
【出演】
中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、南果歩、玉山鉄二、勝地涼、谷村美月、有村架純、芦田愛菜、小柳友、鈴木亮平、安めぐみ、高橋努、高須瑠香、相武紗季、大杉漣、森田涼花、黒川芽以
【監督】
三宅喜重
“その出会いは偶然なんかじゃない。
終着駅は、きっと笑顔”
“片道たった15分。ローカル線で起きる小さな奇跡の数々!”
宝塚から西宮北口までを約15分でつなぐ、えんじ色の車体にレトロな雰囲気の阪急今津線。
そこには、様々な事情を抱えた老若男女が束の間、乗り合わせていた。
純白のドレスに身を包んだOLの高瀬翔子。

彼女は、婚約者を後輩に寝取られてしまい……。

一方的に別れを切り出された翔子は、ある条件を出す。
「結婚式に招待してくれたら別れてあげる」
‘花嫁より絶対に私の方が綺麗!’

新郎・新婦への当て付けで、わざと純白のドレスに身を包んで結婚式に出席していた。
可愛い孫の亜美を連れた老婦人の萩原時江は、息子夫婦とのぎくしゃくした関係に浮かない日々……。

しかし亜美がなついてくれているのが唯一の救いだ。

彼氏の‘DV’に悩み苦しむ女子大生の森岡ミサ。

一生懸命、気を遣っているのに、ふとしたことから車内で彼氏が怒り出してしまい暴力まで振るわれ……。
「うるせーんだよ、ブス!」

庶民的な主婦の伊藤康江は、全く肌の合わないPTAの奥様グループの誘いをどうしても断ることができずにいて……。

高いランチやスイーツの食べ歩きに付き合わされ、且つ奥様たちの車内での傍若無人ぶりな振る舞いに度々、胃痛まで起こす始末。
地方出身の大学生で地味な容姿の権田原美帆は、オシャレな友達に囲まれ、話も合わず完全に浮いている存在。

その美帆と同じ大学の小坂圭一。
時代遅れのパンクファッションを嘲笑され、いつも独りぼっち。
年上の会社員と付き合う女子高生の門田悦子は、大学受験を控えているのに成績が思うように上がらなくて……第一志望の大学への合格は危うい状況。

そして、思い詰めた表情の小学生の女の子。
「誰か、私を助けて……」
様々な“愛”に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら、同じ車両に乗り合わせた乗客たち。

そんなお互い見知らぬ人々の間に、やがて小さな奇跡が起こる……。

始点から終点まで片道15分、わずか8駅の路線である阪急今津線の電車内を舞台にしたハートフル群像劇。
乗客たちの目を通して、偶然に同じ車両に乗り合わせた人々の人生の機微を映し出していきます。
何の接点もなかった8組が、イロイロな形でリンクしていく過程がとても面白い。
くすりと笑えて、爽やかな感動に涙して、観終えた後には、癒されて前向きにもなれて……幸せな気分に浸れる!
温かさに満ち溢れた心地良い作品でした。
キャスティングも最高です。(超豪華!)
気が強いが根は優しいOLの中谷美紀。
暴力的な彼氏に振り回されっぱなしの女子大生、戸田恵梨香。
凛としていて包み込むような温かい心を持つオバアチャンの宮本信子。
ピュアで‘野ヲタ’、ちょっと野暮ったい女子大生、谷村美月。
パンクスで‘軍ヲタ’の勝地涼。
気が弱すぎてしょっちゅう胃痛を起こしている主婦、南果歩。
等々……いずれも個性的で愛すべき登場人物たち。
また、相武紗季が戸田恵梨香の親友役で出演。
そして、お目当ての黒川芽以(
)は、宮本信子の若き日の役で回想シーンに登場!それから鈴木亮平と小柳友の(『ヤンメガコンビ!)』ダメ男ぶりにも注目を。
そしてそして~何と言ってもこの作品の最強の悪役(?)である凄まじいオバチャン軍団。
とにかくうるさい、とことんうるさい、有り得ないくらいうるさい



観ているこちらも、メチャメチャ苛々します(笑)。
いつこいつらをガツンとやっつけてくれるんだ!?……それはやはりあの人しかいないだろうな~と思っていたら、最後に期待通りにやってくれました!
オバアチャンに大拍手を送りたい(^^)
ちなみに、オープニングからかなりた経った頃に……『阪急電車』のタイトルが出ます。
その時、なにげに時計を見たら~映画が始まってから約15分後だった。
これは、‘片道15分’に引っ掛けた狙いか!?


平日朝イチの上映にも関わらず、客席は7割近く埋まっていました。
結構、当たっているようです?
地味な内容ではあるけれど、口コミでヒットするようなタイプの映画って感じかも。
