〈御書と未来へ〉36 平和を築く師子吼を共々に

 

〈御文〉
 元品の無明を対治する利剣は、信の一字なり。「疑いなきを信と曰う」の釈、これを思うべし云々。〈御義口伝、新1047・全751〉
 

〈通解〉
 元品の無明という生命の根源的迷いを対治する利剣は「信」の一字なのである。「無疑曰信(疑い無きを信と曰う)」(『法華文句』)という釈を、よくよく思うべきである。
 

〈池田先生が贈る指針〉
 人類の生存の権利を守り抜け――恩師の宣言から65年。生命尊厳の哲理の連帯は地球規模に広がった。師弟の挑戦は続く。妙法の師子吼で「元品の無明」という魔性を打ち破っていくのだ。
 万人に具わる仏性を信じ抜き、一対一の確信の対話で呼び覚ます。地道なれども、ここにこそ根源的な平和への希望がある。