しかし、株屋さんと不動産投資の電話が必死になってかかってくるんだけど、もうウチのアシスタントの女性も断り方が手慣れたもので。株も不動産もあくまでもBusinessと趣味のためにしか保有していないし、投資目的でやるつもりはさらさらないんだが、世の中、いよいよバブル崩壊で究極のババ抜き大会に突入してきたんだろうか?困ったものである。
Buddy MilesといえばMike Bloomfieldが結成したThe Electric FlagやJimi HendrixのBand of Gypsysのメンバーとして知られているが、一方でJohnny BristolのProduceで74年にリリースされたソロ・アルバム『All The Faces Of Buddy Miles』が90年代以降にSoufulなVocalist/Somgwriterとしても、Club/DJ関係を中心に人気を集めたMusicianである。74年といえば、やはりBristolがProduceしたアルバム『Slow Dancer』のヒットでBoz Scaggsが一躍脚光を浴びるようになった年であり、Milesも同様の路線でイイ味を出している。続く翌75年リリースのアルバム『More Miles Per Gallon』では、とうとう本業のDrumsはZephyrのBobby Bergeらに任せてLead Vocalは勿論、Bass、Electric Guitar、Electric Piano、 Synthesizer 、Percussionも演奏してMulti-instrumentalistとしても才能を発揮している。元々自分の思い込みとしては、Buddy Milesといえば、JimiやBloomfieldと対等に渡り合ってきたRockなDrummerというイメージがあったので、これには結構驚かされたものだ。Milesの父親はDuke EllingtonやCount Basie、Charlie Parker、Dexter Gordonのバンドでベースを弾いていたというが、10代前半で父親のバンドでドラムスを担当し、Ruby & the RomanticsやThe Delfonics、Wilson Pickettのバンドで演奏しSession仲間としてJimiと知り合うと、Electric Flagを結成してからも『Electric Ladyland』への参加など交友は続き、解散後に結成したBuddy Miles ExpressでもJimiは2nd Album『Electric Church』をProduceしたりしていた。本作は70年にリリースされたMilesのSolo Albumとなる。これは思わずジャケ買いである。Band of Gypysをどうしても期待してしまうが、内容はRock、Soul、Funk、Jazzの影響下にあるMilesの多様性を前面に出した作品となっている。ちなみにBuddy MilesのBuddyはBuddy Richからとられている。
『Them Changes』はBuddy Milesが70年にリリースしたアルバム。
アルバム1発目はBand of Gypsysでお馴染みタイトル曲“Them Changes”。高らかに鳴らされるHorn隊で始まるFunky Rock.。唸りを上げるFuzz Bassを弾くのはBilly Cox。
“I Still Love You, Anyway”は作者のCharlie Karpが弾くAcoustic GuitarでMilesがしっとり歌い上げるBallad。
“Heart's Delight”はHorn隊とMilesのSoulfulなVocalがイイ感じのR&B。後半のTempoを落とした展開が面白い。
The Allman Brothers Bandの1st Album収録曲の“Dreams”。DuaneのSlideはないけれど、ここでもHorn隊が活躍しMilesのSoulfulなVocalがOragnやギターと共にイイ感じで仕上がっている。
Neil YoungがCrazy Horseと69年リリースしたアルバム『Everybody Knows This Is Nowhere』収録の大好きな曲“Down By The River”。こちらは浮遊感に満ちたChorusにAbdre LewisのClavinetとBob HoginsのHammondが実に素晴らしい効果を上げている。
思わず腰が動き出すRufus Thomasの“Memphis Train”はMilesお得意のStaxなノリが最高で、Horn隊もOrgan、Jim McCartyのギターもご機嫌である。
“Paul B. Allen, Omaha, Nebraska”はAbdre LewisのHammondとMarlo HendersonのギターをFeatureしたOrgan TrioでのSoul Jazz。これが実に素晴らしい。
アルバム最後をシメるのはOtis Reddingの“Your Feeling Is Mine”。Otis好きなんでしょうなあ、Milesは。Horn隊も雰囲気を出していて微笑ましいCover。
(Hit-C Fiore)