
【出演】
成海璃子、永山絢斗、段田安則、犬山イヌコ、山崎一、奥菜恵、大倉孝二、安藤サクラ、串田和美、大河内浩、六角精児、佐藤江梨子、高橋ひとみ、田中要次、行定勲、森若香織、徳井優、市川由衣、麻生久美子
【監督】
ケラリーノ・サンドロヴィッチ

円城寺アヤメはいまいちイケてないC級グラビア・アイドル。
同じ日にスカウトされた同級生の耳川モモは超売れっ子となり、今日もグラビア雑誌「Nadeshiko」の表紙を飾っている。
一方で、自分も同じ雑誌に久々の起用で登場するものの、ミスで天地逆さまの写真で掲載されていた……。
「え!?ちょっと、何これー!」
しかもこれまた印刷ミスで、鼻の下に黒い染みが付いており「鼻毛女」とバカにされる始末。
ショックと怒りに震えながら、コンビニで雑誌を買おうとするも、財布をなくしたことに気づき、衝動的に万引きしてしまうアヤメ。
が、あっけなく捕まり、ひょんなことから誰もなり手がいなかった見越婆警察署の“一日警察署長”をすることになる。
嫌がるアヤメに、女マネージャーは、
「タレントが交通違反とか薬物とかお手付きをした時は、一日署長をして帳消しにしてもらう。これは芸能界の常識なんだから」
「え!?じゃあ一日署長をした人はみんな犯罪者なんですか?」
ところが見越婆署で、元カレの刑事・春樹と運命の再会を果たすことになり動揺を隠せないアヤメ。
が、実は春樹は……可愛いモノを見ると無意識に殺人を犯してしまう‘連続殺人鬼’で……そのことはアヤメと春樹の秘密でもあった。
「まだ‘あれ’やってんの?自首するとか後ろ向きなこと考えてない?」」
「その表現、おかしくないか?」
そんな時、コンビニ強盗襲撃事件が発生し、モモと事務所の女マネージャーが拉致され人質になってしまう!
‘一日署長’のアヤメに判断を仰ぐ警官たち。
果たしてアヤメは、無事に事件を解決することが出来るのか?!
ケラの劇団、ナイロン100℃の舞台『ビフテキと暴走』を映画化したシニカルコメディ。
はっきり言ってメチャクチャな内容でした。
くだらない……あまりにもくだらないストーリー……でも、こういうのダイスキ!!
通りすがりの子供から「あ!鼻毛女だ!全然、可愛くねえ!」とボロクソに言われ、殴り掛かるアヤメ。
そして「わたし、やっていけますかね?一生懸命やってるんですけどね」
マネージャーに泣きつく情けない姿が切なくて……笑える


「もう今日は帰りなさい」
優しく慰めるマネージャーに、
「1000円貸してください。お財布なくしちゃって」
「1000円でいいの?」
「じゃ3000円!」
「……」
情けない……徹底的に情けないアヤメ。
夜の公園で独りへこむアヤメに、
「あれ?円城寺アヤメさんですよね?僕、デビュー当時から大ファンなんです!」
とオタク風の男。
「え!あ、ありがとうございます!」
嬉しくなって思わず手を握ると……
「なにすんだよ!」
おもいっきり突き飛ばされてすっ転び、鼻血がタラ~~。
「な、なんでーー!?」
挙句の果てに土管の中で一夜を過ごす。
こんなボロボロのグラビアアイドルって……


一番笑えたのが、アヤメが警官たちを前に指示を出すシーン。
「名前がわからないので、特徴であだ名を付けて呼びます!‘歯槽膿漏’と‘抜け毛’は○○を‘関取’と‘小学生’は○○を、‘モザイク’と‘ソプラノ’は○○を逮捕してください!」
モザイクと呼ばれた奴は本当に顔にモザイクがかかっていて、ソプラノは超高い声で喋る奴……くだらなさすぎる(笑)。

超C級アイドルを演じた成海璃子が好演


そしてナイロン100℃の看板女優、犬山イヌコもいい味を出してました!
一言も台詞がない麻生久美子(


