Peter Framptonは、ソロ・アルバムを結構持っていて、Humble Pie時代も勿論お気に入りである。Framptonといえば、一般的な知名度からも、やはりこのLive Albumということになるであろう。71年にHumble Pieを離れて以降、Frampton's Camel名義も含めてリリースされた4枚のStudio Albumは、楽曲や演奏のQualityの高さから考えてみても、すべて商業的な成功を収めたとは言い切れないものであった。しかし、本作において、とうとうFramptonは本人も予想もしていなかったBreakthroughを成し遂げる。Fleetwood Macの『Fleetwood Mac』を上回り、76年の最も売れたアルバムとなったこの作品でFramptonの知名度は世界的に高まり、Rolling Stone誌の表紙を飾り、Rock Starとしての地位を一気に駆け上っていくのである。76年1月6日にリリースされて米国Chartで初登場#191を記録した本作は4月10日にBillboard 200で首位を獲得すると10月までに合計10週の#1を獲得する。75年の6月から11月に至るまで行われた米国Tourの模様が収録されたこのLive Albumは、LP2枚組としてリリースされ、過去のアルバムからまんべんなく選曲されているが、個人的には大好きな1st Albumから4曲とHumble Pie時代の名曲中の名曲“Shine On”を収録しているのが嬉しい。それにしてもFramptonは本当に楽曲が魅力的だし、ギターも上手い。所謂、これまでのBlues Penta一発のRock Guitaristとは異なりJazzyなセンスも散りばめたギターやTalk Box使いとしてのFramptonもご機嫌だ。メンバーはFrampton's Camel以来の盟友John SiomosのドラムスにBob MayoがHammondとFender Rhodes Electric Pianoにギター、ベースにはTommy Bolinとの仕事でも知られるStanley Sheldonというメンツ。歌良し、演奏良し、お客さんもノリノリの様子が伝わってくる。70年代後半を強く印象付けるIconicなLive Albumである。
『Frampton Comes Alive!』はPeter Framptonが76年にリリースしたLive Album。
アルバム1発目は74年リリースのアルバム・タイトル曲“Something's Happening”。小気味よいギターのRiffから始まるノリの良いナンバー。
続いても同アルバムから“Doobie Wah”。タイトル通りギター・カッティングやAメロの歌メロがまんまDoobieで、これまたノリの良い曲。BメロがFramptonらしい。Funkyなベースやカッティングが気持ち良い。
このアルバムのLead Singleとなって英米でヒットした“Show Me The Way”はFramptonの代名詞となるTalk Boxが印象的なCatchyな名曲。
大好きな75年リリースの1st AlbumからギターのRiffがご機嫌な“It's A Plain Shame”。
B面も同アルバムからのLyricalなAcoustic Guitarの弾き語りが沁みる“All I Want To Be (Is By Your Side)”で始まる。この曲からAcoustic Setが続く。
続いても同アルバムからタイトル曲“Wind Of Change”。これまた英国的なAcoustic Guitarの弾き語りで大好きな曲。客席も盛り上がりまくり。
これまた大好きな75年作『Frampton』からMellowな名曲“Baby, I Love Your Way”。Chord進行も含めこの辺がFramptonの真骨頂。
『Something's Happening』から“I Wanna Go To The Sun”。これまたFramptonらしいChord進行にBoogie仕上げで米国志向のノリの良さ。
“Penny For Your Thoughts”は『Frampton』からGのOpen Tuningを使った英国らしいTradの影響も感じられるAcoustic Guitarの技巧が素晴らしいインスト曲。
『Frampton』の曲順通りギターのRiffがカッコイイ“(I'll Give You) Money”が続く。Hardな中にCatchyなChorusもイイ感じ。
Humblle Pieの71年リリースの傑作『Rock On』収録の名曲“Shine On”。
1stに収録されていたStonesの“Jumping Jack Flash”。ソロが最高。
『Frampton's Camel』からMellowで切ない名曲“Lines On My Face”。
最後をシメるのは同アルバムから14分越えの“Do You Feel Like We Do”。JamっぽいエレピとギターのTalk Box使いのソロが最高。
◎All I Want To Be (Is By Your Side)/Peter Frampton
(Hit-C Fiore)