夏休みのタイミングに合わせ、超久々のクワガタ部活動報告です。
当店が運営するコミュニティ「ヘッドクォーターサポーターズクラブ」にはいくつかの派生チーームがあり、
その中の一つが「ヘッドクォーターサポーターズクラブ・クワガタ部」。
その活動内容は、クワガタ好きなメンバーが集まって、採集・飼育・繁殖・養子縁組を行います。
今回、以前より、行きたいと思っていた「オオクワガタの聖地」と言われる某所に行ってまいりました。
当り前ですが、詳しい場所は伏せておきます。
全国には「オオクワガタの聖地」とされる場所がいくつかありますが、
東海三県の某所とだけ言っておきます。
メンバー様のM様が予め下見をして、目星を付けて下さっていた某ピンスポット。
暗くなる前に現地入りし、
クワガタが出てきそうな広葉樹の木を探しておくのは採集では基本中の基本となるお作法。
「見せてもらおうか。オオクワガタの聖地の実力とやらを。」
お約束のシャア語録で、雑木林に足を踏み入れる私たち。
するといきなり、この子が我々をお出迎え・・・。
コクワさん♂。
なぁ~んだ、コクワかとバカにする方もおられるかと思いますが、この子の全長49mm。
一般的にコクワ♂の野外採集個体で、45mmを超える個体は大型個体とされます。
野外採集個体で、50mmを超える個体なんて、
超レアなスーパービッグサイズですから、
いかにこの子がデカいかが御理解頂けるかと
「えぇ~い。オオクワガタの聖地はバケモノか」
さらにシャア語録。
コクワとオオクワは同じドルクス属に属し、実は極めて近い種類です。
倫理的な問題もあり、あまりオススメしませんが、人為的にハイブリッドを産出することも可能です。
オオクワとのハイブリッドをチュウクワなんて、クワガタマニアは呼んだりしますよ。
これだけ立派なコクワさんがいるということは、
それだけ、クワガタが育つ環境が整っている証拠。
RX-78-02 ガンダムを彷彿とさせる「オオクワガタの聖地」のそのポテンシャル。
いやがおうにも、オオクワ様の期待が一気に高まります。
一旦、その場所を離れ、他の場所をいろいろ回って調査。
前日は久々の雨で、当日は晴れて、うだるような暑さ。
湿度ムンムンで不快指数はMAX。
広葉樹の根っこに吸われた土中の水分は、
葉の光合成によって樹液となり、
幹に着いた傷からドクドク染み出して、やがて発酵し、
周囲の昆虫たちを呼び寄せる甘酸っぱい匂いを放ちます。
クワガタ採集にこれ以上ない条件はそろいました。
来る
ヤツは絶対来る
辺りがすっかり暗くなるのを待って、ライトの灯りを頼りに、先程の場所に再アタックすると、
そこには、昆虫図鑑で見るような光景が広がっていました。
樹液に群がる昆虫たち。
カナブンや蛾、幹に傷を付けるカミキリムシの他に、
危険なオオスズメバチやムカデ、ゴッキーの姿も見られます。
もちろん、クワガタも、うっじゃうじゃ。
先ほど捕まえたコクワさんだけでなく、立派な水牛角を持ったノコさんもうっじゃうじゃ。
コレ、都会のペットショップで、1匹1000円くらいで売ってるサイズっしょ
我々のライトに驚いて樹からボトボト落ちるだけなら、まだしも、アホなヤツは慌てて飛んで、
自分から、我々にぶつかってくるという、
「飛んで火にいる夏の虫」を字で行くようなのまでいます。
そうこうしているうちに、昆虫の王様・カブトムシ様が御登場
樹液場を独占し、ふてぶてしいまでの存在感です。
撮影しようとライトとスマホを向けたところ、
‟ブ~ン”とやたらとデカい羽音を立てて飛び去ってしまいました。
「アッカーーーン」
やられたヮ。
何にやられたかと言うと、カブトムシ様。
カブちゃんに逃げられて撮影を失敗したこともですが、
昆虫の王様カブちゃんが羽化して発生しだすと、
オオクワの採集シーズンは、ほぼ終了というのはクワガタマニアには有名な話。
古木のウロの奥深くに入り込み、滅多にそこから出て来なくなります。
オオクワさんは、もう少し涼しい季節をお好みになられるということなんですね。
どうやら、オオクワガタさんの夢は来年に持ち越しということですな。
オオクワガタ様のお姿こそ、お目に掛かれませんでしたが、
久々にとんでもないクワガタの群生地を訪れることが出来ました。
ガチで、捕まえまくったら、一体、何匹のクワガタを捕まえることができたでしょう。
「オオクワガタの聖地」と呼ばれるそのポテンシャルは十分に堪能致しました。
こんな素晴らしい場所にお連れ頂いたM様、本当に有難う御座いました。
途中、ニイニイゼミの羽化に遭遇したり、
野生のキツネに遭遇したりと、貴重な自然を満喫させて頂きました。
キツネさん、優しくしてあげたら、吉岡里帆ちゃんのドンギツネさん出て来ないかな~
オレ、チキンラーメンのガッキーには浮気しないからさ。
吉岡里帆ちゃんがダメなら、鈴村あいりちゃんの方の完コピドンギツネさんでいいや・・・
いや、むしろ、そっちの方がいい・・・・・・って、何の話しだ
ちょっと脱線しましたが、捕獲したクワガタさんは、1匹を残してすべてリリース。
この49mmのコクワさん♂はお持ち帰り。
54.6mmをはじめ、数多くの50mm越を産出した我が家のスーパーエリート血統の♀と交尾させ、
55mmアップを目指します。
ちょっとピンボケですが、産卵セットを組んで、早速お見合いスタート。
仲良くエサを食べているので、上手く行きそうな予感です。