〈教学〉 5月度座談会拝読御書

  • みょうみつしょうにんしょうそく

 
拝読御文

 こがねけばいよいよいろさり、つるぎげばいよいよくなる。きょうどくは、むればいよいよどくまさる。じゅうはっぽんまさしきことはずかなり、むることばこそおおそうらえとおぼしめすべし。(御書新版1713ページ1行目~2行目、御書全集1241ページ18行目~1242ページ2行目)
 

〈池田先生の指針から〉 妙法をさんたんする心にどく

 あくまっぽうで信心をつらぬき通していること自体、どれだけだいなことなのか。どこまでも共に戦う門下を、本当に大切にされたのが大聖人です。
 真心のげきれいに、みょうみつしょうにん夫妻が新たな決意で立ち上がったことは想像にかたくありません。
 「こがねはやけばいよいよいろまさりつるぎはとげば弥くなる」(全1241・新1713)とあります。
 きんせいれんすればするほどかがやきをします。つるぎげば研ぐほどするどくなります。きょうどくも、しょうさんすればするほど、ますます功徳がまさっていきます。
 法華経そのものにおいて、法理のしんずいが述べられたしょはわずかです。法華経二十八品全体が、そのばんにんじょうぶつの法理の功徳を、しゃほうじっぽうしょぶつをはじめ、あらゆるしゅじょうくちをそろえて賞讃し、全人類に妙法のじゅすすめているきょうてんであるといえます。
 もんていからはいするならば、法華経全体が、南無妙法蓮華経の功徳を賞讃しているのです。
 妙法を賞讃する心に功徳があふれます。また、妙法をたもち、ひろめる人を賞讃する心に功徳はいや増していきます。(中略)
 学会員は、御本尊のりきじっしょうし、その喜びを万人に広げようと、御本尊を弘めていきました。本格的な御本尊は、わが創価学会によって始まったのです。
 世界広宣流布・仏法西せいかんばんばんじゃくになった今、まさに世界の「国ごと人ごと」に、仏法の人間主義に期待する声が高まっています。
 法華経の生命そんげんの思想をたいげんしている学会員に対する賞讃は、日増しに高まっています。いよいよ、世界広宣流布の本格的な大前進が始まる時がとうらいしました。
 どこまでも大切なのは、たからごとき学会員のそんざいです。日々、学会活動で生命をみがかれているみなさまです。
 日蓮大聖人の広宣流布のせいしん、そして、創価学会の八十年の歴史と伝統は、全部、皆さまのきょうちゅうがれています。大聖人が皆さま方を賞讃してくださっていることは絶対にちがいありません。
 (『勝利の経典「御書」に学ぶ』第6巻)
 

友をたたえるほどふくうんいきおいがつく

キーワード① しょうてんは「一人の人間」

 日蓮大聖人はほんしょうぜんだんで、人々のぼんのうやまいなおだいろうやくであるきょうの題目を末法でとなひろめ始めたのは、しん一人しかいないと明かされています。
 その大聖人を支えるみょうみつしょうにんの真心は、日本国に法華経の題目を弘めることと同様であり、そのどくぜつだいであるとおおせです。
 ぶんえい11年(1274年)に大聖人がざいしゃめんされてから、本抄がしっぴつされたけん2年(1276年)にかけて、各方面の門下は師のびかけにこたえて、いくしょうくっせず、次々と正法のつうに立ち上がりました。
 本抄で大聖人は、ばんにんが南無妙法蓮華経を唱える時がとうらいすると御断言になっています。広宣流布の拡大は、決してちゅうしょうろんではありません。どこまでも、しょうてんは「一人」にあります。
 使命にめた「一人」が立ち上がり、次なる「一人」に希望のをともす。「一人」をはぐくむために、“がんぜんの一人”を支え、かんだんなき勇気のはげましを送る――大聖人から続く“広宣流布のほうていしき”は、192カ国・地域に広がる創価の連帯にがれています。
 池田先生は「創価学会は、どこまでも『一人』を大切にし、『一人の人間』が持つ『世界を変えるちから』をかぎりなくはっしていく。これこそが『人間のためのしゅうきょう』であり、『みんしゅうがわに立つ宗教』であるからだ」とつづられています。
 私たち一人一人の日々の前進が、世界広布のやくしんちょっけつしているのです。
 

キーワード② 広布のぶっを大切に

 きょうには、仏や法華経そのものをさんたんする言葉が数多く記されています。同じように、日蓮大聖人はほんしょうで、法華経のどくをたたえるほどに、ますます功徳がゆたかになるとおおせです。
 大聖人は、法華経のしんずいであるしょぶつじょうぶつこんげんほうを、南無妙法蓮華経としてあらわされました。法華経は南無妙法蓮華経のだいさをたたえるきょうてんであり、妙法のじゅを人々にすすめている経典です。
 ゆえに、南無妙法蓮華経をしょうさんする心に、りょうふくとくがあふれるのです。
 “法華経の功徳をたたえる”じっせんとは、どういうことでしょうか。それは、学会活動を通してつちかった人間革命のじっしょうしんこうの喜びを生き生きと語りく希望の対話です。また、同志とたがいにそんけいし合う姿せいもそうでしょう。
 なかなか会合に参加できなくても、自らの立場で広布拡大にくす友や、かげの労苦にてっする友をはじめ、学会のはってんは、多くのとうとき同志の真心によって支えられています。互いのふんとうをたたえ、エールを送り合う――この“創価のはげましの連帯”にこそ、みなが自他共に幸福のどうを歩みゆくちからみゃくっているのです。
 かつて池田先生は語られました。「広宣流布のぶっを大切にすることは、わが身のぶっかいを大切にし、強めることになる。がんっている人を、たたえればたたえるほど、自身にも組織にも『ふくうん』と『いきおい』がつく」
 同志の奮闘に思いをはせれば、ちょうせんへの活力がみなぎります。同志と励まし合い、しょうげきをつづっていきましょう。
 

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