【速報】5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」記念 第2回本部幹部会2024年4月13日

5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」を祝賀する第2回本部幹部会。関西総会の意義を込めて、大阪・豊中市の関西戸田記念講堂で行われ、日本の各部の代表と共に、海外17カ国・地域128人のリーダーが出席した

5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」を祝賀する第2回本部幹部会。関西総会の意義を込めて、大阪・豊中市の関西戸田記念講堂で行われ、日本の各部の代表と共に、海外17カ国・地域128人のリーダーが出席した

 
 5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」をしゅくする「世界青年学会かいまく そうりつ100周年へ 第2回本部幹部会」が13日午後、関西総会の意義をめ、大阪・豊中市の関西戸田記念講堂で晴れやかにかいさいされた。
 
 これには、原田会長、長谷川理事長、永石女性部長らが、各部の代表、研修会で来日した17カ国・地域128人のリーダーと共に出席。

 席上、池田大作先生がごうした「五月三日」「平和道」「人材乃なみ」の書がろうされた。

 原田会長は、永遠の原点「5・3」に広布と人間革命をちかい合い、対話拡大に勇んでちょうせんしようとびかけた。

「5・3」記念の女性部総会へ、新たな決意で出発した“創価の太陽”女性部の友(関西戸田記念講堂で)

「5・3」記念の女性部総会へ、新たな決意で出発した“創価の太陽”女性部の友(関西戸田記念講堂で)

〈第2回本部幹部会・関西総会〉 原田稔会長の指導(要旨)2024年4月21日

  • 一人を大切にする座談会、訪問・激励を
  • 等身大の言葉で共感広げよう

 一、栄光の5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」を祝賀する、第2回本部幹部会ならびに関西総会の開催、誠におめでとうございます。
 
 本日(13日)は、17カ国・地域から、128人のSGIメンバーも参加されています。遠いところ、ようこそお越しくださいました。心から歓迎申し上げます(拍手)。
 
 一、はじめに、「世界青年学会 開幕キャンペーン」では、世界青年座談会に取り組んでいただきました。また、SDGs(持続可能な開発目標)のさらなる推進を目指す国連「未来サミット」に先駆けて開催された「未来アクションフェス」も、新時代の到来を高らかに告げる見事な大成功、大変におめでとうございます。
 
 その上で、何よりも肝心なのは“これから”であります。SDGsといっても、どこか遠くにあるものではありません。誰一人取り残さない、持続可能で、多様性と包摂性のある社会――その縮図こそ、私たちが月々日々に実践している「座談会」であり、「訪問・激励」です。開幕キャンペーンで結んだ絆を、毎月の座談会や日々の訪問・激励を通して、さらに太く、さらに強くして、学会への理解と共感を着実に広げていきましょう。
 
 一、社会学者として多くの学会員と会い、取材されている東京大学大学院准教授の開沼博氏は、学会の座談会と訪問・激励に注目する一人です。
 
 聖教新聞紙上でも、座談会について「集まること自体に価値を見いだす座談会を、当たり前の活動として持っていることもまた、学会の強さの根源にある仕組み」であると指摘。訪問・激励についても高く評価し、「多くの人に活動に参加してもらおうとする上で、会合に来ない人を大切にできないような不寛容な組織であれば、学会はここまで発展することもなかったと思います」などと語っています。
 
 その上で開沼氏は、こう結論します。
 
 「戦後社会の中で、営利企業や他の宗教団体も活動の維持・拡大を目指しつつも、その多くが時間の経過の中で弱り、淘汰されてきた。しかし学会は、災害やコロナ禍をはじめとする社会の課題に直面するたびに、状況の変化に活動のあり方をカスタマイズさせ、進化してきた。この歴史的な一貫性こそが、創価学会の強さなのだと思います」と。
 
 今まさに、青年世代の育成と拡大において学会伝統の座談会と訪問・激励を、どう「カスタマイズ」――すなわち、必要に応じて変化させられるか。時代からの“挑戦”に対する、私たちの“応戦”が、ここにあります。

5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」を記念する第2回本部幹部会・関西総会(13日、大阪・関西戸田記念講堂で)。新たな常勝の歴史を築きゆくことを誓い合った

5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」を記念する第2回本部幹部会・関西総会(13日、大阪・関西戸田記念講堂で)。新たな常勝の歴史を築きゆくことを誓い合った

 
 一、近年、さまざまな分野で「ナラティブを語ること」の重要性が指摘されています。「ナラティブ」とは、直訳すると「物語」です。しかし、同じく「物語」と訳される「ストーリー」とは、その意味合いが異なります。
 
