池田先生の32回にわたる世界の知性の殿堂での学術講演2024年4月1日

  • 米大学教授「仏法の視点から語られた池田会長の講演の数々は人間主義の未来への希望」

 世界最高峰の知性の殿堂・米ハーバード大学をはじめ、フランス学士院や中国・北京大学など、池田先生が海外の大学・学術機関で行ってきた講演は32回に及ぶ。米デポール大学「池田大作教育研究所」の所長を務めるジェイソン・グーラー教授は、先生が各国の名門学府から招へいを受け、講演を重ねてきたことは「世界的に名声を博す学識者も成し得ていない偉業」であり、「池田会長の学術講演に対する関心は、アメリカをはじめ世界で高まっている」「仏法の視点から語られた講演の数々は、混迷する現代社会に、人間主義の未来への希望を送るもの」と称賛を惜しまない。ここでは、時代を超えて輝く先生の講演を写真と表で振り返る。

〈イタリア〉ボローニャ大学

 “世界最古の総合大学”と称されるイタリア・ボローニャ大学では「レオナルドの眼と人類の議会――国連の未来についての考察」をテーマに。環境、人権、難民など国家の枠を超えた地球的問題群が山積する時代にあって、池田先生は、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの生き方を通し、“人類の議会”である国連の活性化の鍵は、世界市民の輩出にあると言及した(1994年6月)。

〈キューバ〉ハバナ大学

 キューバ共和国最古の歴史を誇る最高学府・ハバナ大学で。「新世紀へ 大いなる精神の架橋(かきょう)を」と題する講演では、人間をつくり、人間を結ぶ以外に崩れざる平和の橋は築けないと力説。その人間の内発的な力を育む教育こそが、未来への希望の架橋となると語った。講演後、同国のベシーノ高等教育大臣は「まさに、私たちの進むべき未来への進路をも示す講演であった」と評した(1996年6月)。

〈米国〉コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ

 教育者養成の最高峰の学府・米コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで。「『世界市民』教育への一考察」と題した講演では、初代会長・牧口常三郎先生が戦時中、人権闘争を貫いて殉教したことなどに触れつつ、世界市民を育む教育の重要性について論じた。ハーバード大学のパローン教授(右から2人目)は“私たちが世界を変えるために全力を傾けるべき課題を与えた講演であった”と述べた(1996年6月)。

フランス学士院

 380年を超える歴史を有するフランス学士院では、「東西における芸術と精神性」と題して。人間にとって本然的な営みである芸術の持つ「結合の力」に着目し、その力で人類の心を結び合うことを提唱した。同学士院芸術アカデミーの会員からは「精神的にも、道徳的にも、さらに知性的にも非常に素晴らしい講演」「芸術の真髄を深くとらえ、芸術の普遍性を完全に示していた」等の声が寄せられた(1989年6月)。

〈メキシコ〉グアダラハラ大学

 メキシコ・グアダラハラ大学では「メキシコの詩心に思うこと」をテーマに。戦乱が絶えない世界にあって、自由や平等などに対するメキシコ国民の鋭い人権感覚が「トラテロルコ条約(ラテンアメリカ及びカリブ核兵器禁止条約)」の調印につながった歴史を通し、その気風は、やがて人類に巨大な貢献を果たすに違いないと訴えた(1981年3月)。

〈中国〉北京大学

 1980年、84年に続く中国・北京大学での3度目の講演。「教育の道 文化の橋――私の一考察」と題し、地球の未来を開く教育と文化の重要性について論述した(90年5月)。3回とも聴講した同大学の賈蕙萱(かけいけん)元教授は「いずれも『感化力』『説得力』『個人的魅力』に満ちており、聴く者すべてが感銘していました」と述懐する。

〈インド〉ラジブ・ガンジー現代問題研究所

 インドのラジブ・ガンジー現代問題研究所の招へいを受け、「『ニュー・ヒューマニズム』の世紀へ」と題して講演。“新たなる人間主義の世紀”を展望し、アショーカ大王やマハトマ・ガンジーが実践した、インドに脈打つ非暴力の精神こそ、今後の人類に求められるものと力説した(1997年10月、ニューデリーのラジブ・ガンジー財団本部で)。