今月、全国各地で「女性部総会」がかいさいされています。創価の女性たちを誰よりもたたえ、エールを送ってきたのが池田先生ご夫妻です。ここでは、内田健一郎氏のさしとともに、小説『新・人間革命』につづられたはげましをしょうかいします。※小説の本文は、聖教ワイド文庫の最新刷に基づいています。組織名と役職名は、全て当時のものです。

2000年(平成12年)
第30巻〈下〉「せいがん」の章
「常勝の門」開きゆく使命

 〈関西女性総会の意義をめてかいさいされた本部幹部会で、山本伸一は、世界で女性リーダーのかつやくが目覚ましいことをしょうかい。21世紀を開く女性のスクラムに、大きな期待をせた〉
 「今、時代は、音をたてて変わっている。社会でも、団体でも、これからは女性をそんちょうし、女性を大切にしたところがさかえていく。
 大聖人は『おなは門をひらく』(全1566・新1902)とおおせです。広宣流布の永遠の前進にあって、『ふくとくの門』を開き、『希望の門』を開き、『常勝の門』を開くのは、女性です。なかんずく女子部です」
 うるわしき婦女一体の対話の拡大、はげましの拡大は、二十一世紀の新たなちからとなった。(431ページ)

1977年(昭和52年)
第24巻「人間教育」の章
青年こそ新たな前進のちから

 〈山本伸一は、座談会で女子部員が、はつらつと、研究発表や体験発表、活動報告などをしていたことを聞くと、みをかべた〉
 「学会が、どうして、ここまではってんすることができたのか。その要因の一つは、つねに青年を大切にし、青年を前面にすことによって、育ててきたからだよ。
 時代は、どんどん変わっていく。信心という根本は、決して変わってはいけないが、運営の仕方や、感覚というものは、時代とともに変わるものだ。学会は、その時代感覚を、青年からきゅうしゅうし、先取りして、新しい前進の活力を得てきた。(中略)
 社会の流れや時代感覚は、青年に学んでいく以外にない」
(204ページ)

1978年(昭和53年)
第27巻「きゅうどう」の章
人と人のきずなに幸福がある

 〈北海道・もうらい大ブロックの婦人部総会には、山本伸一の妻・峯子が出席することに。たんとういんたくおとずれた峯子は、周囲からのはげましに感謝する婦人部員に、語った〉
 「どなたも、自分だけでは信心をつらぬいていくことはできませんし、広宣流布も一人ではできません。(中略)
 親子をたての線とするなら、同志は横の線といえます。この縦と横のきずなを強く、大切にしてこそ、自分の幸せも、成長もあります。したがって、ご両親やお子さんなど、ご家族を大切にしてください。そして、同志を大事にしていってください。その、人と人とのつながりのなかに、幸福と広宣流布の実像があるのだと思います」 (390ページ)

1977年(昭和52年)
第24巻「人間教育」の章
太陽の心でいさんで前進を

 〈大ブロックたんとういんごんぎょうかいに出席した山本伸一は、みなの成長と幸福をうったえ、最後に「」についてげんきゅうした〉
 「愚痴のこわさは、言うたびに、きょうちゅうに暗雲を広げていくことです。心をらす太陽がやみおおわれ、希望も、感謝も、かんも、次第にうすらいでいってしまう。
 (中略)
 大聖人が『ただ心こそ大切』(全1192・新1623)とおおせのように、大事なことは、どういう一念で信心にはげんでいくかです。どうせ信心をするなら、愚痴を言いながらではなく、みずかいさんで、じっせんしていかなければそんです。さっそうと、さわやかに、行動していこうではありませんか」 (199ページ)

1980年(昭和55年)
第30巻〈上〉「ふく」の章
みなさんの姿すがたは創価の希望

 〈名誉会長となった山本伸一のもとへ、あまの女子部員たちがけて来た。島の花をわたされた伸一は、きゅうどうの友をたたえた〉
 「ありがとう! ひとあし早い春のとうらいだね。ひゃっりょうらんの春は幸せのしょうちょうだ。みんなも、必ず幸せになるんだよ。私は、その姿すがたを見ることがいちばんうれしいし、それが、信心の正しさの証明になるんです。どうかみなさんは、それぞれが日本一、世界一、幸せになることをちかってください。幸福のための信心であり、学会活動であり、広宣流布なんです」(中略)
 「皆さんの求道心あふれる姿は、創価学会の希望です。何があってもるがない、皆さんの強く清らかな信心こそ、二十一世紀を開くちからです」(223ページ)

1981年(昭和56年)
第30巻〈下〉「ぎょうしょう」の章
みんしゅう運動の最大の主人公

 〈カナダほうもんちゅうの山本伸一らは、独立のヒロインとあおがれるローラ・セコードの家をほうもん。伸一は、彼女のかつやくいを通し、同行のメンバーをはげました〉
 語らいは続いた。(中略)
 「彼女は、しょうした夫のめんどうをみながら、子どもたちを育てている。人間として大切なことは、生活という基本をおろそかにしない、地に足の着いた生き方だ。それがみんしゅうのもつ草の根の強さだ。そして、その人たちが立ち上がることで、社会を根底から変えていくことができる。
 それを現実にげようとしているのが、私たちの広宣流布の運動だ。
 その最大の主人公は婦人部だよ」(45ページ)