 分野によって解釈の仕方に違いはありますが、「ストーリー」は物語の筋書きを意味します。筋書きですから、当然、語り手が誰であれ、物語は変わりません。
 
 対して、「ナラティブ」は、語り手自身が、一つ一つの経験をどう感じ、どう意味づけていったのかという物語です。ゆえに、経験それ自体は同じだったとしても、語り手の数だけ物語があります。
 
 一方、今の青年世代を特徴づけるものとして、人物や企業などを評価する際に“ホンモノ感”があるのか――言い換えると、“ありのままが伝えられているか”“表裏がないか”に重きを置く傾向性があるといわれています。
 
 だからこそ、100点満点の完璧な「ストーリー」よりも、弱さも失敗も、ありのままにさらけ出しながら、それでもなお、その人ならではの、等身大の物語を紡ぐ「ナラティブ」のほうが、ホンモノ感を重視する青年世代には、“刺さる”ともいわれています。
 
 こうしたことを踏まえると、この「ストーリー」か「ナラティブ」かは、私たちが座談会や訪問・激励、活動者会などで語り合っている、体験談や活動報告にも通じると思います。従来の発想ですと、とかく結果ばかり強調しがちですが、プロセスや、その過程での胸の内を語るなかに、本当の意味での共感が生まれるということです。また、目に見える結果にはつながらなかったとしても、あるいは、まだゴールにたどりついていないとしても、その挑戦そのものに価値があるということです。
 
 生涯発達心理学やナラティブ心理学を専門とする、京都大学名誉教授・やまだようこ氏は、かつて京都創価学会が主催したフォーラムで、こう語られていました。
 
 「皆さんは、『もの語り(ナラティブ)アプローチ』――対話を通して一人一人の『人生もの語り』を前向きなものへ転換し、新たな意味づけをしていく実践に、日頃から取り組まれているのではないだろうか。その行動に敬意を表したい」と。
 
 「対話」こそ座談会と訪問・激励に魂を吹き込む生命線であり、そこに「一人を大切にする」という学会の根本精神も脈動します。座談会についても今、“内”も“外”もなく双方向の語らいとなるよう、例えば、参加者が複数のグループに分かれ、決められたテーマのもと自由に語り合う“グループトーク”を取り入れるなど、地域性を踏まえつつ、さまざまに試行錯誤しながら推進していただいております。
 
 今後も青年世代の知恵に学び、積極的に取り入れながら、工夫を重ねていきたいと思います。
 
 一、池田先生は、会長辞任の翌年、1980年(昭和55年)5月3日、関西の地で語られました。
 
 「常勝の空だ。関西の空だ。永遠たれ5月3日だな」
 
 そして同年の「大白蓮華」5月号には、「永遠たれ 五月三日」と題する随想を寄せ、こうつづられました。
 
 わが同志は、この広布の一つの峰ともいうべき五月三日を期して、信と行と学との精進を誓い合っていきたいものである。私は、友の成長と、功績と、苦労を謝しながら“五月三日よ 永遠たれ”と祈らずにはいられない――と。
 
 私たち池田門下が、異体同心の団結で、さらなる広布推進と人間革命を誓い合うなかに、「5・3」は永遠ならしめられる。そしてそれが先生の願いであり、祈りなのであります。
 
 御聖訓にいわく「仏弟子は必ず四恩をしって知恩・報恩をいたすべし」(新58・全192)。さあ、池田先生への大恩に報いるべく、一人一人が下種拡大の対話へ、勇んで飛び出していこうではありませんか(拍手)。

〈第2回本部幹部会・関西総会〉 永石貴美子女性部長のあいさつ(要旨)2024年4月14日

  • “皆が主役”の女性部総会へ 地域に笑顔と友情のその

 一、永遠のしょう・池田先生とのちかいをむねに、世界の同志とともむかえる「5・3」記念の本部幹部会のかいさい、おめでとうございます(拍手)。
 
 このたび、女性部の「南アジア友好交流団」として、マレーシア、シンガポールをほうもんし、タイ、インドをふくむ、4カ国の婦人部との研修をおこなってきました。
 
 シンガポールの大会では、総勢100人の合唱団が、新愛唱歌を歌い上げました。「負けない 『おおざくら』のように くつの 『たいざん』のように」「誓いを果たし 勝利をもっておこたえする」と。
 
