遠藤は、20時半を回った頃、だぼはぜの暖簾をくぐった。家電メーカー研究者の菊田氏とメンテナンス会社社長の海川氏は酔っ払いの相手をしていた。止めどなく個人的な話が続いていた。マスターの小村は沈黙し、海川氏は相槌を打つだけ、菊田氏だけが言葉を返していた。遠藤は、渋谷でのつまらない出来事を忘れたくて飲んでいたが、愚かな酔っ払いはもっと始末におえないと思いながら、黙々と飲み続けた。
菊田氏が甘い時を過ごす夜、一方で、遠藤は荒ぶる魂をもてあまし、暴れ太鼓を鳴らす。
遠藤には、金が入るとがぶ飲みで散財する悪い癖があり、普段なら無視するマナーの悪い奴に鉄拳、鉄を必ず打ち込む! 感 覚がより鋭敏な場合、手元にあったメモ・書き用のペンをクソ野郎の顔に突き立てたりする。一度もムショに入ってないのは、単に運がいいだけなのである。今宵も、歌舞伎町で遠藤の制裁を受けた愚者の絶叫が谺する。遠藤一人では、この世から馬鹿者を一掃することは叶わないが、遠藤は、水面下で世界の屑どもー目立たない奴も含めるを絶滅する傭兵組織の設立へ動き出していた。 続く
遠藤には、金が入るとがぶ飲みで散財する悪い癖があり、普段なら無視するマナーの悪い奴に鉄拳、鉄を必ず打ち込む! 感 覚がより鋭敏な場合、手元にあったメモ・書き用のペンをクソ野郎の顔に突き立てたりする。一度もムショに入ってないのは、単に運がいいだけなのである。今宵も、歌舞伎町で遠藤の制裁を受けた愚者の絶叫が谺する。遠藤一人では、この世から馬鹿者を一掃することは叶わないが、遠藤は、水面下で世界の屑どもー目立たない奴も含めるを絶滅する傭兵組織の設立へ動き出していた。 続く
遠藤は、店主の小村を殴る寸前まで行ったことがある。やっていたら、殺人でムショ行きだっただろう。小村は心身ともに病んでおり、休業も多いから、喧嘩三昧の遠藤が拳を叩き込めば、全てが終わってしまう。爺を殴ってもしょうがないという理性がまだあった。 つづく