
【出演】
堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之、田中麗奈 、黒木瞳、マギー、堀部圭亮、荒川良々、寺島咲、谷村美月、大沢樹生、笹野高史、清水美砂、篠原涼子、宮藤官九郎、柄本明
【監督・脚本】
原田眞人
“ハコの中には、何がある?”

戦後間もない1952年の東京。
美少女連続殺人事件が世間を騒がせていた。
引退した元女優・陽子の娘も姿を消し、探偵・榎木津は行方を追う。

一方、作家・関口と記者・敦子は、不幸をハコに封じ込める教団の謎に迫っていた。
さらに巨大なハコ型建物の謎を追う刑事・木場も登場。
全ての事件が複雑に絡まり、やがて一つに繋がっていく。
それぞれの謎を解くため、彼らは古書店‘京極堂’店主・中禅寺の元へ集まってくる。

「この事件は、まるで魍魎だよ。でもね、この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」
3つの事件に関わるハコに隠された恐るべき謎を果たして京極堂たちは解き明かせるのか……。

「魍魎を退治しに来ました」


京極夏彦の「京極堂(百鬼夜行)」シリーズ第2作目。京極堂、榎木津、関口のトリオが、奇怪な事件を追っていく様を描くミステリー。
監督が代わり、前作よりもエンタメ的傾向が強まったものの、おどろおどろしい空気感は踏襲。
上海ロケとVFXで、戦後の銀座周辺の街並みを見事に再現し、セットもかなり豪華です。
両手両足を生きたまま切断され、芋虫状態にされてしまう谷村美月の姿は壮絶!
堤真一、阿部寛、椎名桔平のユニークな掛け合いが絶妙で面白い。
エキセントリックな刑事の宮迫や、ちょっとすっ惚けているキャラでコメディリリーフを一手に引き受けている田中麗奈らレギュラー陣の演技も魅力に溢れています。
江戸川乱歩と金田一耕助シリーズと『帝都物語』を足して2で割ったような……そんな雰囲気の作品でした。