 池田先生のごせいきょ以来、いちがんとなって先生との誓いに立ち上がろうとを考え、若い世代で合唱団を結成。その熱ききゅうどうの心に感動で胸がいっぱいになりました。また、タイもインドも、“師弟の誓いを果たさんと、人材をどう伸ばしていけるか”としんけんでした。
 
 1990年、先生はマレーシアの若い世代に、漢詩でモットーをおくってくださいました。「幸福のために正しき生活を 幸福のために清らかなしんこうを 幸福のために勇気ある人生を(=幸福為正生活 幸福為清信仰 幸福為勇気人生)」と。
 
 私たちは、先生のご指導をたいげんしゆくために、おたがいに学び合おうとディスカッションをかさね、りょうぼうじゅう、広布前進を決意し合いました。
 
 一、今回、マレーシア全国作家協会れんめいから発刊されるマレー語版『香峯子しょう』の出版発表会に、インタン・サフィナズ王女がごりんせきをされる中、5カ国のメンバーで参加させていただくことができました。
 
 『香峯子抄』は、池田先生の奥さまが、先生とあゆまれた平和の道を、インタビューに答える形で2005年に発刊。これまで世界各地でほんやくされ、多くの女性を勇気づけてきました。
 
 あいさつに立たれた王女は「『香峯子抄』は、人生のあらゆるれんえる女性の強さ、不屈の精神をえがいた本です。それは私たちの心を動かし、平和を求める決意を強くします」「この本は、ちがいなくマレーシアの読者に、いいえいきょうをもたらすことでしょう」と語られました。
 
 さらに、池田先生の“妻そして母の笑顔。これにまさるものはありません”との言葉を引かれ、「まさにここから平和が始まるのです。そう思われませんか」と呼びかけられたのです。人道えんである王女のあたたかく、せっとくりょくある言葉に、場内が深い感動につつまれました。

音楽隊・関西男声合唱団、総大阪女性部「あけぼの合唱団」が学会歌「母」「誓いの青年よ」を披露。さわやかな歌声が会場を包んだ(関西戸田記念講堂で)

音楽隊・関西男声合唱団、総大阪女性部「あけぼの合唱団」が学会歌「母」「誓いの青年よ」を披露。さわやかな歌声が会場を包んだ(関西戸田記念講堂で)

 一、先生・奥さまは、つねに強い祈りとせいじつつらぬかれ、行く国々、出会う人々、そして出会っていない人にまで伝わる深いあいで、かいへんけんぞうすら、しんらいそんけいに変え、友情と平和のそのを広げてこられました。
 
 私たちは、その心と行動をぎ、「いっさいしゅじょうくるは、ことごとくこれ日蓮一人の苦なるべし」(新1056・全758)とある通り、題目をとなえ、だいの心を起こし、人類をこんていから救う仏法を、一人でも多くの人に語り広げていきたい。
 
 一、いよいよ、5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」記念の女性部総会が始まります。最も小さな単位のそうほうこうの語らい、全員が主役のグループの総会こそ、平和への出発点です。
 
 「ともと慈悲とるを、『』とはうなり」(新1061・全761)とあるように、信心は自他共を救う智慧と慈悲のげんせんです。
 
 私たち女性部は、かんの笑顔と勇気のどうを、地域に、未来に広げ、平和の大連帯をきずいていこうではありませんか!(拍手)

〈第2回本部幹部会・関西総会〉 山内洋一関西長、直里光世関西女性部長のあいさつ(要旨)2024年4月14日

  • 後継の青年と福運錦州城を築く

 山内 本日は「5・3」記念の本部幹部会を、「関西総会」の意義を込めて、ここ関西で開催していただきました。誠にありがとうございます!(拍手)
 
 直里 まさに、きょうの晴れ渡る青空は、折伏の大歓喜に沸く、関西家族の尽きせぬ報恩の証し。池田先生の大好きな関西の「常勝の空」です。
 私たちは、ここから新たな前進を開始していきます。
 
 山内 SGI(創価学会インタナショナル)の皆さま、そして全国の同志の皆さま、心から歓迎申し上げます。ようこそ関西へ!
 
