ウラジオストックからハバロフスクまで約800km(2017/5/22~5/27) | インベストメントライダーふるさんのブログ Investment rider Seiji Furuhashi travelling around the world by motorcycle

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オートバイで世界を駆け回るインベストメントライダーを目指す個人投資家。
オートバイでのユーラシア大陸横断と南北アメリカ大陸縦断、アフリカ大陸とアラビア半島横断、東南アジア・インド・中近東を走行後、2024年4月~5月オーストラリアツーリング。

2017/5/22(月)ウラジオストック到着

老朽化した中古フェリーのエンジンのうなり音と振動がが就寝中は気になったが、5時前には目覚める。

二泊目とあってフェリー同室の日本人仲間の話題も尽きてくる。フェリーの食事内容も品数がすくなってきているような感じ。

 

(フェリー内の朝食)

 

ロシアの陸地が船室窓から見えてくる。自宅を出発して4泊後の午後2時にウラジオストック港で着岸。軍港であり、ソ連時代は外国人は立ち入りが禁止させていた港であるが、現在は老朽化した退役軍艦数隻がフェリーターミナルの目と鼻の先に係留中である。

 

ウラジオストック港の入国審査は思っていたより簡単かつ短時間であった。車両を伴う旅客は一般旅客とは別の場所で入国審査を受ける。入国審査後、荷物のX線検査の出口では、入国審査官に手綱をひかれた麻薬犬が荷物をかいでいる。どこの国でも麻薬持ち込みを厳重に取り締まっている。

 

フェリーターミナルビル内に設置のSber銀行ATMで3,000ルーブル(引き出し最上限)とATMキャッシングで7,000ルーブル引き出す。Sber銀行の預金引き出し限度は3,000ルーブル(約6千円)と少ないが、キャッシングは50,000ルーブル(約10万円)まで可能。

 

ウラジオストックはなだらかな坂の街。極東のサンフランシスコとはよく言ったものだ。港と坂がある街並みがマッチングしてエキゾチックな風情を醸し出す。久ぶりに外国へ来た実感が湧く。Equator Hotelにチェックイン。3泊分の室料6,600ルーブル(約13,500円)をクレジットカードで前払いする。

 

疲れとフェリーでの4人部屋でのストレスのためか、夕食(日本人5名)時に飲んだ黒ビール瓶1/2で酔いが回る

(ウラジオストック中心部のショッピング通り)

 

5/23(火)ウラジオストック2泊目(オートバイの通関手続き)

バイクの通関手続きのため、ロシアの通関業者(Links Ltd社のYuri Melnikov氏)と共に税関事務所(港から離れた場所に位置する)へ赴く。

 

イタリアから来た高年ライダーが気さくに話しかけてくる。70歳の会社経営者、1976年式のホンダのツーリングバイク(650cc)で21日間、連日走り続けて13,000kmイタリアから走って来た。韓国へ渡り、韓国のプザンから福岡へ行くとのこと。そして日本人とタイ人のハーフである奥さんと大阪で待ち合わせているとのこと。日本の後は、イラン・グルジア方面を目指し、イタリアへ戻る。イタリアと日本往復を3ヶ月で行う予定のタブなおじいさんである。

(70歳のイタリア人ライダー)

 

午後4時前に港の保税倉庫にてバイクを引き取り、ホテルまで持ち帰る。市内のライディングは車の割り込み等もあり、緊張する。

 

Yuri Melnikov氏にはロシア携帯SIMカードショップへも付き合ってもらう。同氏と従業員のRana女史の面倒見のよさには関心する。お金にもクリーンである。機会があれば、まだ同氏へ通関業務をお願いしたいものだ。

(ウラジオストックでの通関を行ってくれたリンクス社のユリー・メルニコス氏)

(リンクス社のラナさん)

 

ロシアSIMカードは大手通信業者のMegafon1か月データ通信8GB1,400時間の無料通話付き(かつMegafon契約者間の通話は無料)の契約(790ルーブル/=1600円弱)を2ヶ月間契約する。SIMカードをスマホへ挿入するだけで済むのでいたって簡単、アプリ等の設定作業は一切ない。

 

5/24(水)ウラジオストック3泊目 朝雨、のち曇り、気温7度~12

ウラジオストックの観光と明日のツーリング出発を控えての休息兼ブログ等の整理の日として午前中はブログ上に張り付けるための写真ファイルの調整を行う。

 

写真をブログに貼るテクニックをいろいろ試すが、結局時間ばかりかかり成功せず。ウラジオストックに来てからも、自宅で準備中の時のようにパソコンとにらめっこの状況が続くとは。。。

