NHK杯囲碁、5月5日に謝依旻女流本因坊が清成哲也九段に負け、12日に李沂修七段が淡路修三九段に負けた。李沂修七段というのは、初めて見たけれども台湾出身の棋士だ。
それから、5月19日に王立誠九段が小松英樹九段に負けた。王立誠は最近タイトルから遠ざかっている。その次の週、張豊猷八段が本多邦久九段に負けた。本多九段はNHK杯で優勝一回。私はよく覚えているのだが、なんと1983年で、もう30年も前のことだった。当時、棋界を席巻していた木谷門下のエースの一人武宮正樹との決勝戦の前のインタビューで、控えめに「またとないチャンスだから勝ちたい」というようなことを話していた。趣味はと聞かれて、武宮がゴルフ、本多が山歩き。この人に勝ってもらいたいと思ったものだが見事優勝した。しかし、7大タイトルには縁がなかったようだ。
それから髪が真っ白になって、本年のNHK杯の出場者の最年長者になっているという。複雑な気持ちだ。しかし、張豊猷八段を破って、2回戦に進んだ。今年からだろうか、番組の最後に、勝者が「私の一手」を述べるようになっているのだが、本多九段は自分の悪手を紹介していた。そこで、一度不利になったが、張豊猷八段がそのあとの処理を誤って、勝利を逃したといっていた。好印象を感じさせる人です。
しかし、5月5日から、4週連続で台湾出身の棋士が出てきて、毎回負けているというのはどういうものでしょうか。と思っていたら、本日の対局は聞いたことがない余正麒三段と小林覚九段。三段だし、17歳で、いったい日本の囲碁界にはどれだけ台湾出身者がいるのか、ある意味頼もしいのだが、どうも、余正麒三段という棋士は大変有望で、台湾勢の連敗を見事中押しで止めてくれた。解説では、どこまで行くのか、恐ろしい棋士だといっている。
まあ、楽しみだなあ。