 山内・直里 おおきに! ウエルカム・トゥ・カンサイ!(拍手)
 
 直里 本年初頭より「関西10万の“常勝後継の山本伸一”」と掲げ、青年世代の拡大に挑戦してきました。
 この3月は「世界青年座談会」を各支部で開催。若き知恵が光り、新たな人材が立ち上がりました。
 青年の躍動によって今、関西中が底抜けに明るく、新しい力がみなぎっています。
 
 山内 そしてその結果、男子部、学生部、池田華陽会、ヤング白ゆり世代のそれぞれが最高の結集となり、未来部を含めた青年世代の結集は、なんと16万人を超えました。
 そうしたなか、大阪・高槻市の男子部のリーダーが、20歳の青年を折伏。その新入会の青年は、入会してすぐに折伏に挑戦。早くも4カ月目に、同世代の友人に弘教を実らせることができました。
 この新入会の2人に共通するのは、とても個性豊かで、髪の毛の色が実にカラフルだということです。会合に来るたびに、髪の色が変わる。先日、入会したその友人も、初めて会合に来た時は赤。入会を決意した時は紫。そして入会記念勤行会の時には緑だったそうです(笑)。
 そうした彼も、学会家族の温かさに触れ、信仰体験を聞いて宗教のイメージが一変したそうです。「自分たちが求めていたものが、ここにある。一緒に成長したい」と語る2人は、教学部任用試験(仏法入門)にもそろって挑戦します。

学会歌「常勝の空」と「フォーエバー・センセイ」を音楽隊・関西吹奏楽団、関西鼓笛隊が熱演。勇壮な響きで参加者の心を鼓舞した(関西戸田記念講堂で)

学会歌「常勝の空」と「フォーエバー・センセイ」を音楽隊・関西吹奏楽団、関西鼓笛隊が熱演。勇壮な響きで参加者の心を鼓舞した(関西戸田記念講堂で)

 直里 兵庫・尼崎市のヤング白ゆり世代、地区女性部長でギタリストのメンバーは、この5年間、毎年2世帯の折伏を実らせました。「どの人にも分け隔てなく声をかける」――それが彼女の信条です。「あなたの心がすてきだよ」と、今年も1月と4月に新しい友が入会。実は彼女のかばんにはいつも、ごみ袋とトングが入っていて、行く先々で、ごみ拾いをしています。
 池田先生が示してくださった幸福の哲学は、そのまま彼女の豊かな生き方となり、昨年は、挑み続けてきたギターコンテストで見事、世界一になりました(拍手)。
 池田先生は若き日より、258回、1000日を超える関西指導で、魂をとどめてくださいました。
 「一人も残らず幸福に」と祈り、励まし続けてくださった先生、奥さま。大感謝をもって、常勝の母の叫び、“戦いは絶対に負けたらあかん!”との心意気を、余すことなく後継の青年に継承していくことを誓います。
 関西は「先生と私」との師弟不二の無限の力で、必ずや常勝の未来を開いていきます。
 
 山内 2027年にオープンする「関西池田記念大講堂」の建設がいよいよ本年、始まります。大阪城を望む素晴らしい場所です。
 先生は関西にそびえ立つこの大講堂を「福運錦州城」と呼んでくださり、「関西家族さながら福運錦州城」との万感の言葉を贈ってくださいました。
 私たち関西は大講堂の完成を目指し、わが地域に、わが家に、そしてわが命に、必ずや“福運あふれる錦州城”を築いていきます。
 関西の歌「常勝の空」の一節に「いざや前進 恐れなく」とあります。われら関西は、池田門下の誇りも高く、関西魂を燃やしに燃やし、断固、戦い、勝ち抜いていきます!(拍手)

〈第2回本部幹部会・関西総会〉 活動体験 西大阪総県 金道孝志総県男子部長(要旨)2024年4月23日

  • 祖母から学んだ“不屈の信心”

 一、私は生後間もなく母を亡くし、父もいませんでした。祖父母に引き取られ、赤ん坊の頃から雨漏りのする長屋で育ちました。
 
 小学生の頃、一番嫌いだったのが授業参観でした。友だちは若いお母さんが来るのに、私だけ、ばあちゃんが来るからです。いつしか授業参観のお知らせのプリントを破り捨てるようになりました。
 
 それでも祖母は、頻繁に学校へ来るようになりました。私が問題行動を起こすたびに呼び出されるからです。
 
 高校生の頃には、さらに生活が乱れ、夜の街に居場所を探すように。たまに家に帰ると、いつも仏壇の前に座るばあちゃんの背中が見えました。「あんた、信心せなあかん」と、いくら祖母が言っても、「宗教は弱いやつがやるもんや」と全く聞く耳を持ちませんでした。
 
