



(これはパンフレット)
ちなみに500席くらいの館内に観客は10人ほど。朝イチの上映だったとはいえ、閑古鳥が鳴きすぎ……。年齢層はかなり高く、自分以外は年配の人ばかり。
【出演】
溝端淳平、木南晴夏、五十嵐隼士、藤原竜也、宮崎美子、隆大介、DAIGO、大森絢音、高島礼子、高嶋政宏、本田博太郎、里田まい、石橋蓮司、柳沢慎吾、風間トオル、小林綾子、田中要次、室井祐月
【監督】
香月秀之
【ストーリー】
東京でカメラマンを目指す新平は母が入院したとの知らせを聞き、高知に帰郷。
そこで高校時代の恋人・香織の妹で、難病を患うさくらと再会。
5年前、新平とさくらはある約束を交わしていた……「よさこいを一緒に踊る」という約束を。
新平は香織や仲間たちと、よさこいチーム‘いちむじん’を再結成し、さくらの願いを叶えるために動き出すのですが……。
実話をベースにした青春ドラマ。

※ここからネタバレになります。


不治の病の子供を取り巻く人間模様を描いた‘お涙頂戴’モノ的な内容でしょ?
難病モノはもう食傷気味。
多分、こう思っている方も多いのでは?
実は自分もそう思っていました。
昔から有りがちなベタな内容なのだろうな~と。
子供は亡くなってしまい遺影の前で踊るとか、祭の後に亡くなってしまうとか……そんな感じのストーリーを想像していたら……。
やられました!
いい意味で見事に裏切られました!
前半は小児ガンで余命が少ないさくらの夢……よさこい祭りで踊るという夢を叶えさせて上げようと奮闘する新平と香織の姿が描かれます。
しかし後半は、新平の成長や内面の葛藤、そして香織とのピュアな恋愛模様が中心に。
この作品の宣伝は‘子供の不治の病いの物語’を前面に押し出していますが、実際は爽やかで清々しい純愛ラブストーリーだった


ラスト……さくらは医師も驚くほどの回復力で念願だったよさこい祭りに参加します。
新平はカメラマンとしてステップアップ出来るチャンスを放棄し、さくらのために香織のために……仲間のために、よさこい祭りに戻ってくる……「俺はこの場所で夢を目指す!」
そして新平は香織との約束も果たします。
5年前……。
「ね、このかんざし欲しい!買うて!」
高校生には高価すぎて手が出ないかんざし。
「今は無理やけど、後で絶対に買うたるき」
「ほんまか!じゃあ約束の指切り!」
祭の後……新平はそのかんざしをそっと香織に手渡し……「5年前の約束や」
『君が踊る、夏』超オススメです

タイトルの‘本当の意味’を確かめに是非とも劇場へ。
少しでも大勢の人に観てもらいたい良質の作品です。
観終えた後は前向きな気持ちになれるかと


(『時かけ』を観て以降、涙腺がユルユルになっているのか、大泣きしちゃいました


あ、エンドロール後にもオマケ映像があるのでご注意を!
※香織を演じた木南晴夏について


5年前の回想シーンでは、またも制服姿を披露。
でも全く違和感なし!どこから見ても完璧に高校生!
25歳でこれだけ制服が似合う女優はそうそういない!?

尚、プロデューサーは知名度よりも演技力に重点を置き、「香織役はこのコしかいない!」と木南晴夏にオファーを出したそうです。
笑顔でよさこいを踊る姿……素敵でした

