『時かけ』を深ーく深ーく掘り下げる!(その1) | エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

ただの戯れ言?!またはエッセイのようなもの。
そしてボクは時をかける。

未だ余韻が冷めないので~こうなったらまだまだ『時をかける少女』ネタを継続するぞ~宣言!


『時かけ』旧作、新作の相違点&類似点…そして蘊蓄のようなもの等々。
徹底的に掘り下げてみる。


◇【ゴロちゃんの苗字】

旧作でのゴロちゃんこと吾朗の苗字は堀川。
しかし原作では浅倉吾朗。これに倣い、新作では浅倉となっていた。
では何故に旧作では堀川だったのか?
その理由は、吾朗の実家として使用した家が‘堀川醤油店’だったから。
映画用に立派な看板を作るので、堀川姓にしておけばそのままプレゼントできるということから役名を堀川に変更してしまったのです。
因みに新作では醤油屋ではなく酒屋の息子に。



◇【アングルが同じ】

あかりが弓を構えるシーン、実験室の扉を開けて顔を覗かせるシーン、廊下で深町と擦れ違うシーン…いずれも旧作と同じアングルで撮られています。



◇【キーワードは時計】

タイムリープの予兆として、旧作では柱時計の針がグルグル回り出すが、新作では腕時計の針が同じくグルグルと。
両作とも、時計の針が狂い始めることによってタイムリープの状態を表現しています。



◇【長谷川政道の役名はあの人から取った?!】

実はあかりの父親だった撮影監督志望のゴテツこと長谷川政道。
この長谷川という名前…1974年(!)に監督デビューした長谷川和彦から取ったのではないか?…と勝手に推測。
そしてその長谷川監督のニックネームはゴジ。
ゴジ…ゴテツ…ニックネームの雰囲気も似通っていなくもない。(コジツケ?)
それにボサボサの髪型も共通点。



◇【和子の家は海の近く】

旧作では尾道に住んでいた和子。
新作では横浜。
どちらも海が近い場所です。



◇【石段】

旧作では和子と深町が…新作ではあかりと涼太が…どちらとも石段を下りて来るシーンがある。



◇【カレンダー】

日めくりカレンダーの日付を見て、時の流れの異変に気付く和子。
あかりはカレンダーを見てタイムリープの失敗に気付く。
カレンダーが時の異変を察知させるアイテムになっています。



◇【お辞儀の違い】

旧作での和子は深々と丁寧なお辞儀を。
対してあかりは、何ともぎこちないお辞儀の仕方。
この辺りに時代の変化が表れている!?



◇【制服の違い】

和子の制服のスカートの丈は、膝下まである長めのもの。
ソックスは白でくるぶしくらいと、いま見るとダサダサ。
あかりの制服は当然ながら超ミニスカ&紺のハイソ。
制服ひとつでも時代の流れを感じます。

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◇【原田知世と仲里依紗の共通点】

・長崎県出身。
・劇場用アニメの声優経験あり。



◇【両作ともにヒロインの笑顔でエンディング】

旧作ではクレジットタイトル後に原田知世の笑顔で幕。
新作では仲里依紗の笑顔でストップモーションになりクレジットタイトルへ。
どちらも最後はヒロインの笑顔で幕を閉じます。
切なすぎる結末に終わったふたりですが、記憶は消えても決して消えないその想いを胸に明るい未来へと歩を進める…そんな爽やかな印象を抱かせるエンディングとなっています。

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◇【テーマ曲】

旧作ではエンディングに流れたテーマ曲。
新作ではファーストシーンで流れます。
これにより、旧作~新作への橋渡しが明確に感じられる。心憎い演出です。



◇【弓道】

親子共々、弓道部に所属。
凛とした構えが決まっていて実力者であろうと思われる和子。
一方のあかりは、構えは決まっているもののその実力は…?
「構えだけはいいんだけどねぇ」と友人から呆れられる始末。
弓道に関しては和子の足元にも及ばない様子。

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◇【仲里依紗は走る走る!】

アニメ版の真琴はとにかく走りに走っていました。
その走る演技を声だけで演じた仲里依紗。
ところが今回は自分の身体を駆使して走りに走ることに。
冒頭での合格発表の会場に向かって、そして涼太の元へと向かって…最後にはバスを追いかけ全力疾走!
正に‘かける少女’を熱演。



◇【足でも演技をする仲里依紗の凄さ!】

このシーンです。

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夜中に語り合うあかりと涼太。
涼太の顔のアップの際に、すぐ横にあるあかりの足も映るのですが、喋りながら、または話を聞きながら…足の指を動かしたり丸めたりして感情表現しており、あかりの胸の内がリアルに伝わって来るんです。
足先だけでその微妙な感情表現を演じきる仲里依紗は凄い!


※その2に続く。