「2025年作ったルアーたち ~その⓷~」はコチラとなります。

「アクアティックジグ」って言います。
まぁフェザージグなんですが、実はコレ、個人的には、来年2026年に最も期待しているルアーの一つだったりします

私がルアーを作る時って、既存の市販品の何かを猛烈に気に入って、使い込んでいくうちに、ここがこうなら、もっと釣れるのにとか、コレのこういったバージョンが欲しいとかいうことがきっかけで、市販品に無いから仕方なく作り始めることがほとんど。


下手の横好きとはよく言ったものでして、たいてい失敗するのですが、その中でも、稀に市販品を超えるような非常に優秀な物が偶然に出来てしまうこともありまして、そういったものをヘッドクォーターサポーターズクラブのメンバー様限定で販売しているというパターンです。

しかしながら、この「アクアティックジグ」のように、お客様からのリクエストがきかっけで、作るというレアケースもあります。
この「アクアティックジグ」は、まさにこのパターンでして、お客様からの「フェザージグって、入らないんですか
」という一言がきっかけでした。
日本ではあまりというか、ほとんど見かけないのに、本場アメリカでは、いまだに需要が多いのか、バスプロショップス等のカタログには現在でも多くの種類のフェザージグが、普通に売っています。

そういえば昔、昔の大昔、学生の頃に行ったホームステイ先のお父さんのプラノのタックルボックスにも、いくつかフェザージグがいくつか入っていたし、連れて行ってもらった釣具屋さんにもたくさんのフェザージグが並んでいたしな・・・。
とは言え、ここ日本では、どうしても欲しい場合は、個人輸入でアメリカから入れるしかないというのが現状。

かく言う私も、円が強かった時代ではございますが、以前はバスプロショップスやキャベラスから、当時の日本に合わせたパンフィッシュ&クラッピー用のフェザージグを大量に個人輸入して、スモールマウス用に使っていましたが、結構釣れたのを覚えています。


アメリカのHow to本にも、スモールマウスバスに有効なルアーとして、フェザージグのことが普通に紹介されていたりしますしね。

しかしながら、アメもん特有のフックのショボさや、個人輸入をすることの面倒くささに嫌気が差すようになり、次第に使わなくなっていきました。


フェザージグの入荷をリクエストして来たお客様には、一旦「そんなもん、ねーもんはねーよ。」と言ったものの、まだ30代の彼のフェザージグってヤツを使ってみたいというその探求心に全く寄り添ってあげていないというのは、果たしてどうなのかと思い直し、作ってみることに。
大抵、アメリカで売られているバス用のフェザージグに使われているマテリアルって、バックテールっていう鹿の獣毛か、マラブーっていうダチョウの鳥毛のどちらかで、カラーは白か黒。
YesかNoか、はっきりしているアメリカ人が、昔から現在に至るまで、支持しているんだから、それを使ってタイイングしときゃ釣れるヤツできるだろと、思ってはみたものの、見た目的にも、使っているパーツ的にも納得しないと使わないのが、日本のアングラー。



それなら、手を抜かずに徹底的にやったるわと思い直し、テストを重ねて作ったのがコチラ。

ヘッドはニシネワークス様のスメルトヘッドを採用。
見た目的には、もちろんのこと、ロックエリアでのスタックのしにくさとか、信頼と実績のガマカツ製のフックを採用している点でこちらをベースに作ることにしました。



これにマテリアルをタイイングするだけでは芸がないので、ボディーのコアとなるべく部分にマイラーを入れ、さらにテールにティンセルを装着しました。
これにより、水中でマテリアルから、マイラーとティンセルが透けて見えるとキラキラ光るという設計です。


ボディーは、当店のシケーダーシリーズに採用しているポーラベアを中心にふんだんに材料費完全無視で、超高級なマテリアルを惜しげもなく使ったりましたヮ。



しかしながら・・・・・



完成したもののあまりにも材料費をかけ過ぎたので、コレは、ドロップポッパーのバスバージョンとともにイベント抽選用にするというオチになったんですけどね・・・。

でも、それでは、ダメだということで、実は、通常に販売するモデルも同時進行で作ってはいたんです。
こういうところ抜かりないでしょ
(・・・って、自分で自分を褒めておだてて、甘やかす私
)

・・・んでもって、作っている途中から、ヤバい金額だとジグとして非現実的だろうということで、マラブー中心のマテリアルで作った市販モデルのアクアティックジグがコチラ。

もちろん、コチラも同じボディーですし、市販モデルだからといって、全く手を抜くことなく、イベントプレゼントモデル同様、かなり手間暇かけて作り込んでいますよ。

むしろ、皆さんがガンガン使うコチラの方が釣果的に優れていなければ意味が無いんでね。
マテリアルを変えることで、ルアーから魚にアピールする波動や水中での動きに変化が出せるのが、フェザージグの良い点だし、マテリアルを色々変化させたり、異なるマテリアルを上手く組み合わせるることで、その可能性は無限に広がると思います。


