カンクン(メキシコ)から7泊8日のキューバ旅行(3/29~4/5) | インベストメントライダーふるさんのブログ Investment rider Seiji Furuhashi travelling around the world by motorcycle

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オートバイで世界を駆け回るインベストメントライダーを目指す個人投資家。
オートバイでのユーラシア大陸横断と南北アメリカ大陸縦断、アフリカ大陸とアラビア半島横断、東南アジア・インド・中近東を走行後、2024年4月~5月オーストラリアツーリング。

3/29() カンクン3泊目 日本人宿の宿泊者たち

 

同宿の人から相談を受けた。メキシコで既に4年働いている日本人女性だ。

スペインの飲食関係から就職内定を得たが、スペインでの就労ビザの取得が難しいようなのでメキシコに留まるべきかどうかの相談だ。 

 

メキシコではあと1年滞在すれば、定住権が得られるメリットがあるという。だた、スペインが大好きなのでスペイン行きも諦めがたいと言う。この宿にはいろいろな人がいる。

 

数年カンクンの米系ホテルで尺八の奏者として働いている日本人音楽家もいる。メキシコへ来る前は日本で不動産業等いろいろな事業を手掛けたが好調が長続きせず人生の苦渋をなめたと聞く。

 

世界旅行中の若者で水中ダイビングのインストラクター資格をもつ者もいる。旅行を一時休止して、カンクンのダイビングショップに職を得てカンクンに長期滞在中だという。

 

約1ヶ月後に失効する国際運転免許証を日本の留守宅で代理申請するための書類を整える。 あらたな国際運転免許証の写真も必要だ。免許証用の写真を撮ろうと町へ出かけたが、明日からイースター(スペイン語ではSemana Santaと呼ぶ)のため早くも小規模店舗は店を閉めていた。

 

3/30()カンクン~キューバの首都ハバナへ移動(飛行機)

 

本日からキューバへ78日で出かける。カンクンの国際空港を午前11:55に出発。

1時間後にハバナの国際空港へ到着。キューバはカンクンより1時間時刻が進んでいる。

 

入国審査(イミグレーション)は意外とスムーズだった。税関は素通りで、特に検査らしい検査は無い。

 

外国通貨からキューバの外人旅行者用の通貨(CUC)両替する機械の操作が判りにくい。両替機を監督している女性担当者に操作の仕方を尋ねるが、教える態度は横柄だと感じた。

 

丁寧に対応しても、適当に対応しても処遇が同じ社会主義の弊害だろう。少数でも対応が悪い人がいると、その国の印象が変わる。

 

キューバの空港で働いている人達やタクシー関係者へ道や場所を訪ねても反応は良くない。質問に答えるのが面倒なのか、丁寧には教えてくれない。他の中南米諸国とは明らかに違う。

 

バス停で待っているキューバ人との会話を試みても同じ感じだ。見知らぬ外国人との接触は避けているかもしれない。

 

外国からの飛行機が到着するハバナ空港のターミナル3は諸外国の国際空港に見劣りしない。タクシーでもドイツ車(アウディー)があるほどだが、国内便が多いターミナル2の状況は違った。地方空港の雰囲気で、出迎えの車も手入れが行き届いていない1950年代の米国のクラッシックカーのような年代物が多い。 


(ハバナ空港の国内線ターミナルの駐車場の米国製のクラッシック・カー)

 

カンクンで投宿した日本人宿で聞いたハバナ中心部下町のホスタルへ予約なしで飛び込んだ。 個室の空き部屋があった。日本人や韓国人等のアジア人の間で人気のホスタルだ。 下町の昔ながらのアパートを改造したホスタルなので、施設は古い。

 

ハバナの印象は品物が少なく、物価がそれほど安くない。 食料品店を探してもほとんど見つからない。 商店のショーウインドウに飾ってある商品数も少ないように感じられる。

 

まだ、商品やサービスを競うという状況ではない。例えばピザをテイクアウトするために注文すると、 温めていないピザが段ボール紙の切れ端の上に載せて出てきた。

これでは持ち帰るのに不便だ。また、衛生上も良くないが、これが普通のサービスらしい。 ちょっとがっかりした。

 

