
「頑張ろう能登!」をキャッチフレーズにヘッドクォーターサポーズクラブとしての復興支援の一環として、仲間たちと石川県七尾市の多根ダムに行ってまいりました。

昨年の10月に多根ダムに釣行した際は、まさか、こんな大変なことが起きるなんて夢にも思わず、心配していたのですが、ボート店の「たねや」様も建物そのままで一安心

ボート代をお支払いして受付を済ませたものの、この大減水により、いつもの「たねや」前の桟橋からはボートを下すことが出来ず、現在、ダムサイト側に桟橋を移動しての営業となり、車で対岸まで大移動


駐車スペースに車を置き、湖を見下ろし、あまりの減水とドチャ濁りにビックリ



とりあえず、下まで観に行こうってことで、桟橋まで降りてみることにしました。

桟橋付近に人が立つとこんなにも小さくなり、いかに減水しているかが良く解ります。

見慣れた景色が激変&水色は午後の紅茶ミルクティー状態


不安要素全開かもしれませんが、復興支援が一番の目的ですので、こうして、石川県に足を運んで直接お金を落とすことが大事と割り切れば、こんな状況もどうってことありません
ラッキークラフト様のご尽力で、七尾市にバス釣り場として利用することを認めて頂いた奇跡のバスフィールド多根ダムが震災の影響でどうなってしまうのか、本当に心配していたことを考えれば、またこうして、多根ダムでバスフィッシングが楽しめるだけで十分です


今回、私が同船させて頂いたのは、ヘッドクォーターサポーズクラブの″モッテル漢”ことK様。

思い起こせば、愛知県のどのショップよりも先駆けて、オープンして間もない、大した情報も入ってこない多根ダムに2016年の8月に私とK様が切り込み隊長となって乗り込んだことで、ヘッドクォーターサポーズクラブのメンバー様が多根ダムに足を運ぶきっかけとなりました

今になって思えば、愛知県から、釣れるか釣れないか解らない遠方の石川県のリザーバーに大した情報も持たずに乗り込むなんて、傍から見れば、言い方悪いけど「人柱」以外の何でもないと思いますけどね





その時にラッキークラフト様のルアーで仕留めたK様と私の50アップ


(詳細は2016年8月の当ブログをご覧ください)
コレがヘッドクォーターの御客様が多根ダムに足を運ぶきっかけとなった全ての始まりでした。
あれから、8年という月日が流れ、震災という不幸な出来事に見舞われた多根ダムに復興支援の一環として、ご一緒させて頂けることに複雑な感情がこみ上げてきます。
ただ、どうやって見ても、二人とも何気に若けぇ~のが、まぁまぁ笑える・・・


そんな感傷に浸ってばかりいては、私としても仕事を全うできないので、ココからはバスアングラーモード全開で、バリバリ悪条件の多根ダム攻略に頭をフル回転させることに
ぶっちゃけ、トップウォーターでボコったるわくらいに楽勝に考えておりましたが、この状況に加え、出船したAM11時前に風が強くなって、水面ザブザブでトップに出ず・・・

早々にY様にはこの状況なら手っ取り早いっしょってことで、スピナーベイトを撃ってもらうと、あっさりと来ました、復興支援フィッシュ第一号


取りあえず、ヨカッタ、ヨカッタと震災を乗り越え生き残った多根バスとの再会を喜ぶ私たち。

すぐに更に追加で、サイズアップにも成功していい感じ
減水で湖の水面の総面積が減り早い段階で、あぁ~こういう所を撃てばいいのねって感じが、何となく掴めたので、違うルアーならどーよってことで、私はカバークランキングを試す

あぁ~、やっぱり、そーゆーことなのね・・・。
こういう場所、アンタたち好きねェ~


更に色々試すと水色から、ルアーも波動の強いもの、見た目がハッキリするものが好まれているようで、早々にパターンを掴み、久々の多根ダムのバスフィッシングを堪能











ホントは大の苦手意識のあったスピナベが炸裂して、更に2本のニューロッドへの入魂も出来ちゃって、解りやっすい性格のK様は、上機嫌なことこの上なし・・・


更にめんどくさくなって、写真パスパスフィッシュも入れたら、ホント、よく釣れました。
減水しようが、ドチャ濁りになろうが、震災後の多根ダムは、震災前と変わらず、ボコボコに釣れる多根ダムでございましたヮ



オマケの多根鯛(!?)まで釣っていただいて・・・


あぁ~、楽しかったぁ~



釣りを終えて、七尾グルメを食べて復興支援
初めて七尾市を訪れた時から、我々が愛してやまない「野菜なべ あやの」様
北陸のソウルフード、とり野菜鍋を中心に地元で水揚げされた海産物が楽しめる小料理屋さん。
愛想の良い女将さんが一人で切り盛りしている地元の方々に愛される地元の名店で、他の観光客には全く会いませんが、コチラにお邪魔するといつも私たちを温かく迎えて下さるお店です
コチラも震災の影響で壁にひびが入ったり、食器が全部割れたりしたそうですが、女将さんの震災前と変わらない元気な御姿とお店が営業しているのを見て一安心