14:00に本日初めてホテルの部屋からでて、市内観光へと向かうものの、銀行ATMで3万ルーブル(約6万円)を引き出している内に、空の雲行があやしくなるためホテルへ戻る。やはり雨が降ってきた。

 

本日ナホトカへ日帰りツーリングへ行ったK氏から、同氏の米国ガーミン製カーナビがうまく作動しないので翌日ガーミンの小売店を訪問する旨の連絡を受け、当方は本日中にガーミン店を訪問することを思い立つ。

 

既に16:30なので、店舗が閉まるまであまり時間がない。インターネットでガーミン製品の小売店住所を検索して同場所へタクシーに乗ってい急ぐ。

 

ホテルから6km離れた場所にガーミン製品を扱うショップがあったが、ショップの看板等が住所の通りに無い。住宅を改造してショップのため、入り口は表通りからわからない建物裏にあった。

 

ガーミンカーナビの英語版地図データはロシア極東地区しかカバーしないとのことで、諦めて何も買わずに帰る。市内から6kmも離れているため、ショップにタクシーを呼んでもらう。なんとタクシーはガーミンのショップが支払い済みであった。ロシア人のもてなしに感激する。

 

5/25(木)いよいよ海外ツーリング出発日。 走行距離366km(ウラジオストック=>レソザボスク)

 

(ロシア極東部の地図。ピンク色がツーリングのルート)

 

晴れになるように期待したが、期待は裏切られて朝から雨。気温は7度と寒い。雨の中、一日遅れで明日出発するS氏に見送られ出発。

 

スマホカーナビのSygicが出発したホテルから動かない。メインのカーナビ(ガーミン製)は作動したが、 市内の同じ道を巡回する指示しか出ないことに気づき、予備のスマホの地図アプリ(Maps.me)を使う。

 

上手く作動したため、Maps.meが表示する道順に沿って一路今夜の宿があるハバロフスクとウラジオすストックの中間点にあるレソザヴォヅスク(Lesozavodsk)を目指す。

 

ウラジオストックの街をでると片側2車線の高速道路のような主要道路。平均速度100km前後でのスピードの流れに乗って進む。雨の中数時間オートバイに乗り続けていると寒い。防水手袋を通して寒さが手に伝わるので、ハンドルを握る手はグリップヒーターのおかげで温かい。

(ウラジオストックから抜け出した郊外)

 

単調な道が続くので、一時間も走ると眠くなる。眠気を感じると道路わきにバイクを止めて、小休止して体を動かしたり、首、肩を動かしたりして睡魔と戦う。

 

どうしようもなく眠くなったので、国道沿いのモーテルにバイクを止め、遅めの昼食兼休憩をとる。サラダとボルシチ(野菜スープ)を取るとうとうと寝入ってしまった。

 

ガーミンのカーナビとMaps.meのスマホカーナビアプリを頼りに宿を目指すものの、2つとも目的地付近に到着すると、異なった目的地を示して、まったく機能しない。

 

田舎町の道路なので、よくぞここまで穴ぼこだらけと感心するぐらい道路状態が悪い。広い道路で車は穴を左右に避けて徐行通行している。通りすがりの3名にホテルの場所を聞くも場所がよくわからず、最後はタクシーを雇ってホテルまで先導してもらって普通の民家と間違えるような平屋木造のホテルに到着

 

ホテル名は外観と程遠い「Dvor=宮廷」1泊1,500ルーブル=約3千円)。

 

 

(レソザドボドスクの宿。宿の前の道は未舗装)

 

Booking .comでのホテルの表示名(Hotel Chelyuskina)と実際のホテル名(Dvor)が異なったので、道行く人にホテル名で尋ねてもわからなかったことに納得する。反省として、ホテル名で道を尋ねるのではなく、ホテル住所で尋ねた方が正確。

 

 

5/26(金)ツーリング2日でバイクにトラブル 走行距離403km(Lesozavodsk=>ハバロフスク市)

早朝7時には出発を考えていたが、荷物の整理とバイクへの装着で時間がかかった上に、頼りにしているスマホのカーナビアプリ(SygicMaps.me)の両方が上手く作動しない。スマホのカーナビを諦めガーミンのカーナビを頼りに今日の宿泊地であるハバロフスクを目指す。

 

恐れていたとおり、ガーミンの指示に従って進むとダート(未舗装)の農道を通るはめになる。ダート道の一部には泥の悪路もあり、転ばないよう慎重にバイクを進める。農道なのでほとんど通る車も人もいない。幅5mくらいの大型コンバイン(小麦刈り取り機械)が3台通るが、道路幅が20m位あるので、余裕をもってすれ違いできる。

 

