【第48回】絶対勝利の信心 直里関西女性部長 

 

勇気の指標 『創価学会永遠の五指針』から

日蓮仏法の根幹は、「師弟」にあります。

「絶対勝利の信心」も、その要諦は、詮ずるところ、「師弟」の二文字に凝縮されます。

「師弟相違せばなに事も成べからず」(全900・新1211)だからです。

師弟のギアがかみ合っていなければ、何事も成就せず、広宣流布の伸展もありません。

  

(戸田)先生は厳として叫ばれました。

「前進前進、勝利勝利の創価学会であれ! そのためには、勇気と確信と真剣勝負の創価学会たれ! 

断じて皆が勝つのだ。負けてはならない。これが広宣流布の方程式だ。

これが自分自身の永遠の勝利の人生、すなわち仏になりゆくことだ」

  

広布の闘争は、真剣勝負です。

簡単に勝てる戦いなどありません。

若き弟子を信頼して、あえて激戦の一切を任せてくださった恩師に、私は何としても勝利の報告をしたかった。

愛する関西の同志が一人ももれなく功徳を受け、絶対的な幸福境涯をつかんでもらいたかった。(中略)

私は、御書に仰せのままに、先生のご指導通りに、青年らしく恐れなく関西中を走り回りました。

その果てに、「“まさか”が実現」と世間も驚嘆する民衆勝利の金字塔を打ち立てることができたのです。

 

「最後は信心している者が勝つ。学会が勝つに決まっているのである。

この大確信で進んでいこう!」

――2007年11月、関西池田記念会館での本部幹部会で、同志に全魂の励ましを送り、勝利のVサインを掲げる池田先生

 

池田先生がしたためた「福運錦州城」の書。

揮毫が披露された昨年11月の関西総会へのメッセージで先生はつづった。

「常勝大関西から、さらに日本全国、そして全世界の国土世間を太陽の仏法で照らし、立正安国の大福運に包みゆく時代に入っております」

 

師弟が不二ならば一切に勝てる

皆、池田先生一筋。先生と共に戦えることがうれしくて仕方ない。

錦宝会(多宝会)から青年部までが、命の奥底に、先生直伝の“常勝の血潮”が脈動している。

この師弟共戦の歓喜のうねりの中で前進していくなら、宿命転換できないわけがない。

不幸になんかなるはずがありません。

関西の強さ。それは紛れもなく師弟の絆の強さです。

「関西家族さながら福運錦州城、福運錦州城さながら関西家族」

――先生は、昨年11月の関西総会に、大感動のメッセージを寄せてくださいました。

今、関西の同志は、総立ちとなって、わが胸に、わが地域に、関西に、輝き光る福運錦州城を築こうと、喜び勇んで対話拡大に駆け抜けています。

  

1956年(昭和31年)の「大阪の戦い」で、先生は、今回拝する「法華初心成仏抄」の一節を引かれました。

「よき師」とは、末法万年の民衆救済の大道を開かれた日蓮大聖人です。

その御本仏に直結し、不惜身命で世界広布の基盤を確立された創価の三代会長は、私たちにとって、広布と人生の「よき師」にほかなりません。

先生は教えてくださっています。

「師のためにと誓うから、希望と確信が湧く。師と心を合わせて祈るから、勇気と智慧の底力が発揮される。

師と共に戦うから、いかなる困難の壁をも打ち破ることができる。

若き日に私は、戸田先生にお仕えして、この師弟不二の相伝を受け切りました」

愛知出身の私は女子部時代、第2次宗門事件の嵐が吹き荒れる中で“私にできることは祈り抜くこと”と決意。

真心の対話を続け、2人の法華講員を救済できました。

その直後、思いがけず、先生から数多くの激励をいただきました。

“朗らかに笑顔で戦うこと。その中に必ず幸せがある”――先生の励ましが自身の不動の誓いとなりました。

結婚し、大阪へ。慣れない生活にとまどうことも多く、2度の流産も経験。

弱い自分と格闘するように、もがきながらの毎日でした。

そんな私に“常勝の母”の皆さんの熱い励ましはびっくりするほど。

一人の人を絶対に放っておかない太陽のような創価家族の温かさの中で、全てを勝ち越え、宝の思い出にすることができました。

  

今、「負けたらあかん」の関西魂は、確かに青年たちへと受け継がれています。

兵庫・尼崎総県の池田華陽会サブキャップのメンバーは、中学時代にいじめを経験しました。

さらにその後、大好きだった父が他界。悲しみに負けず祈り続けると、師弟に生き抜き、目の前の一人に寄り添い続けた父の姿が胸に迫ってきました。

“私も父のように生きたい。父が示してくれたこの哲学を、周りの友に伝えたい!”

彼女は「一緒に幸せになろうよ」と、ありのままの言葉で友人に真心込めて対話。

この1年間で4人の友が入会しました。

今年、新社会人となり、介護士として働く彼女は、この夏も10人の友に励ましを拡大。

はつらつとしたその姿に、若い世代が新たに活動の輪に加わり、地区はますます喜びと希望にあふれています。

私自身、“会合と個人指導の比率は「2対8」”との先生の指導を、“今こそ”と徹底して実践しています。

大切な“宝の一人”と向き合った時、自分に何ができるのかと悩みながらの日々。

しかし、先生は厳然と講義されています。

「師弟が不二であればこそ、あらゆる困難を乗り越え、一切を絶対に勝利していくことができる。

これこそが、学会精神の真髄です」

たとえ現実は厳しくとも、師匠に誓い、広布という師と同じ大願に立つ時、その瞬間に、生命は広がる。

より豊かに、より大きく、より強くなる。くめども尽きない歓喜があふれてくる――。

先生と共に生きる人生こそ、絶対勝利の軌道です。

関西の同志のお一人お一人と共に祈り切り、朗らかに語らい、にぎやかな常勝の大行進で、この「学会精神の真髄」に迫ってまいります。

「常勝の空」を声高らかに歌い、今再びの陣列固く、師弟の凱歌、民衆の凱歌を断じて轟かせていきましょう!

 

法華初心成仏抄

よき師と、よき檀那と、よき法と、この三つ寄り合って祈りを成就し、国土の大難をも払うべきものなり。

(新695・全550)

 

メモ

 

 本抄の詳細な背景等は不明だが、内容から、かつて念仏を唱えていた女性門下に、法華経信仰の基本を教えられた御書と拝される。