何と言っても、自然素材だからこそ出せる水中での超ナチュラルな感じと波動は、ラバーはもちろん、ワームにもエラストマーにもない唯一無二のアドバンテージですからね。

市販モデルは、この3色を作りました。
やはり、本場のカラーリングを見習って、白系、黒系、それに日本人受けしそうなウォーターメロンやグリパンちっくなオリーブ系の3色展開。



カラーのコードネームは、上から・・・。
「シェードベントス」
「パープルウィニー」
「スモールマウスエクスプロージョン」
コレが第一弾のラインナップでしたが、おかげさまで大好評。



ホレ、もちろん、ちゃんとデカいの釣れちゃいまっせ




ちなみに「アクアティックジグ」の「アクアティック」というのは「水生の」という意味でして、自然の生き物から成る素材から作られるその存在は、まさに「水生生物」としてバスに認識してもらえますようにという願いを込めてネーミング致しました。


第一弾は、ソッコー完売したのですが、ご購入頂いた方にお聞きすると、当初私が予定していたのと違う人気順となりまして、ちょっとビックリ。

こういう事って、ルアーあるあるなんですけどね・・・。
当初、一番人気になると思われた「パープルウィニー」の人気がぜんぜん無し。


私的には海ルアーっぽいカラーなんで、一番人気ねーんじゃねーのかって、心配していた「スモールマウスエクスプロージョン」が実は一番人気だったという結果にコレは考え直さなアカンということに。


結局のところ、ルアーは使って、釣ってもらってナンボ。
コレが釣れそうだと投げてもらわなければ、バスの目に触れることなく終わってしまうという、悲しい現実。


そこで、まず、次のお盆休みセールの時の抽選イベント用に作ったポーラベアバージョンのヤツを前回とガラリと変えて、チャレンジカラー的な感覚で作成してみました。

「コバルトブルーワカサギ」というカラーネームです。
ポーラベアのボディーとベリーにマラブーの背中で、その中にピーコック(孔雀)ハールというマテリアルを仕込んで、角度によってギラっとそれが光るギミックが仕込んであります。

ブルーワカサギ系のカラーって、バス用ルアーで最近、チョイチョイ目にすることが多くなっていて、私も好きなカラーですしね。
コレも、海ルアーっぽいんですが、おかげさまで大好評でした。
自画自賛になってしまいますが、現物はさらにカッコいいですよ。


そこで、あぁ~やっぱり、既存のバス用ルアーのカラーとして、実績が高くて、なおかつ、見た目的にも目を引くものが受け入れられやすいんだなと気付かされましたヮ。

そこで、第二弾は「パープルウィニー」を外して、新たなカラーラインナップの4色展開。

「ブルーバックチャート」と「スーパー鞘師」を加えました。


ハイアピールなカラーが欲しいなと思っていたんで、この2色を追加して、現在の正式な4色ラインアップといたしましたが、これで、クリアレイクのスモールマウスだけではなく、大江川や
五三川などのマッディーフィールドのラージマウスにおいても非常に有効なカラーラインナップとなりました。

ジャパンオリジナル・・・いや、ヘッドクォーターオリジナルだからこそ、単純に実績だけでなく、お客様のご要望に沿って作れるのは、手前味噌ではございますが、ウチみたいなプロショップならではの強みかと

おかげさまで、大好評のうちにソッコー完売





この手のルアーに全く興味を抱かない方からすれば、フェザージグなんて、オールドスクールなルアーなのかもしれませんが、私は非常に可能性を秘めたルアーだと感じております。


使い方としては、今のところジグストの要領で、レンジを刻んで泳がすのが効果的と感じていて、コレは、天然素材ならではの動きや水中での見え方が効いているのかなと思われます。
ワームのジグヘッドでのミドストやボトスト、それにラバージグを使ったジグスト、更にはグリマー等を使ったハードルアーのミドストなどなど、スト系のテクを色々と使う人はごまんとおられますが、フェザージグを使ってストってる方って、ほぼ皆無ですからね。


同じような見た目で、同じような動きや波動を出せるのって、フライのストリーマーでやるしかないわけでしょ

一時のバスをフライでやる方が多かった時代なら別ですが、結局、キャスティングがモノに出来ず、ほとんどの方がルアーに戻ってしまった現在ならば、バスからすれば、フェザージグはファーストインプレッションのバージンインパクト以外の何物でもないんですよ。



フィールドプレッシャーの高い、昨今の日本のバスフィールドにおいて、もしかしたら、救世主となるかもしれないフェザージグ。

「2025年作ったルアーを振り返る ~その⓷~」は、間もなく来る2026年において、活躍するであろう期待を込めて「アクアティックジグ」をご紹介致しました。

「その① ポーラベアシケーダー・フェーズⅡ」

「その⓶ スピンテールポインター65F&78F」

「その⓷ アクアティックジグ」
それぞれに私の思いが非常に強く、こんな年の瀬に長文とはなってしまいましたが、最後までお付き合い頂きました皆様、有難うございました。