 高校卒業後は塗装工になりました。厳しい職人の世界でしたが、負けん気だけは一人前で、なにくそと踏ん張り、23歳で1級塗装技能士の国家資格を取得しました。
 
 一方で、入ってくるお金は全部、遊びに使い、今さえ、自分さえ良ければそれでいいと、感情のままに日々を過ごしていました。

ありし日の祖母・保子さんと

ありし日の祖母・保子さんと

 一、28歳になった2010年、突然、祖母が入院したとの知らせがありました。病室に入ると、祖母はベッドの上で題目を唱えていました。肝臓を患い、いっそう小さくなった背中を見て、これまで迷惑をかけっぱなしだった自分が心底情けなくなりました。
 
 私は祖母を喜ばせたい一心で、「ばあちゃん、俺、信心するわ。病気治るように祈るから」と言いました。祖母は、うれしそうに、うなずいてくれました。
 
 その夜から唱題を始め、男子部の会合にも参加するようになりました。大変な悩みを抱えながら決意に燃える前向きな姿勢、互いを思いやる温かさに心から感動しました。そこで学んだ池田先生の言葉が胸に迫りました。
 
 “この中に親がいない人もいるかもしれない。私をお父さんだと思って強く生きていきなさい”――涙があふれました。
 
 その後、祖母は入退院を繰り返し、徐々に体力を失っていきました。入院中の祖母を見舞ったある日のことです。病室を出ようとした時、もう、ほとんど会話もできなくなっていた祖母が私を呼び止めました。小さいながら、はっきりした声で、祖母はこう言いました。「あんたを育ててきてよかった。ばあちゃん、幸せやった」と。私は「今までごめんな。ありがとう」と、苦労をかけてきた、ばあちゃんを抱きしめました。
 
 間もなく、祖母は意識を失い、数日後に霊山へ。医師は「本当は3カ月前に亡くなっていてもおかしくなかった」と言っていました。私が信心と師弟の深さを分かるまで、ばあちゃんは、強く生き抜いてくれました。
 
 一、それからも、毎年のようにたくさんの試練がありましたが、全て信心で乗り越えてきました。仕事でも実証を示そうと、腕を磨き続けた結果、2012年には建築塗装ではただ一人、大阪府青年優秀技能者「なにわの名工若葉賞」を受賞することもできました(拍手)。
 
 現在は現場を管理する立場となりました。苦手だった、人との折衝も、頭を下げることも、「池田先生の弟子」との自覚があったからこそ、忍耐強く挑戦することができ、職人さんからは「あいつが言うんやったら」と信頼をいただいています。今年からは課長に昇格することもできました。
 
 妻も当初は、柄にもなく題目をあげ出したり、スーツを着て出かけたりする私を、冷ややかに見ていたのですが、「人間これだけ変わるんやな」と2011年に入会しました(拍手)。

使命の職場で奮闘する金道さん㊧。学会で学んだ誠実な振る舞いを心がける

使命の職場で奮闘する金道さん㊧。学会で学んだ誠実な振る舞いを心がける

 一、私たち夫婦は、医師から“妊娠は難しい”と言われてきましたが、一緒に祈り続けてきた結果、昨年には待望の女の子を授かることができました。
 
 私自身、宿命に流されない強い生き方を教えてくださった池田先生、そして信心と学会の素晴らしさを語り抜き、これまで10人の友が入会することができました。
 
 現在、使命をいただき、常勝の源流・西大阪総県で総県男子部長、設営グループの関西鉄人会では委員長を務め、本日(13日)の本部幹部会も先生にご覧いただく思いで、皆と任務に当たらせていただきました。
 
 (関西戸田記念講堂の)1階の横断幕には「関西は永遠に先生とともに!」と掲げられています。本日からは私自身が、この誓いのままに、何があっても一歩も退かず戦い抜いていく決意です。ありがとうございました(拍手)。

〈第2回本部幹部会・関西総会〉 海外活動体験 インド創価学会 ジャヤ・ラオ副婦人部長(要旨)2024年4月23日

  • 唱題根本に事業の危機を克服

 一、私が夫の知人から初めて仏法の話を聞いたのは1999年、1人目の子どもを授かった直後に、夫の事業が破綻した時でした。「必ず幸せになれる」との話を聞いても、理系の大学出身だった私は、その理論的な根拠を全て知りたいと、当初は半信半疑でした。
 
 しかし、「百聞は一見に如かず」です。初めて参加した座談会でメンバーの幸せそうな笑顔と温かさに心引かれ、夫と共に学会に入会することができました(拍手)。
 
 それでも最初は学会活動には消極的でした。当時はアパレル関係の事業を始めたばかりで、時間的にも精神的にも余裕がなく、言い訳をつけては、さまざまな誘いを断っていました。しかし、そんな私をブロックの白ゆり長は決して見捨てませんでした。
 
