバイパス音が気持ちミドル寄りです。AHとHarlowのバイパス音はほぼ原音で良い音になる気がします。
全てトゥルーだと思っていたのですがRCはバッファーを引き継いでいるようですね。
RC boosterの倍音はキラキラして鈴鳴りのような煌びやかさを感じます。
ゲインを上げると煌びやかさからザラザラとしたサチュレーション感に変わって行きます。
単音は艶やかでモダンな印象なだけに、バイパス時の音が気持ちミドルに寄るせいか若干イナタク感じるためオンオフで相反する性質を持つユニークなペダルです。
文字で書くと極端に感じられるかも知れませんが個人的にバッファーの変化は微差に感じますので、それを気にして使わないとか使えないということはありませんでした。
バークリー出身YouTubeギタリストは先頭に置いてGain 1 をバッファーやプリアンプ的に掛けっぱなしで使い、Gain 2をゲインブースターとして使用しているそうです。
私は前段に置くか後段に置くか迷っていますが後段の方が私の用途にはあっている気がします。
●ブースター編 まとめ
AHと比べて設定しだいで素人がパッと聴いて違いは分からない程度なため、Gain 2が必要か?OD並の歪みが欲しいか?BBに近い歪みにプレゼンスを加えたいか?など、用途で選ばれれば間違いないと思います。
※追記:内部dipスイッチを調整してからはAH boosterがメインになりそうな予感がしています。
どれもアナログなのですが、アナログの美味しいところを感じられる素朴さやイナタさとモダンさが絶妙に調和している感じがあります。
Xoticはセンスが良いです。
後は、もう好み、用途、機材相性など様々な条件があるので自分の機材でバンドで鳴らしてみるしかありません。
Xotic Effects
RC Booster V2
AH Booster
BB Preamp BBP-AT
BB Preamp V1.5
オーバードライブ的な要素もあるため同社のBBPとも。
オーバードライブは300個程試してきましたが、Xoticより高価なペダルでもXoticに勝るペダルは数えるほどしかないと感じています。
AHもBBPもクリーンから使えますがAHはゲインを上げるとBBPに似た歪みが得られ、その音を若干コンプでまとめて気持ちRCのゲイン(倍音やサチュレーション)感が加えられているような音に感じました。
多くの人はパッと聴いてBBの方が良い音と感じられると思いますが、BBの歪みはプリ管的な雰囲気、AHはパワー管のコンプ管とサチュレーション感を付加してくれるような印象です。
※追記:AHは内部dipスイッチでBBに迫ると言いますか透明感のある歪みが作れるためAHの方が幅広く対応出来るかも知れません。
1番オープンなモードでもプレーン弦がBBPよりも太く鳴り、差別化はしっかりしています。
ニュアンスはBBPの方が繊細ですがバンドではAHも適度にニュアンスが感じられ、BBP-ATを素朴にしたような感じがしました。
音はBBPに近いですがパンチやハリはATに近いといった印象です。
※追記:これも内部dipスイッチでBBPにもBBP-ATにも迫れるといった幅広さを感じました。
webに べにまるさんという方のXotic AC boosterに書かれている内容がほぼ当てはまるので参考にされて下さい。
YouTubeのリンクを貼っておきます。
また使用して行く中で気づいたことがあれば追記します。
オマケ
Xoticの製品は箱の中で動いて裏や側面にスレや小傷があものが多いです。
クッション用の紙を上にのせているだけなので、箱の中で動くのだと思います。
今回は軽微でしたが時々、新古品?展示品?と思える程度にスレや小傷のあるものもあります。
MXRなど、要は海外製品には割と多いです。
気になる人は店頭で確認した方が良いかも知れません。
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