「レスラー」 | エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

ただの戯れ言?!またはエッセイのようなもの。
そしてボクは時をかける。

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今日が初日の「レスラー」を観てきた。(TOHOシネマズシャンテにて)
とにかくミッキー・ロークが最高によかった!アカデミー賞にノミネートされたのを始め、数々の男優賞を獲得したのも納得だ。

整形、自殺未遂、妻への暴力の末の離婚などのスキャンダルまみれになり、俳優としても凋落の一途だったローク。

一方、この作品の主人公は人気プロレスラーから転落し、名声だけでなく金や家族までも失った50代のダメ男。
そんな自分の自堕落な生活に怒りと情けなさを感じて、再起を決意する…というストーリー展開は、見事にロークの生き様とリンクしている。
これはある意味、俳優としての復活を遂げるまでのロークの姿を描いたドキュメンタリーとも言えるだろう。

またプロレスのフェイクの部分も緻密に描写されていて(自ら剃刀で額を切り流血…所謂‘ジュース’のシーン等)リアリティがあった。

またファイトシーンも本格的で、ロークは完全にレスラーに成り切っていた。(元ボクサーだけに
リング上はおてのものだったか?)
相当、特訓を重ねたらしいが。(肉体改造も含め)
因みにコスチュームや髪形の感じなど、何となくWWEのスーパースター‘HHH’を彷彿とさせた!?

見応え十分で大満足の作品でした!

「パルプ・フィクション」の好演で低迷から脱したジョン・トラボルタのように、ロークも「レスラー」をキッカケに俳優として見事に完全復活を遂げた…と言ってよいのでは。