『伝染歌』 | エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

ただの戯れ言?!またはエッセイのようなもの。
そしてボクは時をかける。

『伝染歌』


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【出演】
松田龍平、大島優子、秋元才加、前田敦子、小嶋陽菜、河西智美、峯岸みなみ、小野恵令奈、堀部圭亮、矢島健一、中村靖日、筒井真理子、宮澤佐江、高橋みなみ、大島麻衣、篠田麻里子、板野友美、木村佳乃、阿部寛、伊勢谷友介


【監督】
原田眞人



“呪われた「自殺ソング」は実在した!”



青雲女学院のトライアスロン部に所属するあんずは、親友の香奈の自殺に遭遇する。


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「お先に」
そう言うと、刃物で首を切り裂き自殺。

その直前まで香奈が口ずさんでいた不気味な歌が気になり、あんずはトライアスロン部の仲間達と共に自殺の謎を追い始め……。


白昼堂々、公衆の面前で起きた女子高生の自殺劇にマスコミの間では、
「いじめがあったのでは?」
との憶測が飛び交う。


時を同じ頃、三流風俗雑誌「月刊MASAKA」の編集者・長瀬陸は、歌うと死ぬという‘伝染歌’の噂を耳にする。

10年前に発売された「僕の花」を聞いて歌ったものは、みんな自殺してしまうという噂を……。


有りがちな都市伝説にも思える話ではあったが、
その噂を追って香奈の告別式に向かった陸と先輩編集者の太一は、香奈の幼馴染・朱里やあんず達と出会う。


あんずたちは陸と太一を胡散臭がるが、朱里は興味を覚えて取材に応じる。


何かに突き動かされた陸は、謎を追いかけ始め……。

運命の糸に操られるかのように出会う陸とあんず。


香奈の恋人コウジが自殺に関与していたと考えた彼らは期せずして同じ場所に集うことになる。


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その夜、太一とあんずの仲間たちは陸とあんず、朱里が合流する前に伝染歌を歌ってしまったため……太一は警察署に乱入し拳銃で、キリコは担任教師と学校で灯油を頭から被って火をつけ……それぞれ自殺を遂げてしまう。


危険を悟った陸は、あんずらを引き連れて、幼い頃から知っている霊能者エンマに助けを求めるべく実家へと向かい、取り残された朱里がその後を追う。


一方、太一の自殺の余波で廃刊の危機に追い込まれた「月刊MASAKA」編集部は、全員で伝染歌を歌い、その歌のルーツを求めて動き出していた。


あんずが見てしまう白い服を着ている女の子の存在。

死への引導か?呪いか?
確実に関わったもの全員にそれは迫ってくる!


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その歌を歌ってしまった女子高生達は?


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その歌を歌ってしまった編集部員たちは?

その歌を歌ってしまった市井の人々は?

「ダミアの暗い日曜日」との関係性は?


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全ての謎が絡まりだし、答えが見つからないと思えた時、遂にあんずがその歌の意味に気付く。


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歌に込められた意味とは?……伝染歌とは?……なぜ歌えば死ぬとわかっているにも関わらず、人は歌ってしまうのか?

その歌が伝えるのは、絶望か希望か?

その答えは驚くような結末にあった!


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1933年、ハンガリーで1枚のシングルレコードが発売された。
そのタイトルは「暗い日曜日」……しかし発売から間もなく、この曲を聴いて自殺をする者が続出し、すぐに販売・放送が禁じられてしまう。
自殺ソングとして知られるこの曲をモチーフにした新都市伝説ホラー。



骨太作品のイメージが強い社会派の原田眞人監督とAKB48の有り得ない(?)顔合わせ。

原田監督独特のヒネリのきいた演出と(会話中に目まぐるしくカットが変わるなど)スタイリッシュな映像で、‘いじめ’‘自殺’といった現代が抱える若者問題を鋭い視線から、テンポ良くスリリングに描いていきます。


そして松田龍平と伊勢谷友介が、画面を引き締める見応え満点の演技を見せてくれます。


AKBのステージを観に行った松田龍平が、曲に併せて奇妙な振り付けをしながらノッているシーンが……かなりキモくてそれが一番怖かったあせるあせる