投宿はCasa Xiomara(個室一泊20CUC=2,200円)

 

(投宿したホスタルのベランダから見る下町)

 

(投宿したホスタル・シオマラのサロン)

 

3/31() ハバナ2泊目 市内観光

 

キューバは夏時間を採用しているため日の出は7時過ぎた。少し肌寒いくらいだが、日中の気温は30度くらいまで上がる。 

 

10時過ぎから旧市街の観光に出かけた。国会議事堂付近には司法省の建物、国立劇場、国立美術館や高級ホテルが立ち並ぶ。

 

通りには外国人観光客がグループで散策している。広い道路には観光客を乗せた1950年代~60年代の米国クラシックカーのタクシーが走る。

(ハバナ市内の国会議事堂)

(賑やかなオビスポ通り)

 

(外人観光客が多い市内中心部)

 

米国人作家のヘミングウェイが長期滞在したホテルが面する歩行者専用通りは観光客の名物通りになっている。ここには多くの衣料品、土産等のショップやレストランが多いが、店で買い物している人は多くない。 地元の人たちにとっては高すぎるし、外人観光客には余りほしいもが無いからだろう。

 

キューバ人の月給は米ドルに換算すると非常に少ない。清掃人のような低賃金労働者で月給300ペソ(15米ドル)、医者のような高級所得者でも1,000ペソ(40米ドル)だという。現地人向のキューパべソと外国人向けのペソ(CUCと呼ぶ)の二重通貨を採用しているからだ。

 

 キューバペソの為替レートは外人向けの通貨(CUC)1/25だ。そのため、美術館等の施設の入場料はキューバ人なら外国人の1/25となっている。

 

例えば、美術館の外国人向け入場料は5CUC(600円)だが、キューバ人むけの料金はその1/25の5キューバペソ(約24円)だ。

( 美術館の絵画 サン・マルコの空中浮遊=1974年 Tomas Sanchez作)

 

美術館の絵画(ステップダンス=Victor Patricio Landaluze 1830-1889作)

 

たぶん1キューバペソ(約4.5円)は日本の物価では50円~100円くらいの価値が現地ではあるのだろう。

 

現地人が利用する店で物価を測ると、中国製のコメが1kg約10ペソ(48円)。観光地のアイスクリームが35ペソ(約12円~24円)。所得に比較すると物価が高いので生活は楽ではないという。

 

通りで個人タクシーを営業する47歳の男性と知り合った。大卒の元エンジニアだと言った。同氏のキャリアで国営企業で職を得ても月給は40米ドル程度(高級)だが、個人タクシーではもっと稼げるという。 

 

まだ幼い子供の将来を考えたら、親兄弟が住む米国へ移住すべきか悩んでいる。 もちろん生まれ育ったキューバが好きなので、外国で成功しなかったら地元に戻れる様にはしておきたいとも言っていた。

 

地元の人たちは外国人観光客が地元民より25倍高い料金を支払っても高いと感じていないことを見て、自分たちの境遇に疑問を感じているのではないだろうか。

(自前の車を持つ個人タクシーのキューバ人)

 

4/1()ハバナ3泊目 アジア人宿の宿泊人

 

テレビとインターネットが無い宿は静かだ。時間の経つのが遅く感じられる。この宿には3人~4人部屋のドミトリーが3つに、2人が泊まれるシャワー・トイレ付の個室が一つある。当方は2人が泊まれる個室を一人で使っている。

 

前日まで日本人の大学生と北海道からの社会人がそれぞれ1名づつ、当方をいれて日本人3名、アメリカ留学中の韓国人の男子大学生1名とカナダ在住の台湾人女性2名がいた。 日本人2名がチェックアウト後、韓国人の若い女性4名のグループがチェックインした。

 

この宿はアジア人の間でインターネットや口コミで人気の宿だ。朝食時に韓国人の男子大学生と話した。25歳と若くないがアメリカのフロリダにある映画の大学で映画監督を目指すため勉強をしている。 日本の映画も好きだと言う。 

 

