União Blackは1975年にRio de Janeiroで結成されたFunk/Soul Band。元々は、古くはサトウキビ、後にコーヒー栽培で知られる北部のPavuna地区で開催されるDance PartyでSambaを演奏するGroupとして彼らは誕生した。VocalのDom Luiz、Trumpet奏者のBira、ギタリストのCláudio Kafé、ベーシストのLula Barreto、ドラマーのIvan Tiriricaの5人によって結成されたバンドは、BrasilのJames Brownと呼ばれるGerson King Combo(またはGerson Combo)ことGérson Rodrigues Côrtesと出会い、Samba、Jazz、Funk、SoulをMixさせた音楽を演奏するバンドとしてStyleを変えていった。Gerson King Comboは、彼らをRecordingやShowのBacking Bandとして起用し、その演奏は評判を集めるようになっていく。76年7月に北米のSoulやFunkなどBlack Musicに触発されたMovement Black Rioの記事がJornal do Brasil誌に掲載されると、状況は急速に変化していく。Mediaや文化産業、そして軍事独裁政権に抑圧され続け不満を募らせていた人々まで巻き込んだRio de Janeiro発の一大Movementとなって週末には50万から150万人の人々が集まり踊り狂うDance Boomが郊外にまで波及していく。北部や南部だけでなく郊外でも活動していたGerson King ComboはRecord会社の目に留まり、77年にPolydorからアルバム『Gerson King Combo』、続く翌78年には『Gerson King Combo Volume II』をリリース、どちらにもUnião Blackの演奏が収録されている。彼ら自身もPorydorからDebut Albumとなる本作を77年にリリースする。しかし、Disco MusicやNovelaが台頭しBoomに陰りが見え始めると、人間関係の悪化もあり78年にバンドは解散してしまうのであった。そして、なんと2004年に結成時のOriginal Memberでバンドは復活するのであった。
『União Black』はUnião Blackが77年にPolydorからリリースしたアルバム。
アルバム1発目はGerson King Comboと共作したイナタいFunk“Geração Black”。中間部のChorusがイイ感じ。
“A Vida”は引き締まったリズム隊が心地良いFunk。FunkyなギターやHorn隊もご機嫌だが、ここでもChorus隊が良き。
ここで必殺の蕩けるようにSweetなBallade“Só Eu E Você”。優しく語りかけるVocal、Wahをかけたギター、Horn隊、ウネるベースが心地良い。
バンド名をタイトルにした“União Black”はMysteriousなイントロから始まり、Horn隊がビシバシ切れ込む小気味よいインスト曲。
“Black Rio”はイントロのFunkyなギターが最高にカッコイイFunk。Horn隊もご機嫌にキマっているインスト曲。
土着的な掛け声で始まる“Voulez-Vous”。女性Chorusも加わってPrimitiveなノリが楽しい。
B面もGerson King Comboと共作したイナタ過ぎるFunk“Melô Do Bobo”から始まる。女性Chorusがイイ味出している。
“Abelha Africana”はFunkyなカッティング・ギターとBottomでウネるベースがご機嫌なインスト曲。小気味よいドラムスとPercussionも最高。
哀感漂う泣きのBallad“Sou Só”。
イントロのPercussion連打から高揚感に満ちたハチロク系“Quando Alguém Está Dormindo”。爽やかなChorusと歪ませたギターのContrastも良き。
キレの良いカッティング・ギターとウネるベースに女性Chorusが絡むご機嫌なFunk“A Família Black”。
アルバム最後をシメるのはWah Guitarで始まる重心の低いFunk“Laço Negro”。
(Hit-C Fiore)