

暗いでしょ


さて、あかりと和子が会話をしたテーブルに座りましょう。
和子側から見るとこうです。


この椅子にあかりが座ってました。


「何か思い出せましたか?」
「力になれなくてごめんなさい」


和子の話からゴテツが長谷川政道だった(あかりの父親の若かりし頃)ことが判明する、劇中では非常に重要なシーンでしたね。
仲さんが座っていた椅子に腰を下ろし~~と程なくオバアチャンが運んできてくれた~~こちらっ



あかりと和子が注文していたメロンソーダ。
(別名‘時かけソーダ’?!)
もしかしたら、このグラスで仲さんが飲んだのかもしれないよ!?←(完全にアブナ~イ奴
)写真も撮れたし、メロンソーダも飲めたし、満足満足。
と……ん?!
いつの間にかオバアチャンが真ん前のテーブルにチョコンと座ってニコニコしてます。
もしかしてキチャうのかーー!?
銭湯、定食屋に続いて‘怒涛の話攻撃’がキチャうのかーー!?
そしてその予感はピタリと的中しました。
しかも銭湯、定食屋を遥かに上回る‘速射砲・話攻撃’

今回は‘オバチャン’から‘オバアチャン’にランクアップ(?)しているだけあり、ハンパないくらいの大爆撃!
止まらない、オバアチャンの話が止まらない



若い頃から現在に至るまでの話を延々と……。
「B-29が飛んできてね~あ!軍人のお偉いさんで素敵な人がいたのよ」
せ、戦時中の話……しかも超リアル( ̄□ ̄;)
「私、いくつだと思う?」
「はぁ……」
「85よ、こう見えても85!」
「はぁ……」
こういう場合のリアクションはどう取ればいいの???
あ~~、やはりここは『時かけ』撮影時のエピソードが訊きたい!
何とかその話題に持っていかなきゃ!
「あ……撮影中はどんな感じだったんですか?」
「聞きたい?」
勿論です




この話の振りにオバアチャンは、ドドドドッーーーと数々の興味深いエピソードを披露してくださいました。
「谷口監督は凄くいい人だったわよ~ホントにいい人!撮影の後も何回か来たわよ」
「あの女の子は(仲さんのことですね
)撮影の合間とかはおとなしくてさ~可愛かったよ。普通の女の子っていうか子供みたいで、‘疲れた~’とか言って奥に入って横になってたり、お菓子をポリポリ食べてたりしてたね。ウチの娘達ともイロイロ話してたみたいよ」へ~~~


「監督がさ、あのコはまだそんなに有名じゃないけど、近い将来、絶対にもの凄い女優になりますよって私に言ったのよ。だからね、‘あなた、将来凄い女優になるみたいだからちょっと色紙にサインしてってよ’って頼んだらニコニコ笑って‘はい!’って!ついでに一緒に写真も撮ってさ」
オバアチャン、なにげ~に喋ってるけど、これは貴重すぎるくらい貴重なエピソードじゃないですか


谷口監督は仲さんの大ブレイクを確信していたんですね。
「娘がこう言ってたよ。‘撮影の時はおとなしくて普通のコだったのに、映画の中では全然、別人で驚いた。あのコは凄いよ’って」
「撮影は朝早くから夕方までかかったかな。あのコは空き時間にはおとなしくお茶を飲んだり、もうひとりのコと(石橋さんですね)お喋りしてたわね」
「お客さん役は撮影隊が連れて来た人達だったよ。店員役の人も。みんな昔風の洋服でね」
「それからこのガラスさ、全部ビニールを貼って外の景色が見えないようにしたの。昔の設定なのに現代の車が映っちゃったらまずいからね」
こんな感じでイロイロな『時かけ』裏話を~~が、しかしいつしか話が脱線してしまい……。
「ホントはここでビートたけしの映画も撮る予定だったの。(『アウトレイジ』のことのようです)ただ爆発シーンだから、お店の中で爆発させたらまずいだろうってなっちゃって、結局は取りやめ。それはセットで撮ったんだって」
「あ、この前は宍戸錠が来たよ。撮影じゃなく客として。ダンプ松本も来たっけ」
うわぁ、話が止まらず止まらずだー……て、え!?気付いたら、なんともう1時間以上も経っている!
てことはだよ……オバアチャン、その間ずっ~~~と喋りっぱなしだったってことに。
パワフルだ


あ、そうだ!
今月中に放送予定の『アド街ック天国』‘横浜・石川町’特集でこの‘純喫茶モデル’さんが紹介されるとのことです。
寡黙でクールな雰囲気のマスターが(オバアチャンの息子さん)教えてくださいました。
そこに横から……「カットされなければだけどね」(byオバアチャン

)そろそろ関内に向かわないとヤバイので、お勘定をお願いすると、
「そうかい?じゃあね、あなたまた来なさい!待ってるからまた来なよ!絶対、来なさい」
「はい」
それにしても初めて入った喫茶店でお店の人とこんなに話し込むことになるとは……。
帰り際には外まで出て来て見送ってくれたりもしました。
笑顔で手を振る仕種が何とも可愛い!?(^^;
このオバアチャン、凄くいい人(&超面白い人)



オバアチャンと純喫茶モデルのファンになりそうです(^^)
銭湯、定食屋、純喫茶……『時かけ』のロケで使われたお店の人は、いずれもいい人ばかり

そして何故だかみんな……一度話をし出したら止まらなくなるくらいの話好き(笑)。
でもそのおかげで貴重なエピソードをたくさん知ることができました



濃すぎるくらい濃い~~~ひと時でしたが、ロケ場所巡りはもう一カ所残っています。
続く
