地涌の底力で世界を変えゆけ!

    
 『一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり』(御義口伝巻下、790頁)
 地涌の菩薩の力――
 それは、権力にも非ず、財力にも非ず、学歴にも非ず、ありのままの人間の力であります。生命の究極の力であります。
 南無妙法蓮華経を唱え、広宣流布の誓願に立ち上がり、いかなる辛労もいとわず勇猛精進していく。
 そこに、何ものにも負けない、何ものにも屈しない、地涌の勇気が、地涌の智慧が、地涌の底力が滾々と湧き起こってくる。御本仏が、そう断言され、約束してくださっているのであります。
 ゆえに、私は申し上げたい。
 「君たち、貴女たちよ、地涌の底力で世界を変えゆけ!」と。


 二度の世界大戦で、人類が存亡の危機に直面した20世紀に、牧口・戸田両先生が、地涌の菩薩を呼び出されたのが、創価学会であります。
 どんな悪口罵詈にも怯まず、あまりにも健気な父たち、母たちと共に、私は、一人一人の宿命に戦いを挑みながら、紛然と競い起こる三障四魔も、三類の強敵も、断固として打ち破り、世界192カ国・地域に、「平和」と「文化」と「教育」の大連帯を築き上げてきました。
 40年前の9月、第一歩をしるして題目を染み込ませたロシアの大地でも、今、幾多の地涌の菩薩が大歓喜の舞を繰り広げ、社会に大いに貢献しています。


 「一番乱れた悪世に、一番大変な逆境の中で、一番苦しんでいる衆生を励まし、救っていくことを、自ら願い求めて、それぞれの使命の国土に出現したのが、地涌の菩薩であります。
 力のない地涌の菩薩はいない。
 慈悲のない地涌の菩薩はいない。
 難を乗り越えられない地涌の菩薩は絶対にいないのであります。
 私自身、青春時代から、病気も、経済苦も、事業の苦境も、国家権力の弾圧も、忘恩の裏切りも、狂気の如き迫害も、一切、勝ち越えてきました。


 師弟は「従藍而青」なるゆえに、後継の青年たちが、私以上の戦いをできないわけがありません。
 無上の栄光と勝利が待っています。

  

聖教新聞2014.9.7 世界広布新時代 第7回本部幹部会メッセージ