大学では20名ぐらいが一つのチームとなり映画制作の実習をするのでクラスメートとのコミュニケーションや共同作業が不可欠だが、自分の性格が内気なので、果たしてアメリカ人の学友の中でやっていけるかどうか自信が無いと韓国人にしては控えめな性格だ。

 

それに引き換え、カナダ在住の台湾人の女性は大胆で社交的だった。体は小さいが声が大きく誰とでも話し、よく笑う。冗談も通じる。 多民族のカナダでも揉まれたのだろう。

 

本日はカリブ海からハバナ港にはいる300m~400mの幅の水路の対岸にある昔の要塞跡まで市内バスと水路の渡し舟に乗って出かけた。

 

市内バスには時刻表が無い。10分~20分間隔で運行されているようだが、渋滞が無いはずなのになかなか来ない時もあるという。バスが来ない時でも地元の人は辛抱強く待つという。

 

当方がバス停で待っている間、バスで教会で出かけるという年配のキューバ人女性に色々教えてもらい、目的地までの渡し舟発着する桟橋まで連れて行ってもらった。 庶民の足であるバス代は0.4ペソ(約2円弱)、渡し舟の運賃は1ペソ(約4円)と公共交通機関は低く抑えられている。

(対岸の要塞跡から見たハバナの新市街)

(カリブ海を守った要塞跡の大砲)

(対岸のキリストの像の丘から見たハバナ港)

 

ハバナ港の貨物ターミナルは思ったより小さい。港内には貨物船が2隻しか停泊しておらず、海外貿易の港としては小規模だ。自由貿易でないため荷動きが少ないのだろう。他国の港町や大都市でよく見かける貨物コンテナーを積んだトレーラーは一度も見かけない。

 

桟橋ではパナマ船籍の大型クルーズ船2隻が停泊中だった。外貨獲得のための外国人旅行者の誘致には熱心だ。

 

ハバナのインターネット事情は悪い。 WiFiの施設が公園等の公共空間にしかない。一般家庭には普及していない。インターネットに接続するためには国営通信会社でWiFiパスワードを記載したカードを購入した上で(一時間の接続で1CUC=110円)、公園等のWiFiスポットでインターネットに接続する。 WiFiスポットにはスマホを片手にした若者が多くいる。 当方もカードを購入して公園でWiFi接続を試みた。40分間接続を試みたが、インターネットには接続できず料金だけがかかった。これではぼったくりだ。

(WiFiへの接続が可能な公園)

 

4/2(月)ハバナ~トリニダー(Trinidad) へ移動(乗合タクシー)

 

ジャマイカのジュニア卓球代表チームでコーチとして活躍する日本人の友人がいる。日本政府の海外援助(JICA)のシニアボランティアとして普段はジャマイカにいるが、ハバナで開催中のカリブ諸国のジュニア卓球大会出場のためジャマイカ代表団の一員としてハバナに滞在中であった。

 

数日前からこの友人への連絡を試みたが、インターネットの接続ができず、また当初予定したジャマイカ代表団の宿が他に変更されたため事前の連絡は取れなかった。

 

試合会場の市内の競技場(Coliceo de Ciudad Deportiva)へ直接行くことにした。 友人の姿を試合会場で見つけた。ちょうどキューバ代表と団体戦の試合中であった。 団体戦はキューバにストレートで敗れたようだ。

(カリブ海諸国9か国のジュニア卓球大会)

 

3泊したハバナから約320km強離れたトリニダー(Trinidad)へ乗合タクシーで移動。ハバナから西へ伸びる片側3車線の高速道路を通り走り出す。 キューバには自家用車がほとんどないため、道路を走る車は非常に少ない。

(ハバナからトリニダーへ向かう片側3車線通行の高速道路)

(幹線道路沿いのサトウキビ)

(幹線道路沿いの水田)

 

道路周辺は林や荒地になっているが、サトウキビの大規模農園もところどころで見かけた。乗合タクシーが燃料の補給をすると言って村の中の民家の敷地内へ入った。

この民家の住人と思われる男が20Lのポリタンクからじょうごを使って軽油を車にいれる。どうみても正規のガソリンスタンドではない。

 

