超久々の「クワガタ部活動報告」です。6月のことですが、梅雨が明けきってしまう前に今年もオオクワガタ調査に行って参りました。
昨年は7月に行ったら、ちょっと遅くて、既にカブちゃんが飛んでいて大外し。
世間一般的には、あまり知られていないのですが、夏の虫と思われているクワガタさんは、実は種類ごとに成虫の発生時期が微妙にズレているんですね。
例えば、梅雨が明けきって、雑木林が完全な夏モードになってしまうと古木のウロの穴に深く入り込み、目にすることが難しくなる種類がいます。
クワガタの王様、オオクワガタもその類。
雑木林にノコギリクワガタやミヤマクワガタ、そして、カブトムシなどの姿が多く見られるようになると、その年のオオクワ様の成虫の採集は極めて厳しいものとなります。
去年の失敗を教訓に、昨年よりも1か月近く早く、ヘッドクォーターサポーズクラブ・クワガタ部の部員M様&T様と今年もオオクワガタの聖地と言われる某所を調査。
結論を申しますと・・・・・・
相手は黒いダイヤモンドと称されるオオクワガタ様、そうは簡単には捕らせてくれません。
その代わり、同じドルクス属のコクワさんはザックザック・・・。
ところで私、コクワガタって、名前で損してると思うんですよ。
実は、日本のクワガタの中で、コクワガタって中型種。
飼育ギネスでは、58mmオーバーなんて言う、ちょっと小さいオオクワやヒラタくらいのヤツまでいたりしますからね。
私も一時期、ガチでコクワの飼育ギネス狙っていて、その時は54mmチョイまで出したこともあります。
コクワさんがザクザク、まぁ~ここまでは、想定内。
ノコさんの姿も見ないし、今回はイケそうかもなんて思っていたら、今年もコヤツが・・・。
まだ羽の赤い、羽化したばかりと思われるカブちゃんの新成虫が出現。
ハイ。終了。
今年も、オオクワガタ調査は失敗に終わりました。
去年より約1か月ほど早く行ったんですが、それでも遅かったってことです。
オオクワ様にお会いするには、一体、いつ頃に行けばよろしいのでしょうか
こりゃ、来年は6月に入ったらすぐ動かないとだな・・・。
7月に入り、梅雨が明けたら、雑木林は完全な夏モード。
樹液に群がるノコさんやカブちゃん達を観察しに、また行こうかな
今回、捕獲した昆虫たちの多くは元居た雑木林にとっととお帰り頂きました。
カブちゃんとコクワさんの一部の子達は、T様の幼稚園児のお孫さんにお土産です。
きっと、リアルムシキングとして戦わさせられたり、ミニカー引かされたり、壮絶な毎日が彼らを待ち受けていることでしょう
子供のこういった行為を残酷とおっしゃる方もおられると思いますが、私個人としては、子供が成長していく過程で必要なことであると考えていて、子供の好奇心を大人が邪魔してはいけないと思うんですよね。
そうじゃなかったら、同行者にいくら頼まれようと、すべてリリースしますよ。
子供向けの昆虫図鑑にそんな写真が普通に掲載されているにも関わらず、それを実際見て見たいと願う子供の好奇心を大人の物差しで邪魔するなんてナンセンス以外の何物でもない。
大人は、子供の生き物への接し方が、度が過ぎないように見守りつつ、その時が来たら、どこまでやったら死んでしまうかをちゃんと説明してあげることが大事なんだと思うんです。
・・・・・ということで、厳しい壮絶な毎日が待ち受けていることとは思いますが、ちびっ子たちの期待にちゃんと応えるのだぞ
頑張れカブちゃん、負けるなコクワさん