Legião Urbana/Legião Urbana | BLACK CHERRY

BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 Legião Urbanaの歴史は軍事政権終焉を迎えていく78年半ばBrasíliaで結成された前身のAborto ElétricoというPunk Bandに遡る。Rio de Janeiroで経済学者の父と英語教師の母の間に生まれたRenato RussoUniversidade de Brasíliaの教授の息子で16歳の時に両親と住んでいた英国から戻ってきたFê Lemosと南アフリカの外交官の息子André Pretoriusと出会ってSex PistolsGang of FourPublic Image Ltd.のようなバンドの影響を受けてAborto Elétricoを結成する。ギタリストのPretoriusが南アフリカに帰国せざるを得なくなり、ベースを弾いていたRenatoがギター、ドラムスのFêの弟であるFlávio Lemosがベースを弾くことになった。バンドがLive活動を開始すると、Brasíliaの学生の間で評判となり、やがて彼らのようにバンドを結成して活動する連中が続いていったという。PretoriusがBrasilに戻った時にバンドに参加したり、ギターでIco Ouro Pretoが加入しRenatoがVocalに専念するなどバンドはTurma da Colinaという文化運動の中でOs Paralamas do SucessoPlebe Rudeと並んで人気を集めながら、活動を続けたが82年に正式に解散してしまう。FêとFlávioのLemos兄弟はDinho Ouro PretoとCapital Inicialを結成し、Renatoはソロで活動を続けた後、ギターのEduardo Paraná、ドラムスのMarcelo Bonfá、鍵盤のPaulo PaulistaLegião Urbanaを結成するのである。82年Minas GeraisのPatos de Minasで行われたFestival Rock no ParqueにPlebe Rudeらと出演した後、ParanáとPaulistaがバンドを去り、 Heitor Villa-Lobosの甥にあたるDado Villa-Lobosがギターで加入した。84年EMIと契約を結んだLegião Urbanaは、ベースの Renato Rochaが新たに加入して10月に本作のRecordingが開始された。そして、この歌良し、歌詞良し、演奏良しの傑作が誕生したのである。

 

 『Legião Urbana』はLegião Urbana85年EMIからリリースしたDebut Album

アルバム1発目は疾走感に満ちた名曲Será”。引き締まったリズム隊2本の真空管マイクで録音されたRenato Russo伸びやかなVocalが最高。

A Dança”はタイトル通りDanceableなBeatにのってEdgeの立ったギターとRussoのVocalがご機嫌である。

Petróleo Do Futuro”は爽快なギターのカッティングとRussoのパンチの効いたVocalが最高。

Ainda É Cedo”はイントロのギターとJoy Divisionの“A Means to an End”なベース英国New Waveな香りを放つ。

Perdidos no Espaço”もPost-Punkなギターとリズム隊にRussoのVocalが素晴らしい。

Geração Coca-Cola”は軍事政権下で育った人々を「コカ・コーラ世代」と敢えて呼び、彼らの声を代弁した曲。RussoのVocalが熱い。RussoがAborto Elétrico時代に書いた軍事政権批判の名曲

O Reggae”はタイトル通りReggae、それもPost-Punkな連中がやっていたReggaeをバッチリカマシてくれる。

疾走感に満ち溢れたBaader-Meinhof Blues”。小気味良いギターにRussoの外連味のないVocalが良き。Melodyも最高

Soldados”は第一次世界大戦に関する本を読んだ時にRussoが書いたという曲。ピアノの単音が効果的

Teorema”も突っ走るリズム隊にのった研ぎ澄まされたナイフのようなギターがカッコイイ。

アルバム最後をシメるのは、これまた名曲“Por Enquanto”。アルバム制作中に書かれた唯一の曲

Será/Legião Urbana

(Hit-C Fiore)