• 市庁舎ヴェッキオ宮殿で
  • ナルデッラ市長がちょう「若き世代にけいはつ与えた平和の建設者」

絢爛たるルネサンス芸術の至宝に彩られた、ヴェッキオ宮殿の五百人広間で執り行われた池田先生の追悼式。会場には、多数のメディアが駆けつけた

絢爛たるルネサンス芸術の至宝に彩られた、ヴェッキオ宮殿の五百人広間で執り行われた池田先生の追悼式。会場には、多数のメディアが駆けつけた

 イタリア・フィレンツェ市とイタリア創価学会のきょうさいによる池田大作先生のついとうしきが20日、同ちょうしゃであるヴェッキオきゅう殿でんの五百人広間でおこなわれ、トスカーナ州のエウジェニオ・ジャーニ知事、同市のダリオ・ナルデッラ市長をはじめ、近隣の市長、宗教界関係者、おうしゅうSGI(創価学会インタナショナル)とイタリア創価学会の代表ら約500人が参列した。
 
 池田先生は小説『新・人間革命』第30巻〈上〉の「ぎょうしょう」の章に、1981年のフィレンツェはつほうもんの広布史をつづった。イタリアの同志に対して、山本伸一が次のように期待をせる。
 
 「生命のルネサンスをめざす私どもの運動は、今は山中をくだり始めたばかりかもしれないが、やがて30年後、50年後には、とうとうたる大河の流れとなり、人類の新しき平和のちょうりゅうになるであろう」
 
 この言葉の通り、師の心をわが心とする創価家族のふんとうによって世界各地にこうけいの人材群が続き、イタリアの天地にもの同志がほうはいおどている。
 
 この人間共和のスクラムにしんらいと共感の輪が広がり、同市からは池田先生の平和・文化・教育への多大なるこうけんをたたえ、「フィオリーノ金貨」(92年)、「平和の印章」(2007年)、「名誉市民」しょうごう(17年)がおくられている。同市が三つの最高えいじゅしているのは、歴史上、池田先生ただ一人である。

弔辞を述べるフィレンツェ市のナルデッラ市長

弔辞を述べるフィレンツェ市のナルデッラ市長

 追悼式では、池田家を代表して池田博正SGI副会長が寄せたメッセージがしょうかいされた。同SGI副会長は、今後もフィレンツェ市と手をたずさえながら、平和・文化・教育の大いなる価値をそうぞうしていきたいと述べた。
 
 次いで、ナルデッラ市長が、池田先生はわかい世代に深い精神のけいはつあたえるとともに、かくへいはいぜつかんきょう、国家間の関係こうちくなどにじんりょくした“平和のけんせつしゃ”であると強調。“歴史上のだいかくめいは、一人一人の心のへんかくから始まる”との先生の思想に学び、人間主義の対話を広げていきたいとうったえた。
 
 ジャーニ知事は、池田先生のそんざいは、行動啓発のげんせん、真の価値のはんとしておくきざまれ、世界中の人々の中に生き続けるであろうと力説。イタリア創価学会のアプレア会長が、先生の平和創造の行動に続いていきたいと語った。
 
 有志による「もりさき海岸」のげんがくじゅうそうえんそうに続き、新宗教研究所のマッシモ・イントロビーニェ所長が、池田先生は日蓮大聖人の仏法をグローバルに広めた“精神のきょじん”であるとげんきゅう。イタリア創価学会のクリスティーナ・マルシリさんが先生との出会いをむねに、幸福な人生を歩んできた日々をじゅっかいし、欧州SGIのプリチャード共同議長が、追悼式のかいさいに尽力した関係者に感謝を述べた。