タクシー運転手から話をきくと、農家で余ったで軽油を安く譲ってもらっているとのことだ。農家はトラクターの燃料として国から軽油を支給されているが、農耕には牛馬も使用するため燃料が余る。余った燃料を闇で販売して現金収入としているようだ。

 

地方の幹線道路では乗合タクシーぐらいしか車を見かけない。馬車や馬で移動する人が多い。小型のオートバイも見かける。東ドイツ製の2サイクルエンジンを搭載したMZブランドの古いオートバイもよく見かける。 労働者の月収が20米ドルでは車は高値の花だ。特権階級の人が国から支給を受けるか大金をはたいて個人タクシーを行う少数の人しか車が持てないのが実情であろう。

(旧東ドイツ製の250cc2サイクルエンジンのバイク)

 

トリニダーの宿はメキシコのカンクンの日本人宿で同宿した日本人バックパッカーから聞いた評判が良い民泊だ。 既に日本人が3名宿泊していた。

 

Hostal de Sr. Leonardo Calderon & Sra.Yamilet Fernandez 住所:Simon Bolivar No.56, Trinidad e-mail: leonard.carderon@nauta.cu 電話 (+53)41998509 携帯電話: (+53) 5408 2894/5308 1797 料金: 11月~翌年4月朝食付き一泊10CUC=約1,100円 閑散期5月~10月 素泊まり5CUC+朝食オプション3CUC

 

4/3() トリニダー2泊目 市内散策

トリニダーは人口3.5万人程度の小さな町だが、16世紀に町が建設されて以来黒人奴隷の取引やサトウキビの取引で栄えたという歴史がある町だ。旧市街は丸石を敷いた道路とコロニアル(スペイン植民地時代)風の建物が多く保存されユネスコの世界遺産にも指定されている。

トリニダーの教会と教会前のマヨ―ル広場

(教会がある旧市街の町並み)

 

(トリニダーの町のパン売り。パン一個の値段は1モネーダ=2円位)

 

スペイン植民地時代の町とあってペルーのクスコ、グアテマラのアンティーグアのような雰囲気が伝わる街並みである。欧米からの外国人観光客が多い。ホスタル等の民泊施設も多い。商売気と資本があれば外国人観光者向けのホスタルを始めるだろう。

 

キューバの地元民の物価水準に比較すると外人向けの宿泊料金が高い理由が分かった。政府が民間の経営者から宿泊者の有無にかかわらず一部屋当たり月150CUC(約1.6万円)を税金の様に徴収するという。 閑散期もあるので部屋代がおのずと高くなるのは当たり前だ。

 

レオ(レオナルド)のホスタルを目指してドリニダーに来る日本人が多いため、偽のレオも出没してるという。レオのホスタルを探している日本人が町で道順を尋ねると「自分がレオだが、満室なので親戚のホスタルへ連れて行ってあげる」と言うそうだ。 レオのホスタルへ名物のイセエビ料理の夕食だけを食べに来た日本人女性がこの手口で他のホスタルへ誘導されたという。 レオ自身も「偽のレオ」が出没していることを気にしているがなすすべが無いという。

(日本人旅行者に人気のホスタルを経営するレオと奥さんのヤミ)

 

(レオとヤミのホスタルのベランダ)

 

(ホスタルで食べた伊勢海老の夕食 値段は10クック=約1,100円)

 

トリニダーの魅力は歴史的な町並以外にも透き通った青い海と海岸だろう。

自転車を借りて10km先の海岸まで出かけた。 人が少ない透きとおった青いカリブ海の海岸と海水浴ができる浜辺がある。 浜辺では海水浴を楽しむ観光客もいるが数は多くない。大型のホテルも数軒建つが宿泊客は多くないようだ。

 

海岸に通じる道路を通るのは観光客を乗せた1950年代の米国製のクラシックカーのタクシーか地元の人々が使う馬車ぐらいしかないのんびりした場所だ。インターネットが通じ難い国のため時間が経つのが遅い。のんびりするには最適だろう。

(浜辺の海岸)

(リゾートホテル)

