(2014.6.29の記事です)



「この症状さえなければ」・・・

「この苦しみさえなければ」・・・なんでもできるのに!


「ここが大きな間違い」です。


症状・苦しみのもとになる「不安」は誰にでもあるもの。


この「不安」の捉え方がふつうの人と違うだけ。


「不安」があるから交通事故にも気を付けるし、


自然災害にも対処できるよう普段から準備することになります。


では、自分の「不安」はなんなのかじっくり考えてみてください。


乗り物恐怖の場合、


≪電車のドアが閉まってでられなくなるから≫


≪電車の中で心臓がドキドキするから≫


≪過呼吸で手足がしびれてくるから≫


≪電車の中で苦しさで倒れてしまうかもしれないから≫etc


どうでしょうか?


「電車に乗ること」に不安があるわけではないのでは?


ただ漠然とした「不安(不安になるかもしれない)」が怖いのではありませんか?


この「不安」と闘っても勝ち目はありません。


この「不安」に勝った人は電車なんか怖くないはずです。


「不安」と闘うのではなく、


電車に乗れないと甘えている「自己中心的な自分」と闘うことです。


電車に乗る前の「不安」、


すなわち「予期不安」は自分の頭の中に勝手に作り上げたものです。


自分が「不安」を作り上げていることで、事実とは違います。