国道(A370)に出て順調にバイクを進めるものの、バイクのでスピードメーター上の電光掲示板にLAMPの表示の警告が出っぱなしである。

 

どうやらロービームの前照灯(ライト)がきれたらしいと推測して、国道沿いに見つけたオートバイショップにて持参した予備のライト球を取り出してロービーム球を交換してもらう。しかし、バイク屋の言い分はライト球には異常がないらしいとのこと。

 

バイク屋と一緒にバッテリーが収納してあるフェアリングを外したりバッテリー周辺の電装品を調べるが、オートバイショップはBMWのオートバイに手こずっている。BMWのオートバイは普通のオートバイショップでは修理が難しいことを思い出して、持参してた海外SIMカード入りスマホでモトラッド横浜のエンジニアと話す。

 

モトラッド横浜のアドバイスはBMWのディーラーで修理してもらった方が良いとのこと。BMWのディーラーがあるのは約4千キロ先のクラスノヤルスクだ。

 

オートバイショップでの修理を諦め、エンジンをかけて出発しようとすると切れていたロービームの電灯がついているとバイク屋が知らせてくれる。スピードメーター上のLAMPの警告も消えている。原因はわからなかったが、電灯トラブルは治ったようだ。

 

国道は一本道で単調。北海道の道路と似るが、走っても走っても町がなく、すれ違う車も少ない。

今日も睡魔との闘い。道路が単調なので50kmも走らないうちに眠くなる。連日5時間程度しか寝ていないのでその影響もあるか? 休憩を繰り返しながら、ハバロフスクが近づいてくるとホッとする。

 

ロシアに来てから動かなかったスマホカーナビのSygicが動き出した。予約したHotel Erofeyへ迷うことなく一発で導く。ハバロフスクは都会だが、駅周辺には繁華街が無く、ソ連時代のコンクリートの無味乾燥した5階建てほどのアパートが建っているくらいの寂しい印象。

 

95オクタンのガソリンをオートバイにいれているが、何故か日本の場合より燃費ば約2割悪い。道路上の距離感も日本と異なり、1kmが長く感じる。日本で高速道路を走り続けていると500km~600kmの走行では疲れを感じない。 

 

しかし、この2日間で一日中走っている割にはあまり距離が稼げていない。時間や距離の感じ方が変わるらしい。

 

ハバロフスクのBooking.comで予約してあったHotel Erofey(2泊で5,400ルーブル=約10,800円)19時にチェックイン。19時といっても十分明るい。日没は21時過ぎだ。

 

 

 

5/27(土)ハバロフスク市内のホテル(Hotel Erofey)にて2連泊。観光

午前中日誌を書いたりして過ごすが、朝6時から多くのことをやっていないのに直ぐに13:30になってしまった。沿海州のロシア(極東ロシア)最大の都市であるので、アムール川見物等の観光したいとかねてより思っていた。

 

街中心部では街路樹のプロムナード(道路と散策路)が作られて、林を散歩しているような感じの美しい街である。ホテル(駅近く)からアムール川まで40分~50分歩く。地球の歩き方では2kmくらいのイメージだが、実際はその倍の4kmほどある。アムール川の岸に立った。対岸まで3km~4kmはあると思われる大河。木材を運ぶ大運搬船が上流へと航行する。水が汚く遊泳が禁止されているためか岸辺て遊ぶ人の姿は少ない。その中でも目立つのが水着姿で日光浴を楽しむ女性3名。男の日光浴姿はない。

(ハバロフスク市内散歩道)

 

(アムール川の川辺)

 

街でヤマハ製の400ccバイク(ドラックスター)に乗る若者(Vitaly25歳)に声をかける。1か月前にウラジオストックでバイクを購入してハバロフスクまで運転して持ってきたとのこと。イルクーツク(ハバロフスクから西へ3000km)へのツーリングをやってみたいと控えめだ。

本日(5/27)はハバロフスク市制記念日のようだ。市内で一番賑やかなムラヴィヨフ・アムールスキー大通りでは仮装した人々やアトラクション(柔道のアトラクションもあった)等と見物人で大賑わい。

ムラヴィヨフ・アムールスキー大通り)

 

3kmほど続く官庁、商店等が通り両側に並ぶ。ヨーロッパの大都市のような賑わいと華やかさがあり、極東ロシアの地方都市とは思えない。

だた、レストランがほとんど見かけない。昼食抜きであったので、何とか温かい夕食をとりたいと考えていたが、歩いて探してもレストランはほとんどない見かけない。諦めて駅前のファーストフード店でハンバーガーとサラダで夕食を済ませる。ロシア人には外食の習慣はまだ定着していない。

 

(ハバロフスク市の中心にあるレーニン広場)