人はつねに

自分の眼にだまされ、自分の耳にだまされ、

自分の鼻にだまされ、自分の口にだまされ、

自分の体にだまされ、自分の心にだまされて、

自分の考えや行ないをごまかしてしまいます。

そのことを忘れてはいけません。

  --- 釈迦 ---

 

自分の体やその感覚が、自分自身を不安にしてしまいます。

また、自分の感情・意志や判断が、さらに自分自身を不安にしてしまいます。

これはまさに(不安)神経症ですね。

ここで、自分を客観的にみる必要があります。

そうすれば、「柳の木」を「幽霊」と見間違うこともないようです。

すなわち、「不安や苦痛」は自分の心が作り出しているのですね。

症状が出た時に、長年の癖で、なかなか自分を客観視することは難しいようです。

「客観的にみること」は思い通りに、一朝一夕にできることではありません。

 

森田理論では、「一枚一枚薄紙をはがすように症状に慣れていく、消失していく」

と教えています。

日常の生活の中で、日常の努力を積み重ねていくことが鍵であり、大切なことです。

 

予期不安は、この先に起こるかもしれないと思う心の不安で、

今この瞬間には起きていないものです。

この「今」に集中していれば、

今仕事中(作業中)であれば、その仕事(作業)に集中することで、

予期不安は常に先のものとなり、訪れることはないことになりませんか?

これが日常の努力を積み重ねていくことでは?

 

今を大切に!