言霊 | 柳川淳二の怪談部屋

柳川淳二の怪談部屋

実話も織り交ぜたオリジナル創作怪談をメインとして、その他色々と記して行きます。
当ページの怪談は怪談朗読師のIsAM(136)殿にも朗読頂いておりますのでゼヒ、ソチラもお聞きになってみて下さい。
YouTubeの知的好奇心CLUBでは心霊部隊に所属。

こんばんは、柳川淳二です。


今夜のお噺は、みなさんも親しんでおられるネットにまつわるお噺なんです・・・。


都内に住んでいる、仮にこの人A君としておきましょう。

彼は、インターネットの掲示板に書き込みをするのが趣味だったんです・・・。


でもねぇ、その書き込む内容は他人への誹謗中傷ばかりだったんですよ。


顔や名前が見えないのをいいことに、相手の憤慨する事、傷つくような事を平気で書き込んでいたんです。


A君は人が傷ついたり、怒り狂う様子を見ては喜んで、日頃の鬱憤を晴らしていたんですねぇ・・・。


そんなある日のこと、A君がいつものように掲示板の書き込みに対して誹謗中傷する文章を打ち込んでいた時・・・


後ろに気配を感じたんです・・・。

A君ビックリして振り向いた。


すると自分の真後ろに青森から遊びに来ていた祖母が怖~い顔をして立っていた。


「なんだよバアサン!いつの間に入って来たんだよ。」


すると祖母は少しも怯む事無くゆっくりと口を開いた。


「おまえ・・・言霊って知ってるかい?言葉には不思議な力が宿っているんだよ・・・たとえ文章でも相手を傷つけるような事ばかり書いていると因果が全て返ってくるんだよ。」


この方、非常に勘の鋭い方でしてねぇ・・・相手の心を読んでいるように的確な言葉を発するんだ。


なもんでA君、いつも知ったような口を利くこの祖母が嫌いだったんですよ。


「うるせーな!どうせ相手にゃ俺がどこの誰か顔も名前も分からないんだから大丈夫なんだよ!」


A君屁理屈をこねた。

すると祖母は悲しそうな顔をして言ったんだ・・・。


「このインターネットとかいうのは電線でもって相手と繋がっているんだろう?繋がっている以上、因果や恨みは必ず帰って来るんだよ・・・」


A君ちょいとドキリとしたんですがね、それがますますもって気に入らないわけだ。


「余計なおせわなんだよ!出てけババア!」


A君暴言吐いて祖母を追い出しちゃった。


そんな事があって数日後、A君ある悩み相談の掲示板を見ていたんだ・・・。


すると、ある高校生からの悩み相談が目を引いたんです。

その内容はというと・・・


「僕は長い間いじめられています、クラスのみんなからは無視され、誰も相手にしてくれません。僕は生きていてはいけない人間なのでしょうか?」


というような内容だったんですよ。

A君それを見て水を得た魚のように目を輝かせた。


(こいつあ面白い・・・どれ、ひとつイジメてやろう)

A君そう思って・・・早速キーボードに指を走らせた。


「いじめられる原因はあなたのキモい性格にあります。あなたは生きている資格がありません、いますぐ氏んでください。」


なんとも稚拙で低俗な内容の返答ですよねぇ・・・。

相手が本当に追い詰められて困って相談していたとしたら、これを見てどんな気持ちになるでしょうか。


でもねぇ・・・異変はその数日後から始まったんだ。


ある日、帰宅したA君がPCを立ち上げると・・・メールボックスに「呪」という件名のメールが届いていたんです。


A君、いつも数件混じっているスパムメールだと思って即座に削除したんですよねぇ。


しかし、次の日はその「呪」メールが3件届いていた。


次の日は10件・・・


その次の日は30件・・・


「呪」メールは受信を拒否しても増え続け、ついにメールボックスを埋め尽くすほどになったんですよ・・・。


差出人なんかは文字化けしてなんだか分からない。

A君いいかげんイライラして来ましてねぇ・・・


(いい度胸だよ、何が書かれているのか調べてやろう!)


と、思わずそのメールを開いてしまったんですよ。

・・・すると、画面が真っ暗になってしまったんです。


(あれ?なんだコレ・・・どうしたんだ???)


A君再起動を試みたり、電源を調べたりしたんですが・・・どうにもならない。


途方に暮れてA君・・・


「ざけんな!バカヤロウ!!」


バンッ!バンッ!モニターを叩いたんだ・・・。


するとブゥウーンとモニターが音を立てて何かを映し出したんですよねぇ・・・。


(やった!直った!)


A君喜んでモニターをヒョイっと覗いて・・・


「うぉわあ!!」


心臓が飛び出すほど驚いた。


・・・それ、画面一杯に映し出されたねぇ・・・血走った人間の「目」だったそうですよ・・・。


やがて・・・その目がギョロリと動いてA君をジィーと見つめた。

そして電源を入れていないはずのスピーカーから・・・


「みぃいーーーーーつけたぁ!!」


男の声が大音量で響いた。

その瞬間!!


ブゥーーーッブゥーーーッ携帯のバイブが鳴る。


トゥルルルルル、トゥルルルルル室内の電話も鳴った。


部屋のドアノブがガチャガチャガチャガチャッ!激しく回される。


そしてドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ガタガタガタガタガタガターーーーーーッ!!壁や窓が激しく叩かれ、揺らされた。


それらが全て同時に、果てしなく続く。


「やめろーーーーーーっ!やめてくれぇえええ!!」


A君両耳を塞いでしゃがみこんだ。

でもねぇ・・・その音は脳に直接響いて来るんだ。


・・・翌日、母親がA君の部屋を訪れると、A君は苦痛に顔を歪めて亡くなっていたそうですよ・・・。


死因は心臓発作ということで片付けられたんですがね・・・


アタシはねぇ・・・この話、ただの心臓発作とは思えないんですよねぇ・・・


A君は、心臓発作を起こすほどのね、恐ろしい「何か」を、見たか体験してしまったんでしょう・・・。


言霊・・・あるんでしょうかねぇ・・・優しい言葉や美しい言葉は人を

幸せにするといいます。

逆に酷い言葉や乱れた言葉は、自分や家族に不幸をもたらすことが・・・あるのかもしれません。


みなさんも是非、お気をつけ下さい・・・。


いかがだったですか?

今夜の怪談はここまでです。

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