御挨拶をさせて頂いた後、まずは、女将さんの今日のオススメというヤナギバチメ(ウスメバル)の刺身を肴に、こうして再び七尾に来れたことを祝して乾杯





・・・といっても、帰りがあるのでウーロン茶ですけどね

続いて、コチラがあやの名物の「豚やさい鍋」
あやの様では「鳥」じゃなくて「豚」なんですよね。

こんなもりもりに盛られた野菜を全て食べ尽くした後には、お約束の雑炊で〆
ヘッドクォーターサポーズクラブのお抱え料理人・ナツキーニョシェフ(右)も眼がとろけちゃって出来上がっちゃっておりますますがね・・・


アレコレ書くと行った気になって、能登に行ってもらえないといけませんので、料理の味についての詳細はあえて書きませんが、まぁ~コレが美味いのなんのって
女将さん、ごちそうさまでした。
久々の「あやの」クォリティー、堪能させて頂きましたョ
七尾には「あやの」様以外にも美味しいお店が沢山ございますので、多根ダムに釣りに行かれた際には是非とも、お立ち寄り頂き、食事をすることで復興支援をして下さいね



その後は、震災直後にニュース等でその惨事を目にすることが多かった和倉温泉の「総湯」様で入浴をして復興支援
まだ、和倉温泉は、ほとんどの旅館が営業を再開しておりませんが、この「総湯」様が営業を再開して下さっていることで、釣りで汚れた体の汗を流し、愛知までサッパリして帰れます
コレが本当に有難いことで、ウチのメンバー様方は、多根ダム釣行の際にはいつもこの「総湯」を利用させて頂いております。
いつも当たり前に出来ていることが震災前と同じように入浴できることにいつも以上の感謝の気持ちを感じずにはいられませんでした
「総湯」様、ありがとうございました。

今回、実際に被災地に足を運んで感じたことは、行政や色んな方々のご尽力で、復興は進んでいるものの、まだまだ完全復活には程遠く、今なお修復が終わっていない災害の爪痕を目の当たりにして、非常に考えさせられるものがありました
被災なされた当事者ではない、自分がができることなんて、本当に小さいことかもしれません。
大好きなバスフィッシングに関わる仕事をさせて頂いているからこそ、多根ダムで釣りをさせて頂くこと、そして、こういう、素晴らしい場所があるんだと一人でも多くの方に知って頂くことで、少しでも復興のお手伝いに繋がれば良いなと思いました
そんな現在の多根ダムで確実にボコってもらって、多根ダム、そして能登を好きになってもらえるように、私なりに状況をご説明させて頂くとこんな感じです

オープン当初にいた湖に一番初めに入ったと思われるバスの生き残りの50後半の魚がある年を境に激減し、アベレージが極端に小さくなったものの、その子たちが成長し、現在の多根バスでは30~35くらいがアベレージと推測されます
偽らざる感想を述べさせて頂くならば、バカデカいのを釣るのは相当ムズいと思われますが、その反面、デコる可能性は限りなくゼロに近いでしょう


しかも、30~40位のが、かなりの高確率で複数匹釣れます
これくらいのサイズになると色んなルアーで色んな釣り方が試せるのが楽しいですね

更に数も出て、釣れ方に再現性があるので、それが正しいのかどうかがちゃんとハッキリ解るのもいい。

ラッキーパンチのポロリとデカいの一本も記憶には残っていいのですが、ちゃんと産卵行動が出来る大人サイズのバスを一日に沢山釣る経験ができることで、最近では貴重となった本当の意味でパターンフィッシングが学べる場所ではないかと思います


当日は、水の濁りの影響もあってか、水をぶるんぶるん攪拌するタイプのスピナーベイトとクランクとシャッドテールをトレーラーにしたスイムジグが好反応で、カラー的にも派手なカラーやシルエットがハッキリするカラーが圧倒的に釣れましたョ


撃つべき場所にも完全に偏りが見られ、水の動きが直接当たるストラクチャーとバスのエサとなるザリがいそうな所には必ずついている感じで、バシっと合ったルアーがそういう場所に入れば、あっさり釣れる印象でしたね

水が少ない分、湖全体でそれらの条件を満たしているところに限りがあるため、その傾向は非常に顕著に見受けられました



当然、この状態がいつまでも続くわけではありませんので、あくまで参考程度にとどめて頂き、多根ダムに釣行なさる際は、その時の多根バスとの知恵比べをお楽しみください。
以上、ご参考まで


何かご質問等ございましたら、お気軽にヘッドクォーター店舗にて直接ご質問頂けましたら幸いです。

普段、釣れない、釣れないとお嘆きのアナタ
能登半島被災地の復興支援兼ねて、一度、石川県多根ダムに行ってみて下さいね

