- 韓国国立国楽院と共催、ソウルなど3都市で
。日韓の音楽家が伝統音楽を奏で、創作演目なども表現力豊かに(20日、ソウルで)
民主音楽協会(民音)は、世界平和へ音楽の力で人々の心を結び、文化交流を促進してきた。その一環となる韓国派遣公演(主催=民音、韓国国立国楽院)が3月20日から26日にかけて、同国の3都市で開催された。
韓国国立国楽院は、伝統音楽(国楽)の保存・普及を担う国立の機関。国楽の音楽理論を研究するほか、伝統芸能と現代音楽を結びつけ、同国の音楽文化と、その新たな価値を発信している。1989年に初の民音来日公演を行い、文化の交流を通して韓国と日本の友好の絆を強めてきた。
今回の公演では、箏の演奏家・中井智弥氏らと韓国の音楽家が共演した。
日韓伝統音楽の友好の調べ
演奏と共に、美しい歌声が披露された(同)
20日には首都ソウルの同院で舞台が開かれた。箏や琵琶の繊細で流れるような美しい音色が会場に響き渡り、韓国の伝統的な打楽器「チャンゴ」や弦楽器「カヤグム」の技巧を尽くした演奏が観客を魅了した。
日韓の演奏家による共演では「アリラン連曲」や「朧月夜」などが披露され、豊かな調べに盛大な拍手が送られた。
同院の金英云院長は「素晴らしいハーモニーに心を打たれました。これからも、民音との相互交流を継続させながら、韓日の友好・理解を一層、深めたい」と語った。
また参加者からは「韓日の演奏家が織りなす美しい旋律に感動しました。両国の音楽家の気持ちが伝わってきました。歴史的な交流の一幕に立ち会えたことに、幸せを感じます」等の声が寄せられた。
23日には南原市、26日には釜山広域市でも公演が行われ、好評を博した。