ピチェルノ副議長が発 起 人 、ブリュッセルの議場内
池田大作先生の追 悼 行事「対話と人間革命による平和の推 進 ――池田大作の生 涯 」が20日、ベルギーの首都ブリュッセルにある欧 州 連合(EU)の欧州議会の施 設 内で行 われた。 同議会のピナ・ピチェルノ副議長が発 起 人 となり、欧州仏教連 盟 のステファノ・ベッテラ会長、ローマクラブのサンドリン・ディクソン=デクレーブ共同会長、ICAN(核 兵 器 廃 絶 国際キャンペーン)のメリッサ・パーク事務局長らが池田先生の業 績 についてスピーチし、欧州SGI(創価学会インタナショナル)とベルギーSGIの代表ら、約130人が出席した。 池田先生が欧州に第一歩をしるしたのは、1961年10月。東西両陣 営 の対立が激 化 の一 途 をたどり、“分 断 の象 徴 ”であるベルリンの壁 が建 設 された直後のことだった。 “対話によって民 衆 の心を結 び、恒 久 平和を実現する”――先生は、この確 固 たる信念を胸 に、20日間にわたって9カ国を歴 訪 。以来、18度に及 ぶ訪 欧 で、眼 前 の一人一人の心に励 ましの灯 をともし、“世界平和の種”を蒔 き続けた。 その間、歴史学者のアーノルド・J・トインビー博士や欧州統 合 の父リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯 爵 、ローマクラブの創立者アウレリオ・ペッチェイ博士ら、欧州を代表する知性と信義の対話を展 開 した。 欧州SGIの友は、その先生の志 と行動を継 いで、社会に開かれた平和・文化・教育の運動に力 を注 ぎ、信 頼 と友好の輪を広げてきた。
〈各界を代表する識者がスピーチ〉欧州仏教連盟 ベッテラ会長ローマクラブ ディクソン=デクレーブ共同会長ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン) パーク事務局長
追悼行事では冒 頭 、平和の構 築 に尽 くした池田先生の足 跡 をたどる映 像 を視 聴 。欧州SGIのスザンヌ・プリチャード共同議長が、追悼行事の開 催 に感謝する池田博正SGI副会長のメッセージを紹 介 した後、ピチェルノ副議長があいさつに立った。2022年に現職に就 任 。イタリア創価学会が推 進 する核兵器廃絶運動に深い感 銘 を受け、今回の行事の開催に尽 力 した発起人である。 同副議長は、創価学会は欧州を含 む192カ国・地域に人間共和のネットワークを広げ、S D G s (持 続 可能な開発目標)を力 強 く推 し進 める平和団体であると称 賛 した。 欧州仏教連 盟 のベッテラ会長は、開かれた対話を通して、人々の苦 悩 を取 り除 き、心を結び付ける創価学会のコミュニティーに期待を寄せた。 ローマクラブのディクソン=デクレーブ共同会長は、地球規 模 の課題が山 積 し、混 迷 を極 める現代にあって、“一人の変 革 が世界を変える”との池田博士の人間革命の哲 学 が、いやまして求められていると強調。有志によるバイオリン演 奏 に続き、欧州青年委員会のアクペネ・ベナール共同委員長が、池田先生の平和行動に連 なり、欧州の天地を人間主義の希望の光で照 らしゆく決意を披 歴 した。 「レリジョンズ・フォー・ピース・ヨーロッパ」のルイージ・デ・サルヴィア会長、北アイルランド・アルスター大学のポーリーン・マーフィー名誉教授、先生と対談集を発刊した天文学者のチャンドラ・ウィックラマシンゲ博士のメッセージが紹介された後、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のパーク事務局長が、核兵器禁止条約の採 択 へ、共に手を携 えてきたSGIとの歩みを振 り返 りつつ、核兵器廃絶への誓 いを新たにしたいと力説した。 欧州SGIのロバート・ハラップ共同議長は追悼行事の開催に深 謝 しつつ、青少年の可能性を引き出す創価教育を世界中に展 開 した、教育者としての池田先生の足跡を紹介した。