SlaveはOhio Funkの中でもOhio Playersと並んで大好きなFunk Groupである。SlaveはNew Jersey州Newark生まれのMulti-Instrumentalist/ Songwriter Steve WashingtonことStephen C. WashingtonがTrombone奏者Floyd Millerと70年代半ばにOhio州Daytonで結成したバンドである。Washingtonは、Electric Trumpetを最初に使った人物の一人と言われているが、80年代半ば以降の復活したGeorge Clintonとの仕事でも知られている。天才Walter "Junie" Morrison同様にOhio FunkとP-Funkを股にかけて活躍した偉大なFunk Legendである。そのSteve Washingtonも今年の2月にこの世に別れを告げていった。やっぱりSlaveは司令塔のWashingtonが指揮を握っていた本作までが最高なのであった。個人的な好みを言えば、最初の3枚は漆黒に光り輝くOhio Funkの傑作であった。なんといっても重くぶっといMark AdamsのSlap Bass、そしてThe Isley BrothersのErnie IsleyのごとくHardにAggressiveに弾き倒すMark HicksのGuitarが核となり78年の3作目『The Concept』からStarleana Young、Curt Jones、Steve ArringtonがVocalで加わり79年リリースの次作『Just a Touch of Love』で正式メンバーとなりバンドは洗練が加わっていく。そして80年、本作の登場だ。Tom Dozierに代わりSteve Arringtonがドラムスも担当しリズム隊は、より粘り腰のFunkとなり後にAuraを結成する紅一点のStarleanaのVocalが男くさく荒々しかったFunk Bandに華をもたらした。Slaveは80年代も盤石だと思ったが、残念ながらWashingtonとStarleana、Jones、Mark Hicksは本作を最後にバンドを離れてしまうのだった。
『Stone Jam』はSlaveが80年にリリースしたアルバム。
アルバム1発目は“Let's Spend Some Time”。Mark AdamsのSlap Bassが唸りを上げるどFunkなリズム隊をバックにCuteなStarleana YoungのVocalがイイ感じ。
“Feel My Love”もStarleanaの可憐なVocalにSteve Arringtonの粘っこいVocalが絡むのが面白い。切れ込むHorn隊も、さすがWashington、センス抜群。
“Starting Over”は必殺のRomanticで甘美なMidium Slow。ここでもStarleanaのVocalは絶品。Funk BandはこういうSweetな曲が必ずアルバムに入っていなければならないのだ。
“Sizzlin' Hot”はHardなギターとSlap Bassが炸裂するFunk。コレっすなあ、Slaveは。
ヒットした“Watching You”はMellowでPopなFunkだが、Mark AdamsのSlapが唸るBottomは重くSteve Arringtonの粘着質のVocalが個性を出している。このダサカッコ良さは病みつきになってしまうのだ。
“Dreamin'”もCatchyでMellowだがBottomは重量級のFunkでSlapがウネリまくり。CuteなVocalに絡むChorusも気持良すぎ。これぞ、この時期のSlaveというべき魅力的なナンバー。
“Never Get Away”もSlap Bassが圧巻の激カッコイイFunk。StarleanaがCuteな男女Vocalのかけあいもバッチリ。ここで出ましたMark Hicksの燃えたぎるギター・ソロ。
最後をシメるのはタイトル曲“Stone Jam”。Slapが炸裂しStarleanaの魅力的なVocalもたまらない。そしてArringtonは一歩間違うとお笑いのワウワウVocal、Mark Adamsのギターが乱入して弾き倒し。
◎Watching You/Slave
(Hit-C Fiore)
