がんばろう! 北陸

北陸の歌

 

<『常楽・遊楽・団結・誓願』>

 

 一、ああ誇りなり コスモスと

   レンゲの薫る 故郷に

   ああ常楽の 北陸は

   いざや謳わん 幸の広布を

 

 二、平和の陣列 田園に

   友と友との 握手あり

   ああ遊楽の 北陸は

   起ちゆく君の 晴れ姿

 

 三、白雪踏みし 行進は

   心も軽く 飛び舞いて

   ああ同心の 北陸は

   冬の吹雪に 気高くも

 

 四、妙法勇者の 足跡は

   護らん諸天も 勇み立つ

   ああ誓願の 北陸は

   功徳の調べと 友の曲

 

 山本伸一は、北陸の同志に語りかけた。

 「歌詞は、四番までありますが、それぞれ三行目が大事です。

 『常楽の北陸』とは、満々たる生命力をたたえ、どんな苦難に遭遇しようが、常に人生を楽しみきっていける境涯です。

 『遊楽の北陸』も、自由自在の満足しきった境地です。

 幸せになるための信仰なんですから、楽しく、弾む生命で、学会活動にいそしんでいくことが肝要です。それには、信心は義務ではなく、権利であることを心に刻むことです。受け身ではなく、自ら積極的に、戦いを起こしていくなかに、歓喜が生まれます。

 人に言われて、ようやく重い腰を上げるのと、自分から、〝よし、こうしよう!〟と決めて活動するのとでは、勢いも、喜びも違います。日々の学会活動が、楽しくて楽しくてしょうがないという人は、自ら勇んで行動を起こした人です。それが信心なんです。

 三番は『同心の北陸』としました。

 団結こそが、信心の要諦であり、広宣流布推進の大原則だからです。もしも、幹部同士が仲が悪く、心を結び合うことができないとしたならば、既に魔に翻弄されているのだとの認識に立たねばならない。なぜならば、それは、破和合僧、すなわち広宣流布の団結を破壊し、学会の組織を攪乱する萌芽となっていくからです。

 そして、団結をしていくうえでも、必要なのは勇気なんです。勇気がないと、苦手だと思う人に、自分の考えを率直にぶつけたり、直接、連絡を取り合ったりすることを避けてしまう。そこから誤解も生じていきます。

〝どうも、自分との関係がすっきりいっていないな〟などと感じる人がいたならば、役職や立場の上下に関係なく、勇気をもって、自ら連絡を取り、対話していくことです。

 なぜ学会は、広宣流布の仏意仏勅の団体として、その使命を果たし抜いてくることができたのか。それは、広宣流布を推進しようという同心、すなわち団結があったからです。

 また、広宣流布のために団結しようとしていくなかに、自身の人間革命があり、境涯革命があるんです」

 人間は、ともすれば自分の考えや感情に執着するあまり、〝小我〟の世界に閉じこもってしまう。広宣流布の大使命を自覚し、そのために同志と団結していく時、〝小我〟の殻は破られ、〝大我〟が開かれる。その時、自己の個性もまた、大きく輝かせることができる。広宣流布のために、同志と心を合わせ、協調することは、小さな自分を脱皮し、大境涯を築いていく、跳躍台となるのだ。

 人びとの考えや意見に、違いがあるのは当然である。そのうえで、より根源に、根本目的に立ち返って一致点を見いだし、同心をめざすなかで、相互理解をもたらし、団結を図っていくこともできるのである。そして、そこに、平和社会実現への原理もある。団結を破る者とは、徹して戦うとの、彼の決意の表れであった。戸田城聖は、「学会は、人材をもって城となすのだ!」と語ったが、団結がなければ、創価城の人材の石垣も崩れてしまうからだ。

 伸一は、さらに訴えた。

 「『北陸の歌』の四番の三行目は、

 『誓願の北陸』としました。広宣流布の大誓願に生きる時に、歓喜あふれる地涌の菩薩の大生命がみなぎる。何ものをも恐れず、いかなる困難も乗り越えていける、無限の勇気と智慧と力が脈動します。大誓願に生きることが、最も人生を輝かせていける道なんです。

 北陸は、〝広布の誓願〟に生き抜かれた戸田先生の、ご生誕の地です。どうか、恩師の、その精神を受け継ぐ闘将の皆さんであってください」

 

 団結──その言葉を口にする時、伸一の目は、常に厳しい輝きを放っていた。それは、団結を破る者とは、徹して戦うとの、彼の決意の表れであった。戸田城聖は、「学会は、人材をもって城となすのだ!」と語ったが、団結がなければ、創価城の人材の石垣も崩れてしまうからだ。

 伸一は、さらに訴えた。

 「『北陸の歌』の四番の三行目は、『誓願の北陸』としました。広宣流布の大誓願に生きる時に、歓喜あふれる地涌の菩薩の大生命がみなぎる。何ものをも恐れず、いかなる困難も乗り越えていける、無限の勇気と智慧と力が脈動します。大誓願に生きることが、最も人生を輝かせていける道なんです。

 北陸は、〝広布の誓願〟に生き抜かれた戸田先生の、ご生誕の地です。どうか、恩師の、その精神を受け継ぐ闘将の皆さんであってください」

 

<新・人間革命> 第28巻 大道 217~221頁