 ある日、彼女から“家庭訪問に行きたい”と連絡がありました。いつも断ってばかりだったので、“15分だけなら”と、しぶしぶ了承しました。
 
 約束した日は暑いインドの暑い夏、しかも午後3時でした。この猛暑では、さすがに来ないだろうと思っていましたが、白ゆり長は時間きっかりにわが家を訪問しました。
 
 2人で勤行をし、少し題目を唱え、機関誌で池田先生の指導を学ぶと、彼女は約束通り15分で帰っていきました。どんな話をしたか、ほとんど覚えていません。しかし、彼女の温かさ、信心への確信、そして全く先入観のない思いやりに満ちた行動は、私の心に深く刻まれました。この日から時間を見つけては題目をあげ、学会活動にも地道に取り組むようになりました。
 
 一、信心の歯車が回転すると、仕事も好転し始めました。
 
 インド伝統の手織り機の技法や独特の刺しゅうを施した製品が好評となり、ミシン2台から始めた事業は、やがて工場を新設するまでに。アメリカやヨーロッパ各国にも製品を輸出できるまでになりました。
 
 しかし、地区婦人部長をしていた時、順調だった事業が突然のトラブルに見舞われました。友人の紹介で始めたアメリカのブランドとの提携が、友人の会社の倒産で頓挫してしまったのです。多額の資金を投入した新規事業だっただけに、全てを失う恐怖と不安に襲われました。
 
 当初は友人への怒りと不信を拭うことができませんでしたが、御本尊に向かうと心が落ち着き、“彼にも何か事情があったに違いない”と考えられるようになりました。池田先生のご指導を学び、“この試練は私に御本尊の偉大さを分からせるためにあるのだ”と気付くと、友人の幸福を心の底から祈れるようになりました。
 
 時間を忘れて深夜まで感謝と決意の題目をあげきった翌朝、驚くべきことが起きました。アメリカのブランドから直接連絡があり、新たな注文書を送るので確認してほしいと言うのです。
 
 突然のことで理解が追いつきませんでしたが、翌日には確かに新たな注文書が届きました。そこには、計画通り事業を継続できるだけでなく、当初の4倍という大幅な増額での受注が記されていたのです。
 
 この体験は、私の信心の原点となりました。夫を襲った白血病や脳卒中など度重なる大病も、家族で支え合い、題目で乗り越えてきました。当時は幼かった娘も父の回復を祈ってくれただけでなく、私の母にまで勤行のやり方を教え、一緒にたくさん題目を唱えてくれました。
 
 今、夫は全て変毒為薬して元気に社会復帰を果たし、歓喜の折伏に取り組んでいます(拍手)。

世界広布の使命に燃えて!――海外17カ国・地域の代表が集った第2回本部幹部会・関西総会(13日、大阪・関西戸田記念講堂で)

世界広布の使命に燃えて!――海外17カ国・地域の代表が集った第2回本部幹部会・関西総会(13日、大阪・関西戸田記念講堂で)

 一、広宣流布のために戦えること――これ以上の喜びはありません。こう確信すればするほど、自身を取り巻く環境も、全てが歓喜に満ちあふれていくことを実感しています。
 
 2007年、私が支部婦人部長の任命を受けた地域は、あまりにも広大でしたが、隅々にまで足を運び、一人また一人と歓喜を共有していきました。その支部がやがて本部となり、圏となり、今や3圏にまで発展しています(拍手)。
 
 全国副婦人部長の任命をいただいた現在は、インド中の全同志の幸福と勝利のため、創価の輝く太陽として人々の希望と勇気の光となることを決意しています。
 
 そのためにも私自身、もっと力をつけたいと思い、2017年には事業を一段落させて大学院に進学。昨年、博士号を取得することができました。
 
 現在は、インド創価学会が推進しているSDGs(持続可能な開発目標)の啓発活動の責任者も務め、日蓮仏法の人間主義の哲学を根本に誰も取り残さない持続可能な世界の構築にも全力で取り組んでいます。
 
 一、学会創立100周年の2030年へ、私たちインド創価学会は「会員100万人の達成」という大きな目標を掲げて前進しています。
 
 池田先生の21世紀のビジョンは「女性の世紀」「生命の世紀」です。私たちは、どこまでも永遠の師匠である先生と共に、あらゆる人々が幸福の大道を歩み抜く新時代のために、勇敢に戦っていきます(拍手)。