今年(令和元年)のNHKの連続テレビ小説の主役はアニメーター。
主人公「なつ」は、生まれが昭和12年(1937)という設定になっていますが
実は私もその年の生まれです。
ということは、彼女が今も生きていれば80過ぎのおばあさんに
なっているということになります(笑)

私は昭和31年(1956)春に東映動画に公募アニメーターの第一期生として入社しました。
私の妻、酒井一美も東映動画のアニメーター出身で、昭和34年(1959)の入社です。
「なつ」は31年秋に「東洋動画」に入社した様子ですので、もし舞台が東映動画ならば
若き日の私や妻が背景にうろうろしている勘定になります。
アニメーション時代考証を担当した小田部羊一さんや「なつ」のモデルとも言える奥様の
故奥山玲子さんとも懐かしい仲間同士です。

作中の「東洋動画」のスタジオは東映動画をモデルにしているわけですが、
動画机や動画用紙の扱いには基本的には格別の間違いはありません。
しかし、なにぶんドラマの中の話ですから実際の東映動画のスタジオとは
細かい点や雰囲気などに違っている点もいろいろとありますので、
そういうところも折りにふれて書いていってみたいと思っています。