〈紙上教学研さん 御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ〉 広布の大願
今月開催の本部幹部会で紹介された「世界乃友」の書

勇気の指標『信仰の基本「信行学」』から
 広宣流布に生き抜く人こそが、本当の大聖人の弟子であり、信心の継承者となります。御聖訓の通りに妙法弘通に挑み続け、一人ひとりが自行化他の実践に徹しているからこそ、創価学会は世界宗教として大きく飛翔することができたのです。
 
 現代にあって、御本仏のお心のままに、「広宣流布」の大願を成就することを誓って立ち上がった仏意仏勅の教団が、創価学会です。一閻浮提広宣流布を進めている団体は、学会以外にありません。
 創価学会は「折伏の団体」です。折伏は、歓喜の波動を広げます。戸田先生は「折伏というものは苦しんでやるものではない、楽しくやらなければなりません」と、言われました。菩薩行は、常に誓願に生きる価値創造の喜びがあるからです。
 2013年(平成25年)11月、「広宣流布大誓堂」が落成した際にも全同志に呼び掛けましたが、「広宣流布の大願」と「仏界の生命」とは一体です。誓願を貫いた時に、「仏の勇気」「仏の智慧」「仏の慈悲」が限りなく湧き出てきます。ゆえに、私たちは、この誓願の力によって、どんな悩みも変毒為薬し、宿命をも使命へと転じていくことができるのです。
妙法弘通に挑む信心の継承者に総東京女性部長 那須昌美
 広宣流布大誓堂完成10周年の「11・18」を、異体同心の前進と、躍動する人材の輝きで飾り、いよいよ「世界青年学会 開幕の年」へ。創立の月から新生のスタートを切るに当たって、「御義口伝」の一節を拝し、私たちの誓願を確認していきたいと思います。
 池田先生は講義の中で、教えてくださっています。「『大願』とは『法華弘通』、つまり『広宣流布の大願』にほかなりません。それは、地涌の菩薩の『誓願』とも一体です。日々、御本尊を拝し、自他共の幸福の実現へと対話に走る――。学会員は、この濁世にあって、広布の誓願を掲げながら、世界中で菩薩行を生き生きと実践しているのです」
 私の原点は、家計が苦しい中で創価高校の男女共学1期、創価女子短大1期として学ばせていただいたことです。未来部時代、悩みの渦中に先生のご指導を伺い、“信心とは、大楽観主義なんだ。どんなことも希望に変えていけるんだ”と命に刻みました。今、一対一の対話を根本に、友情の拡大に挑戦しています。 
 総東京の各地でも、女性部の友が希望の哲理を胸に、地域をさっそうと駆けています。
 先日参加した北総区の会合では、池田華陽会の友の体験に、大感動しました。彼女は幼い頃から病弱な母を支えてきました。お母さんの体調が心配で、常に不安にさいなまれる日々の中、地区の同志が何かにつけて温かく励ましてくれ、徐々に学会活動にも参加するように。“自分もこの信心で幸せになりたい!”と決意し、高校時代の親友に仏法対話。共に勤行・唱題の実践を重ね、この信心で変わっていけると実感した友人は、この夏、晴れて御本尊を受持されました。
 入会した友人はさっそく華陽カレッジに参加。“どうすれば友人に仏法を伝えられるか”が話題になると、「私は皆さんの自然体の振る舞いから、この信心の素晴らしさを教えてもらいました」と語ったそうです。
 紹介者の華陽会の友は語っていました。「友人がいきいきと成長していく姿を見て、自分が今、信心に励めているのは、母のおかげだと思えるようになりました。友人や地区の同志の皆さん、先生への感謝でいっぱいです!」
 
 ヤング白ゆり世代も元気です。イチゴと桃の農園を経営する山梨圏の地区女性部長。イチゴの不作や、子育ての悩みが重なり、苦しい日々が続きました。同志の励ましと真剣な祈りの中で、“自身が変わろう”と決意できたとき、子どもについての悩みは一歩前進。不作の原因も分かり、知恵と工夫を凝らしてチャレンジすると、農園のイチゴが、来年の「ふるさと納税」の返礼品に選ばれま
した。信仰の確信を胸に9人の友に弘教を実らせてきた彼女。“広布のための苦労に無駄はない”との先生の指針を深く命に刻んでいます。
 育ち盛りの3人の子育てに奮闘する八王子総区の支部女性部長は、PTAや、地域活動にも積極的に取り組んでいます。彼女の三男は口唇裂で生まれました。
不安でいっぱいだった時、思いがけず池田先生・奥さまとの出会いが。師匠の大激励に、“この子にも必ず使命がある”と前を向くことができました。報恩の思いで対話に挑み、5年前に近隣の友人が入会。さらに友人のご主人とお子さんが、同志の温かさに触れて今夏、入会されました。
 先生は、「広布の大願に生き抜く地涌の友が、今、世界中に踊り出ています。
いずこの国でも菩薩行を実践し、多くの人々を幸福の軌道に導いています。対話を通して、国境を超えた民衆の連帯を築いています。創価学会の存在自体が、世界平和構築の礎となっているのです」と講義されています。
 宿命を使命へと転じながら、今いる場所で実証を示す同志の皆さんの存在自体が、世界平和の礎であると確信します。
 
 過日の本部幹部会で、池田先生は「世界乃友」「世界平和」「我らは幸乃城乃仲間」との扁額を披露してくださいました。
 先生の大激闘によって、世界中から同志が続々と総本部へ訪れる時代が到来しました。今こそ、本陣から世界平和への題目の渦を起こし、幸福城の仲間の連帯を大きく広げていきたい。
 私たち総東京女性部の一人一人も、「ついに願うべきは広宣流布なり、世界平和なり」との誓願を高く掲げ、世界の平和と立正安国のための大行進を開始していきましょう!
御義口伝
 「大願」とは、法華弘通なり。(新1027・全736)
 日蓮大聖人が、身延で法華経の要文を講義され、それを日興上人が筆録したと伝えられている。上下二巻からなる。