(海岸通りを行く馬車)

 

4/4() トリニダー 3泊目  宿で休養

 

宿泊していた日本人3名とキューバ人2名が朝チェックアウトした。宿に残る宿泊者は当方1名のみだ。ただし夕方には新たに日本人が2名チェックインするという。

 

本日はのんびり宿のテラスで過ごすことに決めていた。といってもやはり一日に一度は外へ出て町中を散歩したい。町は小さいのでゆっくり歩いても1時間あれば町中を歩き切ってしまう。

 

理髪店を見つけた。短髪の頭の毛も伸びてきていたので、散髪を思いつき料金を聞くと5CUC(約6百円)と言う。 ハバナの理髪店でも5CUCと言っていたが、現地の人が月給の1/4を理髪代に充てるはずがない。 たぶん外人用の料金だろう。

当方が「5CUCは高い」と言って店の外へ出ようとすると、店主は「3CUC」(約330円)ならどうだと値引いてきた。

 

この理髪店の店主は自分で絵画を描き販売しているという。理髪店は個人経営だ。

この店主は「社会主義はダメだ」と言い切っていた。フランスとスペインへ行ったことがあると言うが、外国を見てキューバの現状に失望しているのだろう。

(理髪店兼画廊)

理髪店と言っても50年は使っているような理容用の椅子、小さな鏡とバリカン、そしてはさみがあるだけだ。店の入口の扉は開けっ放しだから通りを歩いている人から丸見えだ。

 

当方の頭を店主がバリカンで短くしていると一眼レフをもつ外国人女性が何も言わず珍しいものを見るようにカメラを当方に向けて写真を黙って撮り去って行く。無礼な振る舞いだと感じた。 写真を撮りたいなら一言声をかけるべきだろう。

(標高200mの丘からトリニダーの市内を眺める。市内の数キロ先はカリブ海)

 

(車より馬車が活躍中だ。)

 

4/5() トリニダー~ハバナへ移動 (乗合タクシーにて320km

 

3泊したトリニダーから3日前に通った道を乗合タクシーで引き返す。乗合タクシーはアメリカ製の1950年代のクラシックカーで運転手と旅客5名を乗せている。サスペンションが柔らかくで凹凸がある道路では飛び跳ねて乗り心地が良くない。 思ったより車の中は狭く、身長192cmのスペイン人大男とそのパートナーが同じ後部座席に同乗したためハバナに到着するまでの4時間は窮屈を強いられた。

 

この時期海岸から産卵のため道路を渡り陸地に向かうカニが多い。数キロに渡る海岸線の道路上には車に踏みつぶされたカニの死骸が無数にある。 

(トリニダーからハバナへの乗合タクシー)

 

乗合タクシーは個人の営業車だった。月間2千~3千米ドルの売り上げがあるという。平均労働者の月収が20米ドルとすると100名~150名分の労働者の月給額に相当する大金だ。 乗合タクシーは農家で給油をした。 節約できるところは徹底的に節約する生活の知恵だろう。

 

ハバナでは4日前にお世話になったホスタルに再度投宿。日本人2名が投宿中で、当方を含め本日の宿泊者は3名と少ない。

 

夜はジャマイカから来てい日本人の友人とハバナ市内の中華街で伊勢海老料理を楽しむ。ロブスターはサービス料10%を含め11CUC(約1200円)。10年後にはこんな安い値段では伊勢海老料理は楽しめないだろう。

 

キューバ人の生活には興味があるが、なかなか教えてもらえない。 元教員の宿の管理人に尋ねるが、当方が聞きたい内容には歯切れが悪い。

 

例えばキューバで希望の職に就けるかどうかとか住居はどうするか等聞いてみた。学業優秀な者はインターンシップを経て希望の国営会社に就職ができるが、そうでないものは希望通りにはならないと言う。

 

職業選択の自由はあるようだ。 自宅は自助努力で建てなければならないという。

8年間の自宅建設の期間が与えられ、その期間は職場を離れて建設資材の調達も自ら行うなど自宅建設に専念できるという。職場を離れている期間も給与は支給される。 住居は自由